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2014年07月07日
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カテゴリ:政治問題
 表向き体裁のいいことを口走っておきながら、形勢不利と見るや一転態度を豹変させる安倍政権について、6月20日の朝日新聞コラムは次のように論評している;


 ドスのきいたセリフである。「政界のドン」と呼ばれた金丸信・元自民党副総裁は言った。「このシャバは君たちの思うようなシャバではない。親分が右と言えば右、左と言えば左なのだ」

 永田町はかたぎの世界ではない、ボスがどんな無理無体を言おうが黙って従え、ということだろう。当時の派閥政治の体質をよくあらわす。このところの与党の協議を見ていて、久しぶりに思い出した。

 憲法の解釈を変えるだけで集団的自衛権を行使できるようにする。安倍政権の方針は無理無体そのものだ。歴代内閣は、行使するなら9条の条文を改めよ、としてきた。それを突如ひっくり返すことがどうしたらできるのか、説明はいまもない。

 首相も当初は、条文を改めやすくするためにその要件を緩めようとしていたはずだ。「憲法を国民の手に取り戻す」と。しかし反対論が噴出し、分が悪いと見るや一転、解釈変更へ。憲法を政府の手に握り、国民から取り上げる方向への回れ右だ。

 なりふりかまわぬ暴走であり、迷走である。条文も、これまでの議論の積み重ねも、あってなきがごとし。憲法を軽んじるこの姿勢こそ、一番の問題だろう。それを思えば、行使をどこまで限定するかといった条件闘争的な攻防は空しい。

 きのうの党首会談で協議は継続となった。集団的自衛権を使いたいと考えるなら、国民を巻き込んで正面から9条改憲を論じればいい。それが私たちの思うようなシャバであり、かたぎの人々による議論の姿である。


2014年6月20日 朝日新聞朝刊 14版 1ページ「天声人語」から引用

 このコラムが書かれた時点では集団的自衛権に関する与党内協議は一先ず「継続」であったが、これも世論を油断させるあの手この手の一つで、この後一週間もしないうちに「7月1日閣議決定」の方針が打ち出されて安倍政権のやりたい放題が完結する。このような暴挙を国民は容認していいのか、どの程度の反撃を準備するべきか、よく考えるべきだ。





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最終更新日  2014年07月09日 10時11分38秒
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