「臓器親和性」という言葉をご存知ですか?
☆詳細は、こちらもご参照下さいね→「緊急被爆医療研修」
放射性物質が、呼吸・皮膚・食物などから体内に入り、血液などによって臓器や組織に運ばれます。
それらの放射性物質は、それぞれ特定の臓器に蓄積される傾向があり、それを「臓器親和性」というそうです。
☆各放射性物質と結びつきやすい臓器は、次のとおりです。
・ヨウ素→甲状腺
・セシウム→骨・肝臓・腎臓・肺・筋肉
・ストロンチウム→骨
・プルトニウム→骨・肺
「ヨウ素」は、甲状腺というノドに存在する内分泌器官に蓄積しやすく、甲状腺がんの原因となる事があります。
「ストロンチウム・プルトニウム」などは主に骨に溜まりやすいとの事です。
蓄積すると半永久的に内部被爆を与え続け、骨腫瘍や白血病を引き起こすと言われています。
「セシウム」は、骨、肝臓、腎臓、肺、筋肉などに多く沈着し、白血病や肝臓がん、不妊の原因になると言われています。
ただ、これら放射性物質は蓄積されていつまでも体内に留まる訳ではなく、日々の代謝活動で殆どは排さ去れている様です。
とはいえ、未だ原発施設の整備も終わっていない今の状態では、いつ体内に取り込んでもおかしくない状況で心配ですね。
日常から、放射性物質情報には注意して過ごしていかなければと、改めて実感しました。
☆放射性物質を減らす方法はあるの?
今、問題となっている放射性物質の「セシウム」や「ストロンチウム」などは分類すると、全てミネラルの仲間になるそうです。
元素周期表を見ると、「ストロンチウム・元素記号Sr」は「カルシウム・元素記号Ca」の下にあり、性質が似ています。
そこで似ている性質を利用し、放射性のないミネラルを積極的に摂取するように心がけます。
すると、例え放射能に汚染された食材を摂取しても、影響を薄めることが出来るとの事です。
「セシウム・元素記号Cs」は、放射能に汚染されていない同族元素の「カリウム・元素記号K」を摂取する事で、薄めることが出来るそうです。
この「カリウム」はほとんどの食材に含まれているとの事ですので、通常に食事を摂取していれば不足することはないそうですが、年増えている「精製食品」には「カリウム」の量が少なかったり、あるいは含まれていない品目も多いと聞きます。
そこでおすすめの食品は、カリウムが多く含まれている「黒砂糖」や「バナナ」。これらを定期的に摂取すると良いのだそうですよ。
「ストロンチウム」は、同族元素の「カルシウム」が有効なので、おすすめは「スキムミルク」を食事に混ぜて、積極的に摂取する方法です。
(スキムミルクを1日に20g摂取すると、1日に必要なカルシウムの3~4割が満たされます。)
「カルシウム」不足も解消され、放射性「ストロンチウム」の取り込み量も減らせて一石二鳥の効果が期待出来るそうです。
少しつづでも、毎日の食生活に取り入れる工夫をしてみようと思います。
☆元素記号表の詳細はこちらでご確認下さいね。
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