「霊魂論」エチカ詳解246(生と死77)
ルドルフ・シュタイナーの神秘体験を著したとしか想えない物質太陽系と重層するような霊太陽系説を受け入れるとすると、世界の意思的理は霊太陽系に密接に結びついて在ることになります。世界の意思としての絶対意思が物質太陽系を意志的なものをとしたとすれば、当然に其の霊的世界に存する人間の内精神の深奥に位置する理性の根幹には、スピノザの神の様態としての延長である人間には其の絶対意識{世界の理」に感応する稀なる機会が与えられていることになります。つまり我々人間には霊の保持、魂の磨きによっては絶対存在の息吹に触れるチャンスがある訳です。絶対存在に触れることは霊の召喚に繋がり人間の最高の歓びと栄誉を齎します。理性を獲得し理知を追求する人間は精神内奥に霊もあり、魂も或いは「霊魂」としてあります。此処では自分が何者であるのか?(Remember who you are?)は「霊」、自分が何者であるかを想起し回想しているいる状態を担うのが「魂」とします。自らのありたい姿と現実を比較して差異を自覚し、自らの人生に創造的緊張を生み出すことが、常にありたい姿に向けて学習し続ける原動力となるのが「魂」の分担領域となります。
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