感動:イビョンホン in 東京ドーム
あなたに逢えて良かった。最後の最後、階段の上で、イビョンホンが会場に向かって言った言葉。本当に、逢えて良かった。今日の日を一生忘れません。わたしも忘れない。韓国人として(在日を除く)初めて東京ドームを満員にした俳優だもの。その歴史的瞬間に立ち会ったんだもの。帰宅して、軽い気持ちで投稿したらあっという間にアクセス数が400を超え、驚いた。そういえば、岡山や愛媛からのツアーバスも駐車していた。コンサートに来ることができなかった方のために、間違いを訂正しつつ、少し詳しく書いておこう。チケット代9,800円は安かった。しかしあのパンフレットで3,000円はあまりにもひどいのでは…?Tシャツ3,000円は、きっとファンクラブのサイトでも売られるんだろうから、今日買えなかったといっても次の機会がありそうだし、パンフレットは買わなくても良い。レターセット1,000円というのも、高いよな… 大久保あたりでもっと安く入手できそう。ちなみに団扇とポストカードは開演40分前には売り切れていた。さて、肝心の内容だけど、秋元康の演出とはいえそんなに凝ったものではなくでも18:15から、たっぷり3時間。歌も歌ったけど、朗読劇や、チェ・ジウ(!)、シン・スンフン、IVY、ZEROの飛び入り参加もあり (…やっぱりチェ・ジウと付き合っているんだろうか)テレ朝の大下容子の司会で進行した。ファンミーティングという表現が正しいかな。通訳のひとつひとつ、映像のひとつひとつ、スクリーンの表情のすべてを、しっかり記憶に留めた。42,000人が、きっと、同じようにしただろう。でも、司会は大下容子より、会話が上手い男性タレントや俳優のほうが良かった気がする。どこまで台本か分からないが、いまひとつ、アドリブがきかないアナウンサーだ。それはさておき、うまく書けないのだけど、ここまで感謝の気持ちを感じたのは、やはりイ・ビョンホンの人格のお蔭だろうか。何だか最初から涙が出てきて、よく見えなかった。イ・ビョンホンも、泣いていた。あとでまた追記しよう。しばらく、あの朗読劇の世界に浸りたい。朗読劇「帰郷」ペンキ塗りの父親と喧嘩して田舎を飛び出し、俳優の夢を追いかけて18年。母は、時々荷物を送ってくれたが、父親とは絶縁している。初めてギャラをもらった時から出演料を母に送金し続けているが、母は「夢の積み立てだから」といって、一度も手をつけていない。今は、主演映画を撮るまでの俳優になった。そんな中、突然、肺ガンで余命半年と宣告される。今、撮っている、主演映画の公開まで間に合わない。深夜バスで江原道の実家に戻るが、家の中に入ることはできない。家を眺めながら、時間があったからと嘘をついて母に電話すると、母が突然、父に電話を渡し、18年ぶりに会話を交わす。歳をとり、身体も効かなくなり、もうそろそろ帰って顔を見せろという父親に、「親父の葬式に帰る」と言い返し、涙声を悟られないように「ありがとう」と、言う。恋人を紹介したことがある母は、孫の顔を見たがっている。年末に帰るというと、ご馳走を用意して待っていると、嬉しそうに言う。そして、今まで送ってくれた荷物は、実は父親からの指示だったということを初めて知る。「もう出番だから」と言って、電話を切り、声を上げて泣く。自分は父親より早く死ぬ。年末には、自分はもう、この世にいない。ひとり息子なのに、孫の顔も見せることができない。すぐそこに実家があるのに、帰ることができない。帰ったら、もうソウルには戻れなくなってしまう。18年前の選択に従って、最後まで俳優として死ぬことを選んだ彼は、ただただ、泣く。空からは、冷たい雪が降っている。…最後は、昨日の日記に書いた「JUMP」と、どこか通じるようなストーリーだった。わたしも田舎から上京してきたので、グッとくるものがあった。いい朗読劇だった。ちなみに朗読劇は韓国にはないらしい。パルコ劇場の「ラブ・レターズ」とか、日本ではよくあるような気がするけど。「徹子の部屋」は9日(火)らしい!