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カテゴリ:映画
CSザ・シネマではジョン・カーペンター監督作品を続けて放送。録画の中から未見だった「クリスティーン」'83をチョイス。これは、カーペンターという以上に、如何にもスティーヴン・キングっぽい内容だな。
原作はキングらしく長くて、車の持ち主の物語も綴られているそう。しかし、カーペンターによる映画版は、シンプルに呪いの車が周囲を次々不幸に陥れていく様を描く。これはこれでなかなか面白い。車には詳しくないけど、如何にもアメ車っぽいプリマス・フューリーと、それに取り憑かれたオタクっぽい高校生(には見えない、みんな)、カーラジオから流れるロックンロール。キングもカーペンターも好きそうなものを集めている感じで、共鳴し合ったのだろうなと思える。 主役であるクリスティーンは、感情を持った車?というだけでなく、どんなにぶち壊されても自分で再生していくという超自然生物のような存在。ロイ・アーボガストが手掛けたのであろう、この車の再生の場面が見事だ。映画の予算的にも最も注がれたのは、この部分らしい。故にキャストは地味だ。でも、「殺しのドレス」にも出ていたキース・ゴードンはオタク男役にハマっている。ハリー・ディーン・スタントンが、日本なら蟹江敬三が演りそうなクセのある刑事役で登場。 クリスティーンが目覚める瞬間、流れるのがリトル・リチャードというのはいいね。ヒロインのアレクサンダー・ポールは、“ロックンロールは嫌い”なんて捨てゼリフを吐くのだけど。最初と最後に流れるのはジョージ・サラグッド&デストロイヤーズの“バッド・トゥ・ザ・ボーン”だ。 スクラップと化したクリスティーンが、また動き出しそうなのが怖い。原作を読んでいたら印象は違うかも知れないけれど、これはカーペンターならではの渋いホラー作として印象に残った。 未見と思いきや、これも、やっぱり以前見たことあったかも(爆)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月23日 21時32分06秒
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