冬の沖縄は、関西から2時間15分、復路は1時間45分。ソウルのほうが近いではないか、と思いつつ、やっぱり暖かさが違う。シャツ1枚でも、十分であった。
野暮用を済ませた後は、飯を食うのである。
それにしても、食べもので、なかなか黒いものはない。黒ゴマ、黒松の実、黒豆、トリュフ、ひじき・・・まあ、体にいいものとされるものではあるが、考えれば、黒いものを食べるというのは、見た目だけみると、少々奇異な感じがする。
その中でも、イカ墨というもの、一度だけ、不覚にもイカ墨パスタを外で食べて(家では、よく食べたが)、羽がまっくろになって困ったこともあるのだが、それから苦節10年か20年、イカ墨、それも、イカ墨汁を食べたのであった。イカ墨を食べるのは、イタリア、スペインやフィリピン(スペインの影響下か?)といわれるが、沖縄も食するのである。ニガナ(菊科)をぶっちぎっては入れ、豚と鰹だしで、イカ墨を濃厚にしているのであようであり、飲むと、これがなかなか旨く、どちらかというと、イカ本体が結構邪魔なくらいであった。
まあ、一応、沖縄でも、貧血時、疲れた時、出産後、微熱時などに、食するような滋養的な食べ物なのかもしれない。こういうのを食べると、白いご飯もおいしく感じるから、その食い合わせというのも重要である。イカは白いかと沖縄で呼ばれているのか知らないが、アオリイカである。私が料理に詳しいかというと、別に詳しくはない。詳しくはないが、昨年、そういえば、沖縄羊の血を固めたものを食べた。
そんなわけで、自宅に帰ってから、大きいほうをしたら、健康状態に問題があるのかと思えるほどの、真っ黒なものが体内から排出され、トイレは、恐怖の空間へと変貌したことは、国家機密である。
その後、私は、寿司も好きであり、クルクル回る寿司を食するのである。それも、空港でである。店員は皆、バッチをつけているのであるが、ジョニーとかキャッシーとか何故か、クリスチャンなのであった。その理由はいささか不明であるが、それを恥ずかし気もなく、愛想を振りまいている次第が微笑ましくも感じるのであった。
うみぶどうに、タコライス軍艦巻きとかいうのであるが、タコライスは、もう味が濃いので、醤油をつけないほうがいいという後世への方々のアドバイスとしておこう。
ゴーヤチャンプル巻きも、食べると、確かに、これは河童巻きではないということが判明するのである。塩で食するのであり、性格には、寿司かどうか、不明というか、寿司って何ですかという根源的問題に触れていく次第なのである。まあ、酢飯に何かを載せたり巻いたり押したりしたものであるのか。ちなみに、シャリは、サンスクリット語で、仏舎利と同じである。関係ないか。
そんなわけで、沖縄の食は深いものだと、再度確認しながら、勘定を済ませ、急いで、ゲートをくぐる次第であった。
2009年沖縄旅行
烏賊汁
ダチョウランド
ゴーヤパークでどーや?
出るものチャンピオン