テーマ:ブルース・ロック(61)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
ブルース・ロックの偉大なるギタリストに捧げた盤
ゲイリー・ムーア(Gary Moore)は、1954年生まれの北アイルランド出身のミュージシャンで、2011年に急死している。スキッド・ロウやシン・リジィでの活動を始め、ジャンル的にはハード・ロックという印象が強いが、1990年の『スティル・ゴット・ザ・ブルース』以降、ルーツへの回帰をし、ブルース関連に軸足を置くようになっていった。そのような中、ブルース・ロックの偉大な貢献者に捧げるアルバムを1995年にリリースした。それがこの『ブルース・フォー・グリーニー(Blues for Greeny)』というわけである。 表題のグリーニーというのは、ピーター・グリーンのこと。この人物は、フリートウッド・マックの創設メンバーにして、初期フリートウッド・マックを牽引したアーティストである。ブルース・ロックからハード・ロックへの流れができていった歴史的な過程は、周知と言ってしまえばそれまでなのかもしれない。けれども、その“脈流”をさかのぼっていくかのような形でヘヴィ・メタルやハード・ロックに熱中する若い層に示していったのは、ゲイリー・ムーアの大きな功績とも言えるような気がする。 選曲は、表題が示すようにピーター・グリーンの演奏で知られるナンバーがひたすら並んでいる。11曲のうちの多くは、フリートウッド・マックの最初のアルバム(参考過去記事)に収録されたものだが、それ以外の曲も含まれていて、ピーター・グリーンがジョン・メイオールのグループ(ブルースブレイカーズ)に参加していた時期のナンバーも収められている。 本作のレコーディングで使用されたレスポールは、ピーター・グリーンから譲り受けたものだという。ムーア自身は、『スティル・ゴット・ザ・ブルース』よりも“このアルバムの方がより純然たるブルース・アルバムだ”と述べていたのだという。筆者はピーター・グリーンが大好きなので、ついつい元の演奏を思い浮かべつつ本盤を聴いてしまうのだけれども、本来、その必要はないのかもしれない。むしろ、このアルバムを聴いてから、過去をさかのぼってピーター・グリーンを聴く。その方が本盤の正当な聴き方と言えるように思ってみたりもする。 [収録曲] 1. If You Be My Baby 2. Long Grey Mare 3. Merry-Go-Round 4. I Loved Another Woman 5. Need Your Love So Bad 6. The Same Way 7. The Supernatural 8. Driftin' 9. Showbiz Blues 10. Love That Burns 11. Looking for Somebody 1995年リリース。 [枚数限定][限定盤]ブルーズ・フォー・グリーニー/ゲイリー・ムーア[CD]【返品種別A】 ブルーズ・フォー・グリーニー [ ゲイリー・ムーア ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年09月06日 19時34分06秒
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