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カテゴリ:映画
CSムービープラスで「カンフースタントマン」’21を録画視聴。香港のカンフー映画には欠かせないスタントマンの存在。しかし、かつての黄金時代を経て、現在の香港のスタントマンは決して恵まれた状況にはないようだ。
サモ・ハンを皮切りに、往年の名スタントマンや、スタントマン出身の俳優・監督が続々登場。活況の時代の事情を語る。サモ・ハンは、とりわけ厳しい要求をする人で有名だったそうだ。ブルース・リーが香港のカンフー映画に革命を起こしたものの、彼の死後は一時衰退。そんな香港カンフー映画を復興させたのは、サモ・ハンとラウ・カーリョンの存在だった。 元々は京劇で、かつて香港には京劇の学校が四校あって、草創期のスタントマンは、みなそこの出身らしい。しかし、香港では京劇は活況とは言えず、出身者たちは映画に活躍の場を求めた。それが香港カンフー映画の始まりであったと。 ショウ・ブラザーズ映画は、いつも皆が北海街19番に集合してバスで撮影所に向かったという。そのショウ・ブラザースも、キングスフォード・テラスという、今は大型マンションが立っている場所にあったゴールデン・ハーヴェストの撮影所も、今はない。スタントマンたちが体を張って築いた市場は縮小し、現在は香港映画そのものの状況も合まって、スタントマンは少なくなっているという。 ベテラン勢は大陸に活動の場を求めて、武術指導のみならず監督も手掛けるるように。中国映画では監督でないと作品のコントロールが難しいためらしい。脇役俳優の印象のチン・ガーロウも本来はスタントマンで、今は後進の育成に力を注いでいる。 ![]() エンドクレジットも始まったところで、最後にラム・チェンインが取り上げられる。「霊幻道士」でお馴染みの人も元々はスタントマン。病気で早世してしまった伝説的な存在のようだ。空前絶後のアクションを支えてきた香港のスタントマンたちにエールを。映画を通して、彼らの奮闘をしかと目に焼き付けよう。 追記:先日、劇場でジャッキーの新作「ライド・オン」の予告編をやってて、“スタントマンはノーとは言わない!”のセリフがあって嬉しくなった。「ポリス・ストーリー」等の名場面も劇中に登場するみたい。今度は少し期待できるかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月23日 23時07分08秒
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