昔ながらのチャーハン 人体のメカニズム 痛み豆辞典
歌を聴きながらさようなら人体のメカニズム 痛み豆辞典一次痛・速い痛み(ファーストペイン)針で刺した時感じるチクッとした痛みなど痛みがいつ、どこで起こったかなどについての情報が素早く脳に伝わる正確とは言えない二次痛・遅い痛み(セカンドペイン)痛む部位や期間がはっきりしないズーンとした痛み急性痛症状としての生理的な痛み組織の傷害によって活動する痛覚受容器の興奮が中枢に伝えられて生じる慢性痛(chronic pain)組織の傷害によって起こる急性痛とは異なり、強く持続的な痛み入力やニューロパシーによって引き起こされる、痛み神経回路の可塑的変容による痛み可塑性物体に弾力を越えた力を加えて変形し、歪みがそのまま残る現象、または性質痛み系では、持続する過大な痛みで神経系の構成要素、構造に歪みを残す幻肢痛(phantom (limb) pain)手や足を切断した人が、消失した手や足の部分をまだ存在するかのように感じ、そこに痛みを感じること自発痛外から刺激を加えないでも起こる痛み誘発痛と区別する。その痛み表現から診断の手がかりが得られることがある交感神経依存性痛(sympathetically maintained pain,SMP)交感神経系遮断薬によりブロックされる痛み交感神経系により感覚神経系が興奮することを示す。交感神経系遮断薬によりブロックされない痛みはSIP(sympathetically independent pain)と呼ばれるニューロパシー性疼痛(neuropathic pain)神経の損傷(炎症や切断など)後に生ずる痛み。慢性痛の一種で痛みの中枢経路に可塑的な変化をきたして生ずる痛み炎症メディエータ 発痛物質ブラジキニンは、炎症を起こした部位で作られる物質痛み増強物質 プロスタグランジン、セロトニン、ヒスタミンなど神経性炎症逆行性刺激や軸索反射により、神経ペプチドが神経線維末端から遊離され、その周囲の血管にはたらき、血管拡張、血管漏出などの炎症様反応を呈する後根神経節(dorsal root ganglion,DRG)末梢感覚神経の細胞体が集まった神経節であり、この細胞体から脊髄へは後根線維、末梢へは感覚神経線維が延びる病態時はこの細胞体自体が興奮性を示すことがある硬膜外ブロック(epidural block)硬膜外腔に局所麻酔薬を注入して脊髄神経をブロックする方法一部は硬膜を浸透して脊髄腔内に達して脊髄にも作用するシクロオキシゲナーゼ(COX)生体内でプロスタグランジンを合成する酵素。古くから用いられているアスピリン系薬物はこの酵素作用を阻害して末梢性鎮痛薬として作用する最近、組織に常在するCOX-1型とは別に、炎症時などに誘導されるCOX-2型がクローニングされた受容体生体膜上または細胞液中にあって、ホルモン・抗原・外来性の物質あるいは光・圧力など物理的刺激を認識し、細胞に応答を誘起するタンパク質の構造体受容野感覚神経が末梢において刺激を受容しうる空間的広がり侵害受容器 (nociceptor)侵害(noxious)刺激(組織を損傷するに到るような刺激)に反応する感覚受容器;痛覚受容器神経栄養因子ニューロンの発生、分化、成熟、再生にかかわる各種のタンパク群(NGF, GDNF, BDNFなど)それぞれ特異的な受容体に結合して作用するニューロンの種類により特異的に作用する。NGF, GDNF, BDNFの項参照高閾値機械受容器一次痛を伝える針刺しのような組織を傷害する強い刺激だけに反応する触れたような弱い刺激には反応しないポリモーダル受容器(polymodal receptor)二次痛を伝える機械的、化学的および熱刺激のいずれにも反応し、その活動は炎症メディエータによって著しく強まる感覚受容器であるが、その興奮に伴って末端からペプチドを放出し、効果器としての働きも示す原始的で未分化なニューロンカプサイシン受容体(VR1=TRPV1)侵害受容器に結合し灼熱痛を起こす高濃度のカプサイシン投与により侵害受容器ニューロンを特異的にブロックする方法が有るこの受容体チャネルは熱刺激、酸刺激にも反応する神経ペプチド神経細胞内で合成されるペプチド(アミノ酸の連鎖化合物)で、最下等動物である腔腸類の神経系にも存在するサブスタンスP、CGRPなどはポリモーダル受容器ニューロンにも存在し、このニューロンが興奮すると脊髄の中の終末部から遊離され、痛みを脳に伝えるのに働く。また末梢組織にある終末部から遊離されて周囲の細胞に働き、炎症やその他の反応を引き起こすセカンドメッセンジャー受容体で受けとった情報の細胞内での伝達に働く物質。cAMP・cGMP、Caイオン、タンパク燐酸化酵素(PKA・PKC)など脊髄後角膠様質(substantia gelatinosa)後角の第II層(Rexedの脊髄層分類、後出)に当たり、求心性C線維終末と小細胞からなり、侵害受容に重要な部位脊髄視床路(spinothalamic tract,STT)脊髄ニューロンから直接視床へ投射する神経線維の経路頚髄以下からは反対側の視床へ投射する痛み情報を視床へ伝える最も重要な経路先天性無痛症遺伝性疾患で、痛みを感じないために一寸した怪我や体の異常に気付かず、手や足の切断を繰り返す。若年で死ぬ場合が多い中脳中心灰白質(periaqueductal grey matter,PAG)内因性(脳内)鎮痛機構(後出)の一つとして重要な役割をもつ部位。ReynoldsがラットのPAG電気刺激で無麻酔手術を報告(1969)したことで有名。二次痛の経路からの痛み入力をもつ内因性(脳内)鎮痛系オピオイド(モルヒネ様物質)、ノルアドレナリン、セロトニンなどの伝達物質の働きによって痛みを抑制する中枢神経系オピオイド(opioid)語の意味は「オピウム(opi)のような(oid)」であり、モルヒネ様の物質を意味する警告信号・防御系細胞・液性情報系の持つ働き異物を認識(免疫系)・排除(炎症系)に続いて発生組織の傷害を神経情報として脳に伝える生体が生きていくために最も基本的な役割をもつ発芽(sprouting)損傷を受けた神経線維の断端は、修復機転として伸長する発芽部の膜には正常時とは異なるイオンチャネルや受容体が発現し、異所性興奮を示すヘルペス後神経痛(post-herpetic neuralgia,PHN)帯状疱疹が治癒しても後遺症として生じる強いニューロパシー性の痛み異所性放電 感覚受容器の興奮を介せずに神経切断端などで発生するスパイク放電人体のメカニズム 痛み あまりもの五目あん