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2011.01.08
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カテゴリ:洋画(た行)






原題:THE WAY WE WERE

TOHOシネマズ午前十時の映画祭『追憶』ページはこちら。




↑のYouTubeは、ラストシーン。 (Trailerがないので)
ここ最高でしたね。 何度でも泣けるかも。


タイトルと、バーブラ・ストライザンドが主題歌&主演ってことだけしか知識がなかった本作。
当然気になるので行きます。
そしてこれもロバート・レッドフォードなんですね。
最近午前十時の映画祭で、『スティング』『明日に向かって撃て!』と、
続けて彼を鑑賞して、かなり昔の作品が好きになってしまいました(笑)
ほんとブラピに似てますよねえ・・・。




自分とはまったく境遇の違う人間を好きになることが
人生の中でもあるのかもしれません。
一体どこに接点があるの? と、自分自身に問いかけたくもなるほどに違いすぎる人を。
でもそこに答えはないのですね。
好きだから。 それだけ。
このハベルとケイティーも、もしかしたらそうなのかなあ。


ケイティーは、スノッブでいながらも、自分たちの世界以外の人にも
優しさとウィットを分けてあげられる力があるハベルに魅力を感じ、
そしてハベルはハベルで、
「如何にしていい男を見つけて玉の輿に乗るか」だけしか頭になかった
当時の普通の女子学生たちとは全く違い、
常に自分の世界を持って闘い続けているケイティーを、
支えてあげたくなったんでしょうね。


ハベルのコミュニティに出てくる女子学生たちが、見事なまでに
ステレオタイプであり、
そしてバーブラ・ストライザンドが「絶世の美女とは言えない」(→ 申し訳ないんだけど・・・汗)からこそ、
この話は成立してます。
ケイティーが自分の世界をきちんと持つ一方で、
世間の女子学生と自分とは違う・・・と、
心の底では自分に対してコンプレックスを持っていることが、この話の伏線となっています。
ハベルに近づきたい、そのためには、
自分も少しは世間並みの女子学生のようにしないといけないんじゃないかしら。
その女心が彼女を綺麗にさせていきます。
バーブラ・ストライザンドって本当は綺麗なんだなあ(→すいません~)、って、
最初のシーンではみんな思うんじゃないでしょうか。
お見事な変身です。


しかしながら、違う価値観を持った人間同士が、その根底の部分を
認め合うこと。 それは実際にやってみるとかなりしんどいです。
どこかで相手を、「何をしても許してあげられる」というレベルから受け入れてないと
やっていけない。
ハベルとケイティーは、認めていたようで、それができていなかった。
お互いに魅力は感じていたから何となくそこには触れずにいたけど、
そこを見つめざるを得なくなった時、自分たちの本当の心に気がついてしまう。


その人に強く惹かれあうということ、それは、良くも悪くも
「運命の人」だから・・・ ということもあります。
なので、その恋がダメになった時、
ただ単に「別れた」のではなくて、まさに「失った」という
底知れぬ喪失感と闘わないといけなくなる。
この2人の場合はまさにそうだったんでしょうね。


失ったものは大きくても、傷ついても、
自分の信念を貫き通した2人。
自分自身をごまかすことはできなかったんだと思います。
袂を分かった後も、恐らく互いをどこかで想い続け、
そして邂逅を迎えた時に、一気にその想いが溢れてくる。
かつて本当に愛した人だからこそ、永遠に愛おしいのでしょうね。
人を好きになるって、痛みも喜びも、記憶と共に抱えながら
前に進んでいくこと。
それは今も昔も永遠に変わらないのでしょう。






今日の評価 : ★★★★★+α 

何て言っていいかわからないくらいよかったな・・・。
















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Last updated  2011.01.11 04:42:00
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