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カテゴリ:旅
今朝も轟音で起こされるのだろうと覚悟はしていたのだけど、更に別の音が。これって雨音?結構、激しくないか。そして、そのうち雷鳴が鳴り響く。あやや、本当に雨なのかい。でもまあ、SGの雨ってスコールのようにザーッと降って、すぐ止むもんでしょと思っていたら、何だか続いているよ。そして、迎えた6時半、雨にも雷にも負けず、やっぱり轟音が響き始めた。ただ、雷が続いているせいか、その音楽は一旦8時くらいにはやんだかな。でも、雨の方は止まないぞ〜
まいったね、たまたま那覇の部屋を出る時に雨が降っていたので、嫌々ながら折り畳み傘は持ってきていた。また、バッグパックのカバーもたまたま。だから、荷物やらは大丈夫だけど、問題は靴。底に穴が空いてきていて、地面が濡れているところを歩くとすぐに靴下が濡れてくる。もう、靴下なんぞ履かない方が良さげ。何せ、今日はチェックアウトして、夜は宿に泊まらない。飛行機が深夜なのでね。SGっていつも行きか帰りに、このパターンなんだよね。 チェックアウト時間(12時)までギリギリ宿かなあと思ったけど、少し雨脚弱まってきたので、セラングーン通りのアーケード伝いに歩いてテッカセンターへ。今日の朝食はカヤトーストで、といきたかったけど、テッカには出している店が見当たらない。中華のパン系の店はあったのだけど、香港トーストってのがあって、それにする。分厚いトーストにスープが入ってるやつかなと思いきや・・・ さにあらず。パン3枚重ねくらいで、中にはチーズ、卵、それにピーナツバターが塗られ、その上にメイプルシロップという、カロリー高〜い一品でありました。練乳入りコピと合わせて6ドル也。宿に戻るも、また雨脚は強くなってきた。どうするかね?今日は久々のオーチャードロードをウロウロしようと思っていたのだけど、歩ける感じではないな。とにかく、荷造りして雨予防は堅めて正午までベッドでゴロゴロ。しかし、雷もまだゴロゴロだよお。 なるべく雨に濡れぬように、再びアーケード伝いにリトル・インディア駅に向かい、イージーリンクカードをチャージし、MRTを乗り継いでオーチャードへ。まずはアイオンというSCへ。ここも割とこの近年出来た新しいとこじゃない。そこの6階にコインロッカーがあるということで。色々迷って、ようやく辿り着いたのだけど、あじゃ〜ん、全部埋まってるじゃないの(泣)。それほどの荷物ではないのだけど5kgくらいのリュックを日がな背負って歩くのはしんどいので荷物を預けたかったのだが・・・こりゃあ、一度空港に行って預けるしかないかなあと。 とりあえず、昼飯済ませちゃおうかと、これも新しく出来たらしいフードリパブリックなるフードコートへ。色々店はあって、ここは少し高めなのだけど、目に留まったのはトースト・ボックス。地下にヤクンもあったのだけど、ここもカヤトーストで知られるところではなかったか。朝食いっぱぐれたカヤトーストをここで食べるかと。コピと合わせて4.2ドルってやけに安いなと思ったら、結構しょぼかった。しかし、この店、ラクサもあるんだよな。ではと、ラクサも頼む、更に、海南風味らしいカヤジャムの瓶も。これが自分用の土産だね。ここのラクサは麺がぶつ切りみたいな感じで箸ではなく蓮華で食べる。しかし、相当にスパイシーで、一口めで思わずむせてしまったくらい。うーん、ラクサは、また空港ででも締め飯に食べたいもんだな。口直しにパパイヤミルク3.6ドル也を一杯。 さて、空港へと思うが、その前に試しにもう1回アイオンの6階に行ってみたところ、おお、ロッカーに空きが!めでたく荷物を預けて身軽になってオーチャード散策開始。小雨になったので、まあ歩けないこともないレベルで。因みにロッカーは、コイン使用のみで1ドル。ホーカーですらスマホ払いが主流なのに今時珍しいね。 オーチャードを歩くったって大して目的があるわけでもない。とりあえず土産を買うべく高島屋へ。地下のスーパーは軽く土産買うのに絶好だ。