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カテゴリ:文芸評論
謙虚な姿勢の料理人
文体が少々重いので、独特な閉塞感がある反面、内容は、多くの希望に満ちている。 この、食堂かたつむりの料理を食べると、夢や希望が叶うらしい。 料理に細工が施されている訳ではない。 料理人倫子の、食材に対する感謝の心と、謙虚な態度が貫かれている。 世間には、横柄な料理人もいるが、こんなに謙虚な態度で、料理する、倫子の姿勢が非常に光る。 全体のストーリーよりも、食堂かたつむりの客と、料理人倫子との、料理を介しての交流が見所の作品だ。 それは、ほのぼのとした温かさに満ちているが、すべて、倫子の、食材に対する、謙虚な態度に帰す。 本作品は、小説としての完成度意外の部分で、大変味わい深い面がある。 ほうっという、温かい読後感が、後遺する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月13日 21時33分51秒
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