大みそか
昨年と同じ、近所のお蕎麦屋さんで年越し蕎麦を食べる。余計な御世話だが、わたしが行った時、誰もいなかった。今年はよく知った店の閉店ラッシュだったけどこのお店はずっとずっと続きますように。そう祈りながら、奮発して1,100円の上てんぷら蕎麦を注文。さすが、大きなエビがついて、美味しかった。昨年の年末年始のスケジュールを見ると1月2日にジムに行ってから帰省している。なるほど。バス利用だったから滞在時間はあまりなかったけどそういえば親戚にいっぱい会ってパワーをもらったんだっけ。今年はずっと東京にいるので、身体は楽だし、掃除もできる。今、紅白を見ながら大掃除の続きをやっているわけだが(そしてこれは2009年になってからも続くだろう)失くしたと思っていたものが出てくるし新しいカーテンにしたら部屋の中もきれいに見えるしすっかりはまってしまったドラマ「ルーキーズ」の最終回も観たし銀座まで顔そりに行ってスッキリしたし今日はなかなかいい大みそかではないかと。紅白といえば、古舘伊知郎が司会をした時に「一年の最後に紅白を観て、人生の立ち位置を考える」という趣旨の発言があったらしいが、それ、すごく分かる。今年のヒット曲はもちろん、過去のヒット曲を聴きながら自分の一年を振り返り、またさかのぼって懐かしい想い出にひたりそして来る新しい年に想いを寄せる。それは格闘技ではできない(わたしは)。紅白で昔のヒット曲を歌うことにとやかく言う人がいるがそりゃあちょっと心が狭くありませんかね。今年でいうと「君は薔薇より美しい」と「天城越え」は毎年聞いても全然不思議ではない名曲じゃないか。ということで、歌を聴きながらこの一年を振り返ってみた。1月日経新聞の記事で「口と足で描く芸術家協会」を知った。絵の暖かさに感動し、以来、何回か文房具などを注文した。皆さん、ぜひ、HPを見てください。2月映画「パンズラビリンス」を観る。これが今年観た最高の映画となった。イージス艦が海上で漁船をひき逃げ。清徳丸の吉清治夫さんと哲大さんのご冥福を心より祈ります。3月母が倒れ、ペースメーカーを入れたということを、後日、知った。桜満開の東京国立博物館で「国宝 薬師寺展」を観る。展示品は少なかったけど見ごたえのある、いい美術展だった。4月「それでも、前へ―四肢マヒの医師・流王雄太」を読んで号泣。光市母子殺害事件死刑判決。5月京都、沖縄へ用事があって旅行。沖縄では残念な結果に終わる。「泣ける2ちゃんねる」に号泣。Part2と3もあるらしいが、読めるわけがない。また号泣だろう。6月「悪人」(吉田修一 著)を読む。ショックで呆然となる。今年どころか、ここ数年で一番の作品だった。宮崎勤の死刑執行。7月野茂引退。高知でマイヤーズカクテルを点滴してもらう。なんとたった5,000円。東京では3倍する。8月数年ぶりに愛媛を訪問。イベントの準備でパニック状態が続く。もちろん夏休みはない。9月パニック状態続く。10月毎日、もうダメか、もダメかと思いながら、パニックの波をかぶり続ける。三浦和義氏が自殺。 11月イベント無事終了。涙も出ないほど疲れる。しかし家に帰れない日々は続く。グアムレース断念。朝刊を配達していた16歳の少年が飲酒運転の車に6キロ引きずられて死亡。12月年末年始の帰省はあきらめて、イベントの残作業に励む。大阪へ旅行。「不況」「派遣切り」という言葉を聞かない日は、ない。辛い思い出が多くなってしまったけど、素晴らしい一年でした。どうもありがとうございました。