人用にマーライオンクッキー・ドリアン味を一箱買ったけど、結局、自分用はさっきのカヤジャムだけ。帰りの荷物を重くしたくないしね。しかし、またぞろ睡眠不足で疲れてきたぞ。そこで目に留まったのは、そう、映画館であります。 うん、休憩&時間潰しに映画でも観るかねえと。出来れば香港映画かインド映画が観たかったけど、ここいらは、やっぱりハリウッドもの主流。あまり気は進まなかったけど、時間的にちょうどいいのと尺も長くなかったので、全米では大ヒット、日本公開は半年後の話題作「シヴィル・ウォー」でいってみる。料金は15.5ドル、今回初のカード払い。何せ、もう現金が残り少なくて。 劇場はショウ・シアター・リドというところで、アイマックスのはずだけど、スクリーン小さいな。観客はさすがに結構入っていた。疲れているから寝てもいいなと思って観始めたけど、映画は、なかなかに強烈な1作だった(英語字幕あり、以下、ネタバレあり)。40代ですっかりおばさん顔になったキルステン・ダンスト、彼女をヒーローと仰ぐ23歳の若いジャーナリスト志望娘ケイリー・スピーニーと出会う。彼女にはジャーナリストの心得を説くわけだけど、ワシントンへの取材旅への同行には反対する。何せ、戦地を掻い潜っていく危険な道程なのだから。 タイトル通り、アメリカ人同士が殺し合っている状況だが、まさに、アメリカンはかつてもこんなことをやっていたわけだ。最も衝撃的だったのは、香港出身のジャーナリスト二人が呆気なく撃ち殺される場面。観客の中華系シンガポーリアンも複雑であったろう。 何となく結末は予測できた。とうとう、ホワイトハウスに乗り込んだ反政府軍、その瞬間を撮るべく身を乗り出すスピーニー、それを抑えようとしたダンストが・・・スピーニーはダンストが倒れる瞬間もしっかりカメラに収める。まさに、彼女がジャーナリストの性に目覚めたが如く。そして、処刑される大統領の姿も。 何とも後味の悪いカタルシスのない1作で、近未来SFとも言えるけれど、これは、明らかに、あのトランプが焚きつけた連邦議会襲撃の件に着想を得た1作だろう。あの件の通り、一種のSFながら、これは充分に今のアメリカで起こり得る話にも思える。一方で、ジャーナリストの立ち位置とは。日本では危険を冒して現場を取材するジャーナリストの存在すら否定するような具合だけれど、アメリカにおいては対照的ながら、ここまでやる必要もあるのかと疑問も感じる。その二つのテーマを描いているわけだけど、正直、悪趣味な部分も感じられて、あまり共感はできない内容だ。まあ話のタネにはなるけれど、やっぱり、インドや香港の映画にしておけばよかったよなあ・・・ とにかく時間は潰せて、雨も上がって、ぼちぼちラストストレッチ。空港へ向かう前に途中にある、どこかのホーカーでビールと夕食を済ませたい。そこで目についたのが、これも割と最近できたらしい、その名もマカンスートラ・グラットン・ベイという、割と小規模なホーカー。昨日のマリーナやマーライオンの対岸のロケーションだ。 とりあえずビール、そして、サテーをと思ったが少し高くて、逆に惹かれたのがバクテー。昨日のリヴェンジといきたくて、12.8ドルのセットを。ご飯、副菜、油條もついて、ちゃんと黒醤油とかの調味料も添えられる。正直、昨日のリョンキーよりも全然うまかったぞ。ちょっと唐辛子とニンニクを入れ過ぎて強烈ではあったけど、リヴェンジを果たした満足感は得られた。トイレも何だから、ここではビールは一杯にして、ぼちぼち空港へと。何せ、空港の方でも、もう一つお楽しみがあるのだ。 チャンギ空港、とにかくデカくて全貌が掴みきれない。そこに、更に、ジュエルなる新たな施設が出来て、ここも植物園やらSCやらある上に、無料のショーも見られると。第3ゲートから通路を通ってジュエルへ。こちらもガーデンズのような巨大タワーがと思いきや、これが噴水なのだった。どっかーん、これ、マジで空港の中なのかい? ここも有料部分と無料で見られるところがあるのだけど、無料で充分。音楽に合わせて巨大噴水がライトアップされる5分ほどのショーだ。