テーマ:社交ダンス(8673)
カテゴリ:競技会関連
<出場できるのか>
朝8時頃、のんびり朝食会場に降りて行こうとしているところへ電話がかかってきました。急いで相談したいことがあると言います。 なんか去年もこんな感じで緊急召集だったんですよね。 行ってみると日本代表メンバー全員が何やら深刻な様子で固まっています。 『私達、エントリーされてないらしいよ。』 世界選手権は日本の事務局JDSFを通じて申し込むんですが、オープン戦などそれ以外の試合にも出たい場合は通常自分たちでエントリーすることになっています。 しかし、アンコーナの時と同様イタリアの大会は銀行振込が指定されていて、振込手数料がバカ高いので現地で払うことにして一般戦の方も日本の事務局から出場する旨を伝えてもらっていました。 今日になって出場者一覧がネットで公開されたようなんですが、そこに我々日本人メンバーの名前が載ってないとのこと。 試合会場もどうもテルメではないみたいで、ホテルのフロントでダンス大会の場所を聞いても『知らない』と言われてしまいました。 スペインの世界選手権の時は提携ホテルから送迎バスが出ていたりポスターが貼ってあったりしたもんですが、今大会は急に決まったせいか、お勧め筆頭ホテルでさえ大会事務局が勝手にお勧めしてるだけで何の情報も提携もしていないようです。 宿泊者が使えるパソコンもないので、自分でネットにアクセス出来るツールを持っていない人は会場すら確認出来ない状況でした。 1組別行動されていたカップルがipadで見てくれて、分かりにくいサイトなんですが『contact』のところに地図が載っているのが会場かもしれないと教えてくれます。彼らは今日は出場しないとのこと。 スマホで確認すると2キロほどのところにある『Palazzetto dello sport』という施設らしいと言うことが分かりました。 まだ行ってみないと分からないけど...。 試合開始は15時すぎだし、全員でぞろぞろ行っても何なので大阪のO組と私達4人で交渉に行くことにします。 どうしてもダメなら今日はみんなで温泉にでも行けばいいやくらいの気持ちでした。 明日の世界選手権にはエントリーしてるようだし、水着も持って来てるし。 体育館はタクシーで8.5ユーロ、チップも含め10ユーロくらいの距離でした。 こちらが本物の大会会場。 『エントリーしたいんですが。』 受付で事情を説明するとIDカードを要求されました。やっと使うチャンスがやって来ましたね。 でも私のカッコいい(と自分で思ってる)写真には目もくれず、バーコードにしか意識が行ってないみたい。 残念...。 ところがいきなりコンピュータトラブル。 『会場内を見学でもして15分後くらいにまた来てくれませんか。』 よくあるんですよね、こういったマシントラブル。 会場ではシニア3スタンダードとシニア2スタンダードのオープン戦が行われていました。 4人で選手控え室の場所を確認したり、フロアまわりに立並ぶダンスショップをめぐったり。 受付に戻ってみると、大会責任者っぽい人がいらして、まとめて奥で手続きして来るからエントリーするメンバー全員を教えてくれと言われます。 大将が持って来ていたWDSFとJDSF事務局間のメールのやり取りプリントアウトが功を奏しました。 まさに論より証拠ってやつです。ここに参加者全員の名前とIDカードナンバー、それにエントリーを受け付けると言う記載があったんです。 大将は几帳面な性格で、遠征に行くときあらゆる場面を想定して必ず全て関係書類をプリントして持参します。 彼が難病の薬を飲んでいて、ドーピングにかかる成分が入っているというのも口では説明が難しいので現地語で書かれているものを持って行くんです。 いつもかさ張ってて、しかもほとんどの場合必要ないんですが今回はお手柄でした。 全員出場出来ることになり、私達2組だけ先に背番号をもらいました。 50ユーロで一般戦にいくつでも出ていいそうです。 私達はシニア2ラテンだけで十分ですが、スタンダードもラテンも、シニア2もシニア1もと体力にまかせていろいろ出る方もいらっしゃるんでしょうね。 試合後はタクシーが呼べるか定かでないので、夜遅く歩いて帰る場合を考えて会場から歩いて帰ってみることにしました。 パルマ通りと言う大通りをひたすら真っ直ぐ行って左側の丘の上にある体育館なので荷物がなければ歩くのも苦になりません。 幸い雨も上がって気持ちのいいお散歩でした。 こちら間違って行ってたかもしれないテルメ(風呂や)。 思い出すと今でも笑いがこみ上げて来るんですよ。 みんなでバッチリ化粧とか決め込んで風呂に行ってたらどんなに面白かっただろうって。 ホテルに帰ると皆を集めて状況を説明し、練習時間に間に合うようにタクシーを呼ぶことにしました。 この辺のタクシーは個人タクシーのみの様で、3台同時にお願いするとか言うのが出来ないんですね。それで1台で4人ずつピストン輸送方式です。 受付に行くと紙にプリントアウトした背番号が用意されていて、日本人は全員200番台の並び番号でした。 『まさか全員同じヒートじゃないよね。』 まあ、とりあえず試合に出られるだけでも良しとしましょう。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[競技会関連] カテゴリの最新記事
|
|