【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

フリーページ

2013年03月18日
XML
カテゴリ:政治問題
 石原慎太郎が引き起こした尖閣問題から派生した中国の軍艦によるレーダー照射問題などに関連して、日本人の間には差別感情や排外意識が広まっているのではないかと心配する投書が、2月21日の朝日新聞に掲載された;


 中国軍艦が海上自衛隊の護衛艦に射撃用レーダーを照射した問題で、週刊誌には「中日開戦 狙いは首都・東京」「中国 宣戦布告なき開戦の一部始終」などといった見出しが躍っている。先日は、駅の売店前で、この問題を伝える新聞の記事を見た会社員風の男性が、中国人への蔑称を大きな声で吐き捨てるように口にするのを耳にした。

 私たちは戦後の苦しい生活の中で、平和な日本の復興を願って育った。その当時、戦前戦中に大人だった人が中国人、朝鮮人への差別的な言葉を口にするのを聞くのは珍しいことではなかった。私は、こうした言葉には、日本人に優越性をみる価値観と戦争に負けたことの悔しさが含まれていると感じていた。

 その後、中国と国交が回復し、韓国はドラマなどを通じてより身近な存在となり、差別を感じさせる表現もあまり聞かなくなってきていた。

 ひさしぶりに聞いたこの蔑称は、私の心を凍りつかせた。庶民の間にはこうした差別感情が根強く残っているのだろうか。そこで週刊誌などが排外意識をあおり立てれば、日本は再びアジアの孤児となり、軍国主義の道に戻るのではないか。

 こうした心配がつのるのは私が年をとったためだろう。しかし、それだけとは思えなくなってきた昨今である。


2013年2月21日 朝日新聞朝刊 12版 16ページ「声-差別感情と排外意識が怖い」から引用

 世の中の一部に隣国を見下したり殊更に排除しようとする人々が存在するのは残念なことである。中国や朝鮮韓国を蔑視する考えというのは、征韓論を始めとする対外侵略政策を方針とした明治政府によって流布されたもので、それ以前の日本では、あらゆる生活文化、学問なども中国から朝鮮半島を経て伝わった関係で、学問といえば「漢学」と称したように、一定の尊敬の念をもって認識されていたのであった。しかし、明治政府から始まった対外侵略政策は1945年8月に、わが国の全面降伏という結末で終わったのだから、わが国はそれまでの誤った政策について、自らの手で検証し責任を追及するべきであったのだが、残念なことにそのような能力を欠いていたため、連合国による国際戦犯裁判という不十分な裁判で終わってしまったので、主権回復後は、戦前の指導者の一部が亡霊のようにわが国の権力の座に復活した。そのため侵略戦争への反省も不十分で、上の投書が心配するような事態も出てくるのである。日本が再び軍国主義の道に戻ることを阻止するには、敗戦直後の日本人がやり損った戦争犯罪人の責任追及を、今からでも、仕方がないからやっていかなければならない。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年03月18日 19時14分46秒
[政治問題] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

佐原

佐原

お気に入りブログ

ハーフタイムデーに… New! 夢 みるこさん

コメント新着

 捨てハン@ 潰れそうな新聞なら東京、朝日、毎日が挙がるかなぁ >全国紙は世論のありかを明らかにし、国…

© Rakuten Group, Inc.