塩には辛く砂糖には甘い国
パテシェもきちの糖質オフな日々
◇ 砂糖には甘く、塩には辛口の彼の国
彼の国にはH24年、砂糖、果糖ブドウ糖類を含めると111,5千トン輸入されています。
1トンは1.000kgなので1.115.000.000グラムが輸入されたことになります。。。
つまり11億グラム以上。
ま、国民一人当たり10g程度。。。?ホンマか?
しかしこれに国内生産分が加算され。。。。もうやめておきますが。
ところがこの砂糖(精製された糖類)は欧米各国では摂りすぎを危険視して、摂りすぎないよう
注意喚起しています。
WHO 世界保健機関では、2002年から1日の摂取量を50g以内としていたものを25g(ティースプーン6杯)までにしましょう!と。
はい、世界の健康を気にする会議で、決まった方向性。
実はこの精製された砂糖、自然界に住む生き物は食べたことのない食べ物。
自然界で食べられるもので最も糖質が高そうなのは「栗」で100g中37gの糖質。
*しかもこれは炭水化物から食物繊維を引き算したもので、実は他の成分をザックリ含めた数字で正確に言うと、もう少し低いはずですが。
つまり自然界には存在しない食べ物な訳です。
なので「人工甘味料」は危険で「天然甘味料」は安心という言い方も、もはや怪しい。
そもそも人造!
で、最も良く目にするこの2つの砂糖、上白糖とグラニュー糖。
共通するのは、糖質量が99.8g/100gという、恐ろしく純度の高い糖質であること。
ところがお菓子作りには微妙な使い分けがあります。
焦げ色をつけたかったら上白糖
あっさりした甘みに仕上げたかったらグラニュー糖
砂糖はショ糖といい、ブドウ糖と果糖の化合物です。
で、簡単に言うと上白糖はショ糖に転化糖を添加し甘みを増したものになります。
転化糖は皆さんも良くご存知かと思いますが、いわゆるコーンシロップなど、トウモロコシのデンプンを加工して作ったものです。
実はこの転化糖の成分に果糖が多く含まれ、これが焦げを作りやすくしています。
少し話がそれますが、最近少数の医師たちの間で「フルーツ」は安全なので食べましょう!と言われたりしていますが、私的にはどうなんだろう?と。
そしてもう1つ気になるのが彼の国の摂取基準。
彼の国の摂取基準で検索すると真っ先に出てくるのが「塩分」
18歳以上の男性で2010年1日9g以下→8g
同じく女性で1日7.5g以下→7g
そう、けっこう厳しく制限されていますね!
ところがところが、砂糖となると摂取基準が出てこない。。。
私が見つけるのが下手なのか、どこかにこっそり記載してあるのかわかりませんが
見つからない。。。
でも考えてみると塩は自然界に存在し、野生の生物はそれを舐めに来たりする。
しかし砂糖は元々ないので。。。あるとすれば、一年に一度たわわに実る柿などの果物だったり、一年に一度咲かせる花の蜜であったり。
産業革命で砂糖が安価に作られるようになった以降、全世界の人々が口にしている、この人造の甘さ!
これはどう考えても少し控えた方が良いのでは。
特に基準も設けたくない彼の国に住む人たちは、特に自ら減らしていく工夫がいるのかと思いますが、いかがでしょう。
というわけで今日は、可笑しなお菓子屋が考える「砂糖考」のお話でした。