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カテゴリ:本
組織の壁で悩んでいて、参考になるかなと、「日立の壁」を読んでみた。 業績が回復した後に日立の社長となった東原氏の本であり、 「日立は凄いんだぞ」、「著者は凄んだぞ」のメッセージが多く、 ちょっとがっかりな感じ… 言い訳文化、事なかれ主義、縦割り組織、もたれ合い、先送り体質、忖度…… 私の周りにあふれている状況であるが、 本書は、30万人からなる組織の社長がトップダウンで実施した結果であり、 ボトムアップ的に壁をぶっ壊してやると思っている私からみると、 なかなか実現が難しいことが多かった 利益率が低い事業をどんどんと切り離しても、 ほとんどの社員がそのまま働けるだけの新しい事業が見つけられる実力があったから V字回復できるわけで、中長期的には”新しい何か”が必要なんだなと… 1970年代の炭鉱都市、1980年代の造船や鉄鋼業などと同じように 電気メーカーのハードウェアビジネス、装置製造は斜陽産業化している。 ハードウェアビジネスに携わっている私としてはとてもつらい… 2023年28冊目 期間:2023年12月9日~12月15日 題名:日立の壁 著者:東原 敏昭 出版:東洋経済新報社 (2023/3/24) 内容(出版社より) 15,282位本(Amazon本ランキング) 企業にはいくつもの壁がある。 巨大企業・日立の壁はとりわけ高い。 言い訳文化、事なかれ主義、縦割り組織、もたれ合い、先送り体質、忖度…… 本書は、日立最高幹部が現場力で「大企業病」に立ち向かい、 世界に打って出た経営改革の実録である。 ●気になったフレーズ ・営業利益率が5%に満たない事業は改善するか、撤退の是非の判断をすること ・各BUのCEOには、 「営業利益率5%以下の事業について、改善の合理的見込みがなければ 撤退するのが原則です」こう言い渡しました。 ・事業継続するなら営業利益率8%以上を目指す ⇒5%の利益率ということは、薄利多売のビジネスからの撤退… 徹底を決めた側のストーリーも聞いてみたい… ・しかし、いいものを作れば売れるはず、というのでは話が違います ⇒「いいものを作れば儲かるのか?」と聞けばわかってもらえるかも ・肝心なのは、問題を認識しながら先送りにしないことです。 ⇒「これ問題だよな、でもいいや」と思ってしまうことがある。 先送りしない断固たる姿勢が大事、意識したい ・新規事業の場合は目先の利益ではなく、 将来的に大きな利益を生むかどうかの判断が重要です。 ⇒新事業は利益を生みそうにないと思ったときにやめる判断も必要 ・めざしたのは、事業の選択と集中、公募増資による財務体質の改善、 各事業のもたれ合い体質の改革、そして、次世代事業を社内外に示すことでした ⇒次世代事業が一番難しいと思っている ・自分と社会のつながりをつねに意識し、社会のニーズを察知する心です ⇒「利他の心」の説明 外を見ること、意識することが非常に大事 ただ、それだけでは目に見えた成果は出ないので、 それなりの勇気と決意が必要となりできる人は少ない ・オフィスで残業しているより、 異業種交流会に参加したり顧客の事業分野について勉強したりして、 顧客企業にとっての価値を見つけることのほうが、よほど意味がある ⇒オフィス残業すれば結果が出るので、 結果が有無がわからないことをするよりも気持ちが楽。 人は不安を嫌るからね…この気持ちよくわかる ・仕事を生きがいとし、仕事で成長する ⇒私も若いころはこの考えでいたが、 歳を取ったからか、これが正しいのか、わからなくなってきた 明らかに今、私は切られる側にいるので、 切り放された方の成功体験・実績を読んで勉強したい。 今度はこれ読んでみたい。 ラグビー「LEAGUE ONE」の横浜キヤノンイーグルスの日産スタジアムでの開幕戦を 横浜市民ら5000人の無料招待で観戦 ラグビー観戦は初めだったけど、TVで見るよりも面白い。 7階の席からでも15人全員の動きがよくわかるし、 遠くてもライブだから迫力が全然違うし、審判のジェスチャーもよく見える。 カミさんも大満足だったようで、また見に行きたいと… スポーツでも音楽でも、やっぱりライブは面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.23 12:18:46
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