名 俳 句 1000
近世から現在までの著名な俳人や作家の味わい深い
名句を1000句収録。
季題別、年代順に列挙した他に類を見ない画期的労作。
どのページを開いても珠玉の如き名句で満ちあふれている。
現代人の乾いた心に潤いをもたらすこの優れたアンソロジーは、
まるで、まばゆいばかりの俳句の「 宝石箱 」のようだ。
序
俳句に親しみ風雅に遊ぶことは、日々せわしなく浮世を漂う
私にとってささやかな幸福感に浸るひとときである。
難解な俳句も多い中、俳句の素養のない私にも一読して句義がわかり、
あたかも上等なワインを舌でころがし味わうように味読できる俳句と
出会うたびに、私はそれらを少しずつ書き留めて来た。
そして、いつしかそれは1000句に及んだ。
私の余計な解釈や批評は一切排して、それら一句一句の世界の中を自由に
逍遥しながらそこに満ちている馥郁(ふくいく)たる香りを満喫できるように、
ここに俳句のみを季題別、年代順に列挙することにした。
手元に置いて好きなときに手軽に繙(ひもと)ける珠玉の
アンソロジーになったのではないかと、ひそかに自負している。
最後に、この小冊子が俳句を愛するすべての人にとって、
創作や鑑賞する際の一助になるならば、俳句を嗜む風流人として
これに優る喜びはない。
著者: 佐川 和夫
平成14年2月1日 第1刷
1958年福島県生まれ、現在東京都在住。
一日の労働を終えて帰宅し、家族が寝静まった深夜、
俳句に親しみ俳句を独学。
歳時記にある例句が一部難解で、滋味に乏しいことに
物足りなさを覚え、自分の心に染みた名句だけを集めた
アンソロジーを作ろうと一念発起。
およそ、10年の歳月を費やしついに大願成就。
俳句の醍醐味が心ゆくまで堪能できる本書を著す。
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最終更新日
2020年01月26日 13時35分52秒
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