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2023/04/11
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【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年04月10日

=ウクライナ戦争= 小泉悠×河東哲夫・超分析/ 対談記事(ニューズウィーク誌)より抜粋
目すべき変化「ゼレンスキーが軍事に口出しし始めた」
= NewsWeek_Column_2023年3月30日(木) 小泉 悠(軍事評論家)、河東哲夫(本誌コラムニスト、元外交官)、ニューズウィーク日本版編集部/


――戦争のディテールについて伺いたい。小泉さんは先ほど、クリミア奪還のためには最新型の戦車が必要だとおっしゃいました。ドイツのレオパルト2、イギリスのチャレンジャー。いずれもウクライナに供与され現在訓練中ですが、この最新戦車はこの戦争を変える「ゲームチェンジャー」になるでしょうか。

■小泉 私はあまりゲームチェンジャーという言葉が好きではないんです。この戦争でますます好きじゃなくなった(笑)。新兵器が入って戦況が変わるということはあまりない。
野球で考えれば、草野球チームに大谷翔平を連れてきたらどうなるか。あまりにもアンバランスすぎます。バッテリーの相性があって、守備陣がいて、監督の采配があって、コーチ陣がいて......と全体で戦うわけです。

ウクライナへの兵器供与については、どういう能力が与えられ、ウクライナ軍がどういう能力をつくれているのか、という観点で分析したほうがいいと思っています。

そういう意味で別にレオパルト2であってもなくてもいいんです。きちんとした性能の第3世代戦車がまとまった数入ってきて、それをロシア軍の攻撃を受ける恐れがない場所でしっかり訓練をする時間が取れる。それにより3個戦車旅団をつくれれば、ロシアの南の防衛線にくさびを打ち込む十分な力になる。

後は、できればその戦車旅団を支援する航空戦力。特にロシアの防空システムを制圧できる能力を持った戦闘爆撃機がまとまった数必要です。そしてロシア軍の火力発揮を制約するために、相当(ロシア軍陣地の)奥の地域をたたける射程の長い火力。これらが3点セットでそろって、さらに、それなりに訓練できた兵隊が何万人かいれば、これこそゲームチェンジャーです。

おそらくウクライナ軍はこういう能力を近々持とうとしており、今その準備中だろうと思います。
それが本当に効果を発揮できるかどうかは、ロシア軍をどのくらい弱らせられるかということと、バフムートの戦いでウクライナ軍自身が弱ってしまわないようにすること。この2つが肝要で、その意味でも今のバフムートの戦いは非常に注目される。

ただ最近、これも独ビルト紙が報じていますが、バフムートを守るかどうかでゼレンスキー大統領と(ウクライナ軍のワレリー・)ザルジニー総司令官が対立しているという。

ザルジニーが言っているのは「別にバフムートを守らなくてもよくない?」ということですね。バフムートを守るのが苦しいから、早く放棄して、防衛線を引き直して、(ロシア軍に)消耗を強いるんだったらそこでやればいいという話なんですよ。
だけどゼレンスキーは、バフムートが落ちることの政治的意味を重視して撤退を認めず、むしろ増援をつぎ込んでいる。



3月6日の会議で一応、この方針をザルジニーと陸軍司令官の(オレクサンドル・)シルスキーに認めさせているんです。もちろん戦争は政治目的に奉仕しなければいけないから、最高司令官であるゼレンスキーに従う義務が軍にはあるし、そこで反逆せずにきちんと従うザルジニーは偉い。

けれども、この1年間はゼレンスキーが軍事にあまりうるさく口出ししないで、軍事のプロたちに任せていたからうまくいっているところもあった。一方、プーチンはかなり細かいところまで口を出していて、これがロシア軍の足を引っ張っていると言われている。

ゼレンスキーがそういうことを始めると、これまでの有能なウクライナ軍であり続けるだろうか、と怪しくなってくるわけですよ。もちろん政治指導者の介入が絶対駄目ということはないですし、政治指導者のほうが軍人より正しいことを言っている場合も往々にしてあるので、一概には言えませんが。

■河東 小泉さんがテレビで先日おっしゃっていた、西側の戦車が重すぎてウクライナの橋を渡れないという話は面白いと思いました──鉄道で持ち込むかもしれないけれど。いずれにしても100台にも達しないような戦車で、局面が変わるほどのことはできないんじゃないか。

日露戦争で(日本は)軍艦から長距離砲を外して高地まで引っ張り上げ、旅順港のロシアの軍艦をやっつけた。同じように西側の戦車も、長距離砲の代わりに使うかもしれない。

それからもう1つ注目しているのは、今回の戦争の初期にロシアの戦車は西側のジャベリンという携帯型(対戦車)ミサイルでずいぶんやられたんですが、そのジャベリンをロシア側がずいぶん鹵獲(ろかく、接収)した。東ウクライナのロシア軍がジャベリンをかなり持っているようです。そうすると、西側の戦車がジャベリンにやられるんじゃないか。射程距離の面で駄目かもしれませんが。

■小泉 今回、西側が供与する西側製戦車の数は確かに限定されているんです。レオパルト2に関しても、1月25日の段階で80両、2個大隊分に落ち着いてしまったし、アメリカは縮小1個大隊分31両のエイブラムスしか出さない。イギリスもチャレンジャー2を14両。

どうもしょぼいんですけど、一応レオパルト2とアメリカのエイブラムスが予定どおり出てくれば、3個戦車大隊編成の1個戦車旅団がつくれる。
さらに言うと、チェコがT-72を90両分出す。ポーランドもT-72の独自改良型であるPT-91を含む60両出す。計3個戦車旅団。ちょっと小ぶりですけど、第3世代戦車による戦車旅団を3つつくれる。

先ほど河東先生が、戦車を長距離砲に使えばいいとおっしゃいましたが、旧式のレオパルト1を100両以上ドイツなどが出します。これは歩兵部隊の直協(直接協同)支援になると思います。あるいは埋めて陣地にしてもいい。

必ずしも当初望んだとおりではないけれども、それなりの数の機甲戦力がウクライナに入る。ウクライナにとっては100点満点でなくても、今年攻勢を1回やれますかと言われたら、できるかもしれない。

※対談記事の抜粋第5回:​プーチンの恥部を知っている男、ガバナンスが失われつつあるロシア​ 河東哲夫×小泉悠 に続く。


 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。  
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Last updated  2023/04/11 05:30:09 AM
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