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カテゴリ:ナニワ英語道
2月25日(月)NHK「英語でしゃべらナイト」に出演が決定した。
是非、観て欲しい。 四半世紀ぶりである・・・NHKに登場するのは。 しかも「英語でしゃべらナイト」という宿敵番組にである。 とりあえず(Just for now)英語でしゃべれ、というsoft love番組なのだから。 英語が巧くなることが目的ではない。 英語を恐れてはいけないというメッセージで登場した超人気娯楽番組なのだ。 手強い相手だ。 が、私のナニワ英語道の志(spirit)とどこかで結びついている。 問題は私の方にある。 私はもともと複雑な性格の持ち主だ。 英語を学ぶことは、“道”であり“行”であると思い込んでいるのだからtough loveの信奉者(believer)である。 tough love は「愛のムチ」のことである。 「日本人だから、お手柔らかにゆっくりしゃべって下さい」というネイティヴに対する“甘え”(emotional crutch=心の杖)は、許せない、との公憤にスイッチオンした。 こんなtough loverの私が、「しゃべらナイト」視聴者のsoft loversたちに受け容れられるだろうか。 テレビカメラの前で、「英語なんかだれでもできますよ」といえば、視聴率で勝負する民放の顔になる。 しかしそれではホンネを殺したことになる。 私には「公」の顔もある。 それでは「ドラゴン松」という異名の沽券にかかわる。 It would be beneath me (my dignity). 武道家の私は視聴率で勝負はしない。 量より質。 虚より実。 「英語界の武蔵」なのだから、一対一の真剣勝負を信じる。 英語(異文化コミュニケーションの道具)を異種格闘技の武器として闘ってきた。 孤独な旅人だった。 松山のバーで、ヤクザと死闘寸前まで追い込まれたが、英語を武器に闘った。 「このヤクザぁ~。謝れ~」と英語でどなった。 ロンドンの集団観光バスガイド婦人を呼び出し、「日本人はだれも英語がしゃべれないと言ったな。だから日本人だけを隔離したって。ふざけるな。私は日本人だが英語で話したいのだ。Apologize!(謝れ)」と叱った。 彼女は謝った。 たとえ英語が下手であっても、「日本人だから、お手柔らかに」という泣き言は言ったことはない。 言い訳はするな。 これが英語道のtough love。 37歳の頃、NHK教育番組(STEP2)のディレクター(当時の小島明ディレクター)に見初められた。 オーディションに合格し、30分の英語オンリーの番組での英語インタビューアーとなった。 日本から一歩も出ずに米大使館の同時通訳の試験に合格し、NHKの英語番組に登場。 これが私のキャッチフレーズになった。 数年の海外留学。 それもいいだろう。 早期英語教育。 それもいいだろう。 しかし、20歳まで英会話ができなかった私にとり早期英語教育について答を求めるのは、ちと酷ではないか。 一夜のヤクザとの英語による真剣勝負の方がはるかに意義深いものだ。 tough loveの勝利。 NHKテレビのオーディションに合格したあと、ふとあの松山のバーでの事件を思い出した。 ヤクザとの一触即発の緊張感に較べればラクなもの。 バーを出たあと、身体中が汗でびっしょりになったのだから。 あれから・・・四半世紀経った。 NHK降板後、I’ve gone dark. 裏の人生(女時)が訪れた。(続く) 08年冬。浜名湖の輝く湖面 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月05日 22時08分12秒
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