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テーマ:筋トレ(554)
カテゴリ:凸減-ケンコウ-
アミノ酸は、タンパク質(プロテイン)の材料で、ヒトのタンパク質の合成に関するものは、20種類ある。
この20種類が組み合わさることで、さまざまなタンパク質が体内で合成される。 口からタンパク質を摂り、アミノ酸に分解(消化)して小腸から吸収し、そのアミノ酸を材料にタンパク質が体内で合成されている。 アミノ酸20種類がバランスよく体内にない、とタンパク質の体内合成に影響が出るため、食品やサプリは、アミノ酸スコア(最大が100)という数値でバランスの良し悪しを示している。 (別名アミノ酸の桶。足りないものがあれば、水が汲めない/タンパク質合成に役に立たない) 例えばゼラチンは、トリプトファンを含まないため、アミノ酸スコア0。 アミノ酸が、複数結合したものをペプチドと呼ぶ。 ものすごく雑に説明すれば、極短いタンパク質のような働きをする。 アミノ酸の数によって、ジ(2つ)ペプチド、トリ(3つ)ペプチドなどがある。 また、タンパク質は、アミノ酸まで分解されない、と吸収されないが、ペプチドのまま、吸収されるものもある。 (しかし結局、体内で、そのまま使われずに、分解・再合成されることも多い) アミノ酸20種類のうち、9種類がヒト体内で、必要量を合成できず口から摂る必要があり、必須アミノ酸(EAA)と呼ばれている。 合成はできるが量が足りないものを準必須アミノ酸と区別する場合もある。 更に、必須アミノ酸の中で、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類(総称してBCAA)が、筋肉の約4割を構成している。 運動中に筋肉は、糖質、脂質、タンパク質をエネルギー源として使う。 まずは、糖質が使われ(解糖系回路)るが、蓄えられた量には限りがあるので、足りなくなる、と脂質(クエン酸回路)が使われだすが、蓄えられた脂肪が分解されてエネルギー源として筋肉に届くには、時間がかかる。 そのため、筋肉をアミノ酸に分解(異化)し、BCAAは酵素で分解されて筋肉内でエネルギー源(クエン酸回路)に、他のアミノ酸は肝臓で糖質に合成(糖新生)されてから使用(解糖系回路)される。 つまり、運動時に、BCAAが血中に豊富にあれば、エネルギー源のために、筋肉を分解する量が減る。 これが、BCAAサプリを運動前、最中に摂る理由だ。 また、運動前、最中も筋肉合成の材料である必須アミノ酸を供給した方がいい、というのが、EAAサプリの広告だが。 EAAサプリは、BCAAを含むが、BCAA以外の5種類の必須アミノ酸は、吸収された後、肝臓を通ってから体内を循環するため、BCAAに比べて筋肉に届くのに時間がかかる上、筋肉から肝臓に血液を集め、肝臓のリソースを使ってしまう。 更に、ほとんどのEAAサプリには、9種類の必須アミノ酸のうち、トリプトファンを除く8種類しか入っていない。 トリプトファンにはリラックス効果があり、運動時の集中力を削ぐ、というのが含まれない理由だ。 (トリプトファンコンタミ事件から安全性のため入れなくなり習慣化した。単に、アミノ酸の種類を減らせば、安価に製造できるから、との説もある) しかし、筋肉の材料として必須アミノ酸をそろえる、という触れ込みに矛盾する。 (トリプトファンは、筋肉の材料な上、ミオスタチンブロック/筋肉量増加抑制を防ぐ働きがある、などの説がある) EAAサプリは、プロテイン・サプリに比べる、との吸収が早いのは確か。 (アドレナリンが分泌されている運動直後は、消化器の動きが悪く、消化が必要なプロテイン・サプリは、更に吸収が遅い、との説がある。EAAはアミノ酸なので、消化の工程ナシに吸収される) また、BCAAサプリでは、筋肉合成に必須アミノ酸が足りないのも事実だ。 なので、EAAサプリは、運動後のより素早い筋肉材料の補給を可能にする。 ただし、トリプトファンを追加すればだ。 もちろん、運動後なので、安眠用サプリとしても、使われているトリプトファンで、リラックスしても問題はない。 EAAサプリは、運動前、最中ではなく、トリプトファンを足して運動直後に摂るのがいいと考える。 また、このときのEAAサプリは、この後(アドレナリンの分泌が収まる運動後1時間程度。シャワーを浴びて帰りついてぐらいのタイミング)のプロテイン・サプリまでの中継ぎなので、高価である必要もない、と考える。 【もちろん、カフェインなどが含まれているEAAサプリは、運動後には向かない】 プロテイン・サプリについては、別項目で後述する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020/05/22 04:18:58 PM
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