【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

フリーページ

2014年09月02日
XML
カテゴリ:政治問題
 朝日新聞の大久保真紀記者は、長崎市の平和記念式典で安倍首相を目の前にして公然と政権批判をした城臺美彌子氏をインタビューし、その様子を8月16日の紙面に次のように書いている;


 9日。長崎市で開かれた原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の会場にいた。台風11号の影響で時折強い風が吹く中、午前11時10分すぎ、被爆者代表が壇上で、「平和への誓い」を読み始めた。

 会場で配られた式次第に印刷されている文面を目で追っていると、異変が起きた。

 「今、進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじった暴挙です

 暴挙!? なんと強烈な表現なのだろう。式次第にあった文面は「今、進められている集団的自衛権の行使容認は、武力で国民の平和を作ると言っていませんか」だった。

 異変は続く。「日本が戦争ができる国になり、日本の平和を武力で守ろうというのですか。武器製造、武器輸出は戦争への道です。いったん戦争が始まると、戦争は戦争を呼びます。歴史が証明しているではありませんか」。文面にない怒りの言葉が、被爆者代表の女性の口から発せられた。

 ここ数年、私は現地で式典を見てきた。事前に用意した「原稿通り」がふつうだった。この日も、田上富久市長が「長崎平和宣言」を、来賓の安倍晋三首相があいさつを、配られた文面と一字一句違わず読み上げている。

 なぜ、異変は起きたのだろう。式典後、「平和への誓い」を読み上げた被爆者代表の城臺美彌子(じょうだいみやこ)さん(75)を、長崎市内の自宅に訪ねた。

    *

 「黙っていられなかったんです」

 城臺さんは、とっさの判断だったと打ち明けた。

 当日は、式典開始の一時間半以上前に会場に到着。自席で待機しながら、昨年10月に被爆者代表になる打診を受けてからの日々を振り返っていた。特定秘密保護法の制定。原発の再稼働や輸出に突っ走る政府。強調される中国脅威論。集団的自衛権の憲法解釈の変更……。この1年、日本で起きたあまりに多くの異変。その一つひとつを思い浮かべていると、真正面の来賓席に入ってくる政治家たちの姿が見えた。

 公明党の山口那津男代表が歩いてきた。「平和の党と言いながら、結局、集団的自衛権の解釈変更に賛成したのよね」。民主党の海江田万里代表も来た。「もう少し国民が民主党政権を我慢しなければいけなかったわね」……。ほかの党の党首、大臣らが続き、最後に入ってきたのが、安倍首相だった。

 「ムラムラと怒りがわき上がってきたんです」。用意した文面は市役所職員と詰めて考えたものだったが、ここは、被爆者代表として面と向かって抗議しなくては。そう腹をくくったのだという。

 城臺さんは6歳のとき、爆心地から2・4キロの自宅で被爆した。近所の友人たちは成人後にがんなどで次々と亡くなった。38年間小学校の教壇に立ち、16年前から語り部を続ける。孫が7人いる。「孫世代の子どもたちを戦場に送ったり、戦禍に巻き込ませたりすることはあってはならない」

 式典後、城臺さんの自宅の電話や携帯電話は鳴りっぱなしだった。「私たちの気持ちをよくぞ言ってくれた」。被爆者仲間や全国から「感動した」との声が相次いだ。


2014年8月16日 朝日新聞朝刊 13版 12ページ「ザ・コラム-戦後69年 抑えきれない怒りの行方」から一部を引用

 城臺氏の現状認識は一般的な日本人の平均値と一致するのではないかと思われます。政権交代に期待した人々の目には、確かに民主党政権はひどいものとして写ったのは事実ですが、冷静に考えてみれば、それ以前の自民党政権は60年以上もの年月をかけてたどり着いたもので、それを、出てきたばかりの民主党が2年や3年で実現できるわけはなく、最初は自民党政治を模倣して、その後少しずつ民主党らしさを出していくというプロセスを、民主党自身も国民も想定するべきでした。現状の自民党は、これは史上最悪の事態となっているので、国民はもう一度、民主党にかけて長い目で民主党政権を育成しようという心がけをもつことが、今求められているのではないかと思います。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014年09月03日 11時09分52秒
[政治問題] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

佐原

佐原

お気に入りブログ

『クマムシ?!』(復刻) New! Mドングリさん

コメント新着

 捨てハン@ 潰れそうな新聞なら東京、朝日、毎日が挙がるかなぁ >全国紙は世論のありかを明らかにし、国…

© Rakuten Group, Inc.