カノンのお稽古帳♪

私は食にあまりこだわりがなく貝類ウニ以外は何でもありがたくいただきますが、主人balaineは美味しいものが大好き！いろいろなお店を探してチャレンジいたします。
今回の東京旅では二つの老舗に行きました。


まずは「神田薮蕎麦」です。

ほっそりとした蕎麦です。ジュンサイやオクラの「ねっぱり」感がよく合います。

こちらは「グリル　スイス」


元祖カツカレーは、独特の風味があり、一緒に供されるスープも不思議な味わいです。

このお蕎麦とカツカレー、もしかすると誰もが「わあっ！美味しい！」と歓声をあげるような感じではないかもしれません。でも、昔ながらの味をあえて変えずに、頑なにその味を守っているのだと思います。この懐かしい味を求めて来る人もいることでしょう。私は「かつてはこういう蕎麦やカレーを食べていたんだな～」と何だか感慨深かったです。

そしてそれにも増して感動したのは両店のおかみさんの佇まい。

藪蕎麦のおかみさんは、店員さんからお客さんの注文を聞くと「４番さ～ん～、せいろ～２ま～い～」と謡って厨房に伝えるのです。その声の美しさ、節回しの美しさ、まるでグレゴリオ聖歌のようでした。そしてお会計をすませると「ありがとう存じました～」としめくくってくれるのです。きっと長年こうやってお店全体とお客さんを見てきたのでしょう。

スイスのおかみさんはかなりのご年配で足腰が少々お弱りのようでしたが、とても品の良いご婦人でした。タクシーの手配をお願いしたところ、早々に到着したタクシーの運転手さんにも、食事中の私達にもとても丁寧に優しい言葉をかけてくださいました。そしてお会計の後、わざわざお店の前まで出て車が出発するまで、深々と頭を下げてお見送りをしてくださったのです。それが決して商売的なものでなく、山形からきた私達への心遣いだということが伝わってきて、とても温かな気持ちになりました。



オマケ（笑）


知る人ぞ知る？（私は知らなかったf^-^;)宮内庁御用達青山御膳のお弁当と都会の空

「いらっしゃいませ、こんにちは～。」
「注文は◯◯でよろしかったでしょうか～？」
「ありがとうございました～。またおこしくださいませ～」
というマニュアル接客と、全国共通味付けの万人に好まれる料理では絶対に味わえない「老舗の味ともてなし」を堪能することができた東京老舗めぐりでした。






さらにオマケ。す、すみません！つい秋田県人の仲間意識で(><;)



銀座にある秋田郷土料理店「なまはげ」の宣伝でした。
名店とはいかなくても、皆に愛される良いお店であってほしいものです☆