詩 人 ま ど・み ち お 100歳 の 言 葉
どんな小さなものでも
みつめていると
宇宙につながっている
生まれたところだけがふるさとではなく、
死んでいくところもふるさと。
宇宙をふるさとにすれば、
一緒のところになります。
まど・みちおーーー。
童謡「ぞうさん」で知られる詩人である。
それだけではない。
< ポケットを たたくと ビスケットは ふたつ
もひとつ たたくと ビスケットは みっつ・・・ >
の「ふしぎなポケット」や
< しろやぎさんから おてがみ ついた
くろやぎさんたら よまずにたべた・・・ >
の「やぎさん ゆうびん」、
< ともだちひゃくにん できるかな・・・>
の「一ねんせいになったら」や、
「ドロップスのうた」「びわ」など、
だれもが口ずさみ耳にしたことのある
これらの歌の詩はみな、まど・みちおが
書いたものである。
童謡だけではなく、数多くの詩や絵をかきつづけ、
100歳を越えてなお現役であるこの詩人を、
ひとは、親しみと敬意をこめて「まどさん」と呼ぶ。
著者: まど・みちお( ペンネーム )( 本名:石 田 道 雄 )
1909年11月16日 山口県生まれ
まど・みちおのペンネームは「窓」からの連想で、
窓をあければ世界がひろがるところから思いつく。
1994年日本人初の国際アンデルセン賞作家賞を受賞。
2009年春、100歳を前にして、自宅近くの介護
付きの病院に入院する。
7歳違いの寿美夫人や息子家族の訪問の合間にひとり
静かな時間を過ごす中で、再び絵を描きはじめる。
日記は欠かすことなく、100歳にして新たな詩集も
刊行した。
2010年12月20日 発行
発行所: 株式会社 新潮社
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最終更新日
2021年10月28日 09時31分35秒
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