いや、すげーなーとしか言いようがない。ジュエルの最上階にはバーも色々あるのだけど、ビール1杯15ドルからなので、さすがに。地上5階、地下5階にも呆れるほど店が色々ある。そこらをウロウロしているだけでも、まあ時間は潰せる。何せ、飛行機は深夜2時発で、チェックインも済んでいるので、早めに搭乗口へといっても深夜過ぎだ。第4ターミナルに行くバスもジュエルから出ているようなので、ずっとここにいる。そうこうするうちに2度目の、本日ラストのショーが始まって再度見物。はい、あっという間に今回のSG旅も終焉だねえ。 第4ターミナル行きバス乗り場には、かなりの行列。しかし、これが待てど暮らせど来やしない。第2ターミナルから行く方が早いのではと、スカイトレインで第2に向かう。案の定、バスはすぐに来たよ。深夜前だけど、もう搭乗手続きに入る。ここで、最大の誤算というか、全くもって快適そのものであった(宿での朝以外)SG旅、唯一にして最大の立腹案件が。 荷物チェックで、カヤジャムあるだろと言われ取り出す。別に何も入っちゃいないよと、でも、そういうことではなくて、国際線は100ml以上の液体を持ち込むことができない、だから、カヤジャムひと瓶もダメだと。何〜?これが自分用の唯一の土産なんだぞ。大体、液体じゃないだろ、液状なだけで。そんな理屈は通じるわけもなく、何と廃棄処分!そうか、これまでは荷物は預けていたから問題なかったのだけど、今回は手荷物故に引っかかったのだ。仕方ないとはいえ、納得はいくわきゃない。もう、悔しくて、思わず“ファック・ユー!”が出た。ちっきしょー、カヤジャムでトースト食べるの楽しみだったのにぃ! しょぼいかと思われた第4ターミナルだが、そこはさすがにチャンギ。他ほどではないだろうけど、売店やら飲食処も結構あって、深夜近い時間帯でもまだ開いている。広い土産物コーナーで、“カヤジャムある?”と聞くとあった。但し、小さめのふた瓶で20ドルの品。いくらSGドルが余ったとはいえ、これ買うのもなあ。実は45ドル余り残っちゃってて、日中におろしたキャッシュ50ドルが完全に余分であったのだ。イージーリンクカードは概ね使ったと思うけどね。映画もキャッシュ払いすりゃよかったか。まあ、飲むか食べるかで少し使うことにする。 タイガーバーみたいな店があって、タイガーのパイント20ドル・・・う〜ん、ここはハーフパイント、それもタイガーではなくギネスを、14ドル也。まあ、スマホの充電も出来るから良しとする。そうそう、まともなピローを買おうかとも思ったけど、30ドルくらいするので、これは日本で買った方が安いかもと。いやいや、物価がバカ上がりの日本でも、海外よりは安いななんて時勢になってきているのだ・・・ 搭乗開始を待つばかりだが、チャンギの第4、かったいベンチとかではなく、ソファーみたいに寛げる場所が多々、ますますさすがであります。とにかく、空港での待ち時間を快適に過ごしてもらおうと、過剰なばかりに工夫と趣向が凝らされまくっている。ということでまったりと時間を過ごし、無事、搭乗。もう、トレイを倒して、そこにピローを置いて突っ伏して寝るのみだ。 香港の時は有金がきれいに消えたけど、今回は余りまくってしまい、これはまた来いよってことなのかもと勝手に解釈する。いや、ホント、まだまだ食べたいものは色々あったし(そればっかだが)、シンガポールの建造物も味わいあるもの多いので、一度そういうところをじっくり見ても歩きたい。何せ、短かったよな今回は。実質2日半だもの。やっぱり、シンガポールは単に観光ポイントと食にとどまらず、色々と印象に残る場所もある。また、改めてプランを考えつつ戻ってこられたらなあと思う。出来れば、那覇からがいいけどね! というわけで、シンガポール旅2024、概ね終了。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月09日 09時07分15秒
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