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カテゴリ:文芸評論
またどこかでね
20数年の時を翔る、連作短編集。 主人公である「僕」の、多くの出逢いと別れが綴られている。 それぞれの章は、ほぼ年代順に配列されている。 LPレコードとカセットテープ、東上線ターボが象徴する物、テニスのマッケンローVSコナーズの壮絶な試合、 吉野家の牛丼の本当の味、2002年2月に閉園した横浜ドリームランドの過去の夢、などなど。 それぞれの下りの多くは、時代を象徴するテーマを取り扱う。 そこで、繰り広げられるのは、どうという事のない、人間模様だ。 ただ、それら人間模様には、多くの出逢いと別れと、それから、悲哀をも伴う。 あの頃は、こんな時代だったな、、、と想い、懐かしい。 そして、しみじみとした、感慨を伴う。 期せずして、多くの人と別れた。 それぞれの人達は、今は、どうしているのだろう? また、どこかで逢えたらいいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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