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カテゴリ:医療
家内が39度を超える高熱になり、ウィルスチェックでインフルエンザと診断されたので、タミフルが処方されました。わずか1日で熱が下がりました。元来が風邪に弱い体質だったのですが、食欲もすぐに回復し、事なきを得ました。
タミフルの効用は絶大だと感心しました。新型インフルエンザが発生した時の効果が期待されます。タミフル服用後に異常行動を起こす子供の例が報告されていますが、子供を服用後に管理ができない場合は避けるべきかも知れません。 医者はタミフルの効果と副作用を十分に考慮して投薬すべきですが、日本のタミフルの使用頻度が欧米の倍ぐらいなので、安易に処方されすぎている傾向を感じます。タミフルに耐性を持ったウィルスが既に出現しているからです。 国民にインフルエンザワクチンの接種を勧める政策が必要なのかも知れません。特に子供や老人のワクチン接種に公的負担を導入すべきです。ワクチン接種が一定の割合を超せばインフルエンザの流行を抑制することができるからです。 新型インフルエンザのワクチンの開発はウィルス株を手に入れてからが勝負ですが、先進国が独占する可能性があります。インドネシアがWHOにウィルス株を提供に難色を示したのは、発展途上国が取り残される不安に駆られたからです。 新型インフルエンザがアジアのどこかで発生すればたちまち全世界に拡がるでしょう。航空機関が発達している現在ではウィルスの各国への上陸阻止は事実上不可能でしょう。2次感染を止めるためにはタミフルの国際的な備蓄が必要です。 新型インフルエンザの発生が報告されればタミフルを空輸し、48時間以内に服用させ、感染を発生地で止めなければなりません。発生地から同心円状にタミフルを支給し、交通を遮断し、ウィルスの感染阻止網を構築することが必要です。 発生初期の流行阻止に失敗したら、上陸阻止に全力を挙げなければなりません。重要度に応じてタミフル支給することになりますが大混乱が予想されます。タミフルを求めてパニックが起きる可能性がありますが、対策が講じられていません。 スペイン風邪の再現となれば数十万人の死者が出る可能性があります。幼少児、老人ではなく青壮年に与えるダメージが大きいと予測されていますから、社会の機能がマヒする可能性が高いと思われます。タミフルの備蓄が欠かせません。 スペイン風邪は発生と共に全世界で流行しました。当時は交通機関は船でしたので海外への流行拡散までには時間的余裕がありましたが、現代ではリアルタイムで流行が拡散していくでしょう。アジア、アフリカでの流行が懸念されます。 発展途上国で流行すれば医療設備の遅れ、栄養状態の貧しさが致命的な結果をもたらすでしょう。貧困が生存率を著しく低めるでしょう。さらに富める国がタミフルを独占しているのが現状です。経済格差が生存率の格差を生み出します。 タミフルの増産には様々な制限要素があり、国際備蓄に必要な絶対的な量が確保されていません。発生源になると予測されているアジア中南部の貧困が備蓄を不可能にしています。さらに、ワクチンの開発の目処がまだ立っていません。 日本はタミフルの濫用を控え、備蓄に回すべきです。地方公共団体の備蓄が財政状況の悪化で遅れています。新型インフルエンザの発生は確実に予測されるのにも拘わらず、行政の危機管理能力の遅れは大量の病死者を発生させかねません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/03/02 09:05:55 PM
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