で、その担任の先生のことをすっかり忘れていたのですが、ある合唱会の練習
のため講堂にクラス全員が放課後に集まって練習していたのです。
いや、正確には一人欠けていたのだす。そこに先生が現れ、その一人がいないこと
に気がつき、わめき、叫んだよ。
「一人、いなくて、君らは平気で練習しているのか!こんなん3年4組ちゃう!」
とわめき、叫び、泣いたよ。
女子生徒は、皆、泣いたよ。
私の前にいるK君の頬が引きつってピクピクなっているのが見えました。
笑いをこらえていたよ。
よく見ると、男子生徒全員が、皆、笑うのを我慢していいました。
ああ、青春だなあ。
各男女数人のグループに分かれて行方不明の彼を探しに出かけた。
ちょっとしたグループ交際ヨロシク状態で、我々も山の中に入って
いった。未確認情報として山のてっぺんの展望台のゲームセンター
にいるという情報を得ていた我々は、ゆっくりゆっくり登山を談笑
しながら登山しました。
そしてしっかり、その欠けている彼はギャラクシーゲームに勤しんで
いました。そして我々が現れた用件を伝えると、そのまま彼を連れ戻す
こともなく学校に戻ったのです。
おおよそ3時間の月日は流れたものと思われます。
その後の顛末は忘れましたが、その後その彼は、本物のヤッチャンに
なりました。
私は、隠してばかりで申し訳ないのだが、とても成績優秀だったため、
40人のクラスでおおよそ8番から9番目の成績優秀者でありました。
私の校区では、概ねですが、クラスで3~4番目までが一番いい高校
へ。4~7番ぐらいが2番目にいい高校に推薦されるわけでして、私は
ギリギリまで駄々をこねて2番目にいい高校を目差していましたが、
いまのままではギリギッリ落選予定でありました。
3学期のある日、私は高らかに宣言しました。
「3番目のところにしますよ」
そのときの担任の先生の満面笑顔、今でも忘れません。
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