変わりつつある中国ワイン事情
"Thirst for class" と題されたChina Dailyの記事、興味深かったです。中国におけるワインの消費のされ方が徐々に変わりつつあるという話で、以前はブランドや価格先行であったものが、近頃はきちんと中身を理解して飲むそのようなニーズが増えつつあるといいます。また高所得者層向けだった市場は徐々にその面積を広げ、いまや"worker with a salary of less than 2,000 yuan ($304) per month" のところまでファンが存在すると取材しています。08年に5,400万リッター、09年に9,000万リッターと推移してきた中国のワイン輸入量は、2010年に2億8,000万リッターを超え、中国はワインの消費国として世界8位の座を獲得しました。すでに日本の市場よりもはるかに大きいというのが実情です。こちらの飲食店などでもワインリストを置くところが増えているように感じます。コンビニエンスストアの品揃えにワインが登場したり、ワイン教室が人気を博していたりと、確かにその格好や名前だけで飲む段階よりさらに上のステップへ進化をしつつあるのだと思います。一方で高額なブランドワインが、場合によっては「乾杯!」の掛け声と共に一気に飲み干される場面もまだ目にします。人気のシャトー・ラフィットが、本国フランスよりもその消費量が多いという事実に、それがどれだけ貢献しているかはわかりませんけれど。いずれにしろ、つくづくワインは消費する側に勉強が必要な嗜好品だと思います。"Thirst for class" - an article on China Daily KOICHI NAKAMURA