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テーマ:ニュース(99632)
カテゴリ:政治問題
ソウル大学教授の朴吉吉熙(パクチョルヒ)氏は、核兵器開発を続ける朝鮮に対する国際社会の対応について、4月17日の東京新聞に次のように寄稿している;
2016年4月17日 東京新聞朝刊 4ページ「時代を読む-国際社会は対北『修正主義』」から引用 ソウル大学の朴吉吉熙先生は、日韓関係に関する記事ではいかにも学者らしい冷徹な理性に貫かれた文章を書くので、当ブログもこれまで何度も引用しているのであるが、どうもテーマが半島の南北問題になると、急に論調が怪しくなるような気がします。この記事では、朝鮮が国際社会の批判にも関わらず核兵器開発をやめないのは、核兵器を保有することによって周辺国を圧迫しようという目的があるからだと簡単に決めつけているが、これは私は大いに疑問だと思います。朝鮮のような国土の狭い国は、本当は周辺諸国との経済交流などを通じて平和に繁栄することを希望しているはずです。しかし、現実に朝鮮がそういう道に進むことを妨害しているのは、アメリカの敵視政策です。そのアメリカの経済力が頼りの日本は当然、アメリカの子分として朝鮮を敵視し、未だに国交を開いていない。かつては盟友であった中国も、近年はアメリカとの深い経済的な結びつきが出来てしまったため、朝鮮には冷淡になっている。その上、上の記事では朝鮮が言うところの「米韓合同軍事演習」などは口実だと言ってるが、私はそうではなく、あれは朝鮮政府の本音に違いないと思います。米韓合同軍事演習は、名称こそ「演習」ですが、実際は朝鮮政府側に1ミリの隙でもあれば、米軍も韓国軍も一挙に平壌を空爆し朝鮮全土を軍事制圧することを目論んでいるとみるのが正解というものです。したがって、演習の期間中は、米韓軍の戦闘機が国境線に接近するたびに朝鮮側も戦闘機をスクランブル発進させて国境防衛をしなければならない。その戦闘機の燃料代が朝鮮政府の台所事情を大きく圧迫しており、これを一気にはね返すには核兵器による「どう喝」意外にないと考えるのは自然なことと思います。かつて日本の軍隊が満州事変を起こしたときも、当時の日本軍は「中国側が先に発砲した」と言いましたが、実はしかけたのは日本軍だったことが後になってから判明しています。トンキン湾事件のときも、米軍は北ベトナムが先に発砲したから応戦したなどと発表したのでしたが、これも後になって、実は米軍が仕掛けたものだったことが判明しています。侵略者の手口はいつの時代も同じで、アメリカはあわよくば朝鮮でも実行しようと狙っているとみて間違いないでしょう。もし米韓合同軍事演習が純粋に「演習」を目的としているのであれば、朝鮮政府に負担をかけないように、南太平洋の赤道の向こう側にでも行ってやればいいのであって、わざわざ朝鮮との国境付近で「演習」をやるのは、朝鮮侵略という邪悪な目的をもっている証拠です。 ※お断り 当ブログでは、朴吉吉熙先生のお名前を漢字4文字で表示しておりますが、これはソフトウェアの問題で本当のお名前を表示することができず、便宜的に表示したもので、本当は「吉吉」は一文字です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年05月12日 16時29分55秒
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