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2014年08月18日
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カテゴリ:政治問題
 集団的自衛権の行使に賛成する人たちの言い分は、いざと言うとき自分は助けてもらうのに同盟国が助けを必要とするときに9条があるから出来ないというのは身勝手で、国際社会では通用しないのではないかという議論です。7月27日の朝日新聞には、次のような投書が掲載されました;


(声)友好国に身勝手と言われないか

 集団的自衛権の行使容認に声高らかに反対している方々に申し上げたい。かたくなに反対するのであれば自衛隊の存在、個別的自衛権、日本の米軍基地、日米安全保障条約、日米同盟なども同様に根気よく否定し続けて下さい。集団的自衛権のみをやり玉にあげ、平和と安全が脅かされるという言い分は整合性に欠けます。

 東アジアにおける昨今の緊張状態で不測の事態が生じた場合、最も効力を発揮し、我が国を守ってくれるのが集団的自衛権の行使ではないでしょうか。他国から攻撃された時は友好国の助けを得るのに、逆の場合は憲法9条を盾に助けることを拒否するのは身勝手です。そんなことをすれば、友好国からそっぽを向かれかねません。

 我が国が国際的に孤立しないよう友好国との信頼関係をより一層築き上げ、平和と安全を維持するために集団的自衛権の行使容認は必要不可欠だと思います。


2014年7月27日 朝日新聞デジタル 「声-友好国に身勝手と言われないか」から引用

 日本が憲法9条を堅持していると国際社会で孤立するなどと、あまりにも独善的で視野の狭い投書に対して、7月31日の投書は、次のように反論しています;


 「友好国に身勝手と言われないか」(27日)は、集団的自衛権の行使容認に反対の意見を「他国から攻撃された時は友好国の助けを得るのに、逆の場合は憲法9条を盾に助けることを拒否するのは身勝手」と批判している。はたしてそうだろうか。

 日米安全保障条約は、日本が攻撃されたら米軍が守り、日本は米軍に基地を提供するという内容だ。「直接的な軍事行動」「場所の提供」という双方が可能な分野で、負担を分け合う「双務的」な関係が成立している。

 「米国の若者は戦場で血を流しているのに日本は金を出すだけ」などと言われるが、基地があるゆえに沖縄県民は土地や家を失い、騒音や米軍機事故、米兵による暴行など塗炭の苦しみをなめてきた。別の形で「血を流している」のだ。それを思えば「何もしない日本は身勝手」というのは、沖縄の苦悩を軽視する政府の言い分をうのみにした見方だと思う。

 他国を武力を用いて支援する集団的自衛権の行使は、本来は日本の米軍基地の縮減や撤廃と同時に論じられるべきだ。でなければ、日米安保の双務性が崩れ、日本側の過剰負担になりかねない。


2014年7月31日 朝日新聞朝刊 12版 14ページ「声-沖縄の苦悩を軽視していいのか」から引用

 この反論を読むと、先にあげた27日の投書が安倍政権の言い分を鵜呑みにして完璧に騙されている人の議論であることがよく分かります。日米安保条約はアメリカの若者にだけ血を流させる身勝手な条約ではありません。それに見合うとアメリカ政府が判断した対価を、日本は基地の無償提供、生活費負担、高速道路ただ乗りという形で負担しているのですから、有事の際はアメリカの若者だけが血を流すというのは、アメリカ政府の判断と選択の結果であって、日本が同義的に責められる話ではありません。むしろ、日本は憲法9条を堅持していることによって平和国家として国際社会に受け入れられているという現実を重視する必要があると思います。へたに集団的自衛権などを行使したのでは、かえって国際社会に敵をつくることになりますから、これに反対するのは当然のことです。これからは尚一層、日本は武力を行使しない国として国際社会で活動していくべきです。






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最終更新日  2014年08月19日 09時50分16秒
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