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カテゴリ:政治問題
石原慎太郎が引き起こした尖閣問題から派生した中国の軍艦によるレーダー照射問題などに関連して、日本人の間には差別感情や排外意識が広まっているのではないかと心配する投書が、2月21日の朝日新聞に掲載された;
2013年2月21日 朝日新聞朝刊 12版 16ページ「声-差別感情と排外意識が怖い」から引用 世の中の一部に隣国を見下したり殊更に排除しようとする人々が存在するのは残念なことである。中国や朝鮮韓国を蔑視する考えというのは、征韓論を始めとする対外侵略政策を方針とした明治政府によって流布されたもので、それ以前の日本では、あらゆる生活文化、学問なども中国から朝鮮半島を経て伝わった関係で、学問といえば「漢学」と称したように、一定の尊敬の念をもって認識されていたのであった。しかし、明治政府から始まった対外侵略政策は1945年8月に、わが国の全面降伏という結末で終わったのだから、わが国はそれまでの誤った政策について、自らの手で検証し責任を追及するべきであったのだが、残念なことにそのような能力を欠いていたため、連合国による国際戦犯裁判という不十分な裁判で終わってしまったので、主権回復後は、戦前の指導者の一部が亡霊のようにわが国の権力の座に復活した。そのため侵略戦争への反省も不十分で、上の投書が心配するような事態も出てくるのである。日本が再び軍国主義の道に戻ることを阻止するには、敗戦直後の日本人がやり損った戦争犯罪人の責任追及を、今からでも、仕方がないからやっていかなければならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月18日 19時14分46秒
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