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子どもたちが、長谷川穂積選手のことが好きで、試合があると一緒に観ていました。 今年4月、WBO世界バンタム級のモンティエル戦で負けてしまいました。後ろに下がった際に、ロープに腕が絡まり動けない状態で連打を浴び、レフェリーが割って入りました。 がっかりな試合内容ではありませんが、長谷川選手らしくなく、とても残念でした。
「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」で、このときのパンチは「反則パンチ」では」と、その後の経緯を紹介していました。 モンティエル選手が長谷川選手の爪先を踏んでいた映像が流れました。【故意に踏んだ】場合「反則パンチ」になるそうです。
高い技術力で定評のある長谷川選手は、試合中に相手の【呼吸】も読むそうです。「息を吐いた時、無防備ですから。」
【第3の気持ち】=【絶対絶命の気持ち】 【無心の気持ち】
そんな長谷川選手を変えたのが、ボクシング経験のない、山下正人トレーナーとの出会いだったそうです。山下トレーナーの人間性に惹かれた長谷川選手は、全幅の信頼をおいているそうです。 山下トレーナーの指導風景を見ていますと、スパーリング中の長谷川選手に対する言葉かけが【丁寧で優しい】です。そして、長谷川選手の答えも【礼儀正しい】です。 そして、山下トレーナーは、切羽詰った状態の心情とは裏腹に、表情を変えませんし、話し方も【冷静】です。それで、長谷川選手は冷静さを取り戻すことが出来るのではないでしょうか 【ボクサーとトレーナーの、試合に取り組む方向性が同じ】ことをお互いが理解しているために、的確な言葉かけ以外は必要ないように見えました。
それは【長谷川穂積の第2章】を作るためだそうです。 「『負けちゃいました。』では、済まない」
しかし、その後最愛のお母様が他界されました。
【試練と戦うことでもっと強くなる】 その思いだけを胸に、練習に取り組む長谷川選手ですが、気持ちばかりがはやります。 「打ち合いはいつでも出来る」からと、山下トレーナーが言葉かけをしますが、気持ちと体がチグハグなようすです。 とうとう、他のトレーナーからもアドバイスが・・・。 そのトレーナー曰く、『(長谷川選手の)ボクシングが悪い』 ジム全体が長谷川選手を見守り、支えていました。
そんな思いで挑んだ、ブルグス戦でした。 おめでとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月31日 09時48分38秒
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