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テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:洋画(た行)
原題: DUPLICITY 監督・脚本 : トニー・ギルロイ 出演 : ジュリア・ロバーツ 、 クライヴ・オーウェン 、 トム・ウィルキンソン 、 ポール・ジアマッティ 試写会場 : 東京厚生年金会館 公式サイトはこちら。 <Story> 元MI6の諜報員だったレイ(クライヴ・オーウェン)は産業スパイに転身、トイレタリー業界の新興企業エクイクロム社に雇われ、最大手の老舗メーカーB&R社の動向を監視するスパイ・チームに加入する。 ある日、街で浅からぬ因縁のある元CIA諜報員・クレア(ジュリア・ロバーツ)と再会する。 クレアは表向きではB&R社に雇われ、最高機密を守る部門で働いているが、 実はエクイクロム社のカリスマCEO、ディック・ガーシク(ポール・ジアマッティ)がB&Rに潜入させたスパイだった…。 [ 2009年5月1日公開 ] デュプリシティ~スパイは、スパイに嘘をつく~ - goo 映画 <感想> いつ応募したんだか記憶のない映画に当選してて、思わず笑ってしまいました。気合全然入れてなかったんですけど・・・。 まあクライヴ好きなのでよしとしましょうか。公開されたら映画館行きそうなジャンルでもあるし。 まず、冒頭のタイトルクレジットの背景の画像をよく覚えていてほしいんですよね。 これが全ての伏線。というか、観終わった後にこれはネタばれしてるってわかるんですけど。 でもとても綺麗な背景なんですよね。クローズアップされる人物は決して美しくはないけれど(笑 この映画で銃撃戦にならないのが本当に不思議なくらいの「戦い」なんですよね。企業同士しのぎをを削る、生き残りを賭けた戦い。 辞書でduplicityとは「表裏のあること, 二心, 二枚舌, 不誠実」だそうです。 企業スパイですからそのくらいは朝飯前なのかもしれません。 ひたすら自社の利益だけを求める社会ですから、そのためには何だってする。スパイに成功すれば自分にももっと報酬のいい仕事が入る。ひたすら相手を出し抜く世界。 そこには本当の意味での信頼がない。 たとえ愛を告白されようとも、その愛を疑わないと、スパイとしては失格なのかも。
直近に『ザ・バンク』を観ているせいか、どうもクライヴの役がダブって見えてしまうんですよね。あちらは警察、そしてこっちはスパイと180度違うはずなのに、追って追われてという緊張感は共通するものがありそう。 世界を飛び回って仕事に女性に・・・という華やかな役はクライヴに似合うと思います。 ジュリアもとても美しい。美男美女が恋に落ちるっていうのも映画で絵になる王道なんだけど、その道のりにも常に彼らの仕事は絡んできて、お互いに信頼できなくなるような危機も訪れる。そこでどういう風に相手を信じられるのかが特別な状況にある2人の場合のポイントかも。 この映画の中で時系列が行ったり来たりしているのですが、その時間の戻り方が一定じゃないのと、あちこちに都市が飛びすぎてて、何のエピソードなのか話の伏線が見えにくくなってました。 ローマにバハマに。。。 ちょっと似たようなパターンが多くてそこが無駄だったかも。 実際バハマのシーンの記憶が飛んでるんですが(笑)、それでも話がつながるところが。。。苦笑 ポール・ジアマッティの存在自体も既にこの映画のネタバレなだけに、そこはかなりウケましたが(爆 でもいつの世も人の願いなんて同じなのよねえ。。。 そこをうまくネタにしたのはよかったです^^ 結局はスパイには冷徹さって絶対条件で、そこがブレるようでは務まんないのかなあ。 騙して騙されて。。。 この駆け引きを楽しむ映画です。
今日の評価 : ★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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