国家承認とは、学説がいろいろあるが、領土があり国民があり統治しており、他国と交渉し、交戦権がある、とかいうことだが、日本が国家承認していない国といえば・・・有名なものに台湾、北朝鮮、パレスチナなどがあるが、トルコのみが承認する北キプロスがある。
そして、分断国家というのが、かつては多く存在した。南北ベトナム、西東ドイツ、南北イエメン・・・府クルクは西東パキスタンってのもあったな(西パキスタンはバングラデッシュになった)。今は中国台湾、南北朝鮮、そしてここキプロス島がある(分断国家じゃねえ、という意見もあるが)。
キプロスは1960年の独立当初はひとつの国家だった。
植民地で民衆の不満が自分へ向けられないようにわざと民族対立を煽っておき、自らは後ろから暗躍する分割統治の手法は、イギリスが得意とするやり方だが、キプロスでも同じであった。島北側の少数派のトルコ系住民に肩入れし、北部では行政上の正式な地名にトルコ語を採用して南部に多いギリシャ系住民との対立を煽ったりした。
74年7月、ギリシャ軍の支援を受けたギリシャ系民兵がクーデターを起こし、トルコ軍がトルコ系住民保護のためキプロスへ出兵し瞬く間に北部を占領する。それ以来キプロス島は40年間分断されたままである。もともとキプロス島ではギリシャ系とトルコ系は地域に関係なく混住していたが、クーデターとトルコ軍侵攻の過程で虐殺事件が起き、トルコ系住民は北へ、ギリシャ系住民は南へと難民になって完全に分かれ、境界線一帯には国連軍の監視地帯グルーンベルトが作られ、南北の行き来が出来るのは首都ニコシア(レフコーシャ)市内の検問所だけである。
北側はキプロス島の37%を抑え、重要な港や観光地がある北が経済的に優位に立っていたが、国際社会から孤立したために貿易は衰退し、イギリスの政策の一つタックス・ヘイブンとしてマネーロンダリングで発展したためキプロス島の「南北格差」は拡大し、現在では南の住民1人あたりのGDPは北の3倍に達している。
その後、南のキプロス共和国だけがEUに加盟することになり、北はますます孤立を強めている。 しかし、ここに来て、ニュースの通り、ギリシアとかと同様、財政逼迫、金融危機に陥っている。
地中海に浮かぶリゾート島のはず。
2013年夏Georgia・Armenia・Cyprus旅行
大阪→グルジア・トビリシ
グルジア来たら、まず飲む
グルジアにて、カスピ海のこと
グルジア トビリシマーケット
トビリシ観光案内
トビリシ裏観光案内
グルジア・トビリシ→アルメニア・エレバン1
グルジア・トビリシ→アルメニア・エレバン2
アルバニアではなくアルメニア
アメリカではなくアルメニア
エレバン案内
アルメニア・エレバン→グルジア・トビリシ
グルジア→北キプロス
北キプロス、エルジャン空港
分断国家キプロス
北キプロス→南キプロス
南北キプロス・北キプロス編
南北キプロス・南キプロス編
南北キプロスどちらが珍?
キプロス通貨危機
北キプロスに戻る
2013年夏gourmetの旅
2013年夏drinkの旅
2013年夏の旅行の終わり