【ブログ】『モモ 〜時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語〜』にご観覧をいただきましてありがとうございます
8月19日・20日宇天那カンパニー第11回本公演『モモ 〜時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語〜』にベッポ役で出演しました7月に出演した歌劇「フィガロの結婚」の稽古もあって、3~7月の土日は両方の稽古を交互に参加していた。実はビバラと宇天那、十一ぴきのネコの演劇倶楽部OHANAの3つの団体は、毛色が違うにも関わらず人的交流が深く、縁ってそういうものなのかな…と思った。モモの出演の切欠は、十一ぴきのネコの時、舞台スタッフで参加していただいた、宇天那の高階奏さんからのお誘いいただいたで、出演することにしました。あとから聞いた話ですが、ネコの稽古にも見学されていて、その時にオファーを考えいたそうです。ただ、その頃はフィガロに出演することを決めていて、フィガロは埼玉県ふじみ野、モモは東京都昭島って、これまでにない遠距離…で体力的にも二つやれるのか…という不安もあった。これまでの最長稽古場は、多分千葉県行徳かなぁ…そんな訳で、稽古に入るのですが、まぁ詰めるわ濃いわ、フィガロは絡みが少ない関係もあって空き時間が結構あったのに対して、歌がありーの、台詞覚えありーの(←本当は自主練でするところなんだけれど)さらに、抜き稽古と通し稽古の割合が体感的に5:5。通さないと全体が見えない…これは意外と役者にとっても重要で、出演していない他のシーンが、出演しているシーンの意味を知ることができたりする。そんな詰めるわ濃いわで帰りの南武線は結構疲れていた…ことはなかった。稽古、足りないのか?ベッポの話道路掃除夫の仕事に誇りを持っている人物。稽古期間中にSNSで底辺の仕事が話題に上がり、その中に清掃業が含まれていた。でも、掃除夫って地味だけど重要な仕事で、彼らがいるから安心して通行できる。ベッポの誇りはそういうところあったのかもしれない。親友の一人であるジジは元気いっぱいだけど、時々暴走する(といっても時間泥棒のことを知って、デモで呼びかけようというシーンだけなんだけれど)ことがあって心配するが、でも暖かく見守っている。だからデモ行進のシーンでは、子供たちが生き生きしているのた対して、リズムも合わさず、心配そうについて行ってた…(モモに手を引かれて)ジャイアントキリングのワンシーンに、問題があれば指摘することがサポートの1つだけど、サポートには見守るという方法があることを知る…というのがあるが、ベッポはジジに対しては、そういう思いだったのかもしれない。一方、モモに対しては、なんとか灰色の男から守ろうとするが、いかんせん灰色たちに先手を打たれていて、でも、モモを救うためポリシーに反して永遠に片付かない仕事を働きまくる…、くたばりそうになっても…(仲良し3人組 ベッポ、モモ:高階奏さん、ジジ:佐藤叶枝さん)演技上苦労した話第1幕と第2幕に分かれていたが、第2幕では台詞がなくて、だから楽だなぁ…てなことはなく、時間が止まるシーンでは、固まってなければならない…稽古場では目を閉じていたけれど、それじゃ止まってる感がないから目を開けることにあって、これが多分1分以上あるのかな?瞬きも目を動かすこともできない…これが一番苦しかった。さらに、モモが抱き着いてくるのに対して、じっとしてなくちゃならない…でも、踏ん張るために力を入れるか、衝撃を吸収させるようにするか…で動きそうになる。多分、これまでの芝居で大変だった所のベスト3に入るぐらい大変だった。(あと2つは、それなら生きるか…の早長台詞とフガロの時のソロ)第1幕は、長台詞があってこれがまた微妙に難しくて、特に助詞が普段使わない使いまわしをしていたので、入れるまでが大変だった。ただ、動きを入れると、妙に納得感があって、台詞って動きと一体なんだなぁって改めて思った。あと、転換シーンでジジと組むことが多かったが、似たような転換が2回あって、場当たりで勘違いをすることがあった。そこから、愛言葉風に「ダンス終わり」「後ろ向きに歩け」で確認し合っていた(ここは舞監のたきざわさんにもサポートしてもらっていた)。モモの知らない、ベッポとジジの友情シーン。座組の話だいたいどこの座組でもそうだが、最初は打ち解けないもので、悪くいうと探り合いをしているのだが、今回の座組には、他で知り合った人も多くいて、アウェーなんだけれど、融け込みやすかった。ただ、多分シャイで寡黙な人が多い印象もあった。それはそれであるある(自分もアウェーだとネコをかぶってるんで)。でも、最後の方は、色んな方と色んな話をしてて、打ち解けてた…と思う…。この辺、特に最近は、悪い解釈をされることを聞くので、どこか探ってる部分も否定できない…かな?まとめでも、なんかあっという間だった。本公演ってこんなスタイルなんだ…こういう工夫をしているんだ…色々あって面白かった。愉しい時間って光陰矢のごとしって一瞬で過ぎ去ったような感じでした。期待していた芝居が出来ていたのか…本当はこういう風にして欲しかったなんてことはないだろか?または、もっとこういう風にできたのではないか…とかそんなことは、モモに限らず、いつもどこか引っかかってたりする。ただ、そんな「完璧な演技って、そうそうないんだよ」って誰かに言われたことがあって(芸能人だったかな?)、だから次へののりしろとして、活用するようにしている。そんなわけでまた、どこかで、みなさんと一緒に出来たら、嬉しいです!モモに誘ってくれた高階さん!ありがとう!また、宇天那で誘ってくれるかな…(ビバラでも相原さんに同じことを言った)観劇いただいた方も含めみなさん ありがとうございました