退 屈 な 男
雨上がりの午後窓の外に目をやる
少しずつ日がさす気配がしてうれしくなる
何もこれといってすることがないので
本の整理でもしょうと思い本を手に
とるがどれも愛しく捨てられない
これといってすることのない午後
思い出すのは過去の友達
中学高校時代の記念写真
彼ら彼女たちはどうしているか
セピア色の写真に浮かぶ友が
語りかけてくる青春があった
みんな元気でくらしてるの?
今年は中学を出た学友の
同窓会が田舎であるという
みんなに会うのが楽しみである
どんな顔してるだろうなあ
何もない退屈な午後
窓の外は明るくなっていた