花屋な日々

お彼岸終わっちゃったね


マムがたくさんあるけど、
更に今日も追加でマムを買う自分をビョー的と思う今日この頃。





白いふわっふわの不思議なマム「アインシュタイン」




なんといってもこのお彼岸で
私的大ヒットの「カリンバ」



人気のレインボーマムは
マムと気づかずこれを手にとる人多数。
特に子供はね、大好きみたい。



今回、カラーリングマムはちょっと弱気の2色展開の仕入れで。
なぜ今回弱気になったか自分でもわからないけど
次はもう少しいろんな色仕入れようっと。
でもこのパープルもきれいよ。




トルコキキョウが最近高くて手が出ない。
でもこれはいいよ、品質もお値段も♪



今朝市場でひとめぼれしたオステオスペルマム。

やっだなにっこれ！めちゃかわいいー！ちょうだいちょうだい　いくらいくらー？
って仕入れてきた。




お彼岸やってたから、店頭はほとんど鉢物なくて。
今あるものといえば
ペラルゴニウムとこのオステオスペルマムとネコ草だよ、
当店いちばんの売れ筋ネコ草は常時あるよー


世間は今日から春休みだそうで、
「先生に渡したい」って子供たちがちらほら花を買いに来る。

イマドキの子たちは先生に花を渡すんだねぇ
私が子供の頃、そんなこと考えたこともなかったな。





昨日はお客さんをふたりも泣かせてしまった。

よく来てくれる方なのに、雰囲気が変わって痩せてしまって、はじめ気づかなかった。
小さなアレンジメントを作ってほしいと言われ、
「ご用途は？」と聞いたら　わっと泣き出してしまった。
「昨日亡くなってしまって・・」と声を詰まらせながら話してくれた。
大切な人が亡くなってしまったのだと思う。
電車で持っていくから小さくしてほしいとのことだった。
可愛くやさしい淡いピンクと白でコンパクトに作ってお渡ししたら、
花を見てまた泣き出してしまった。


もうお1人は
店内に入ってきて　しばらくぼんやりお花を眺めてた女性。
声をかけたら
「うちのネコが亡くなってしまって」と。
火葬するのに棺にお花を入れたいのだけど、と。

今　ホントにお花が高くて
火葬するお花なのになんだか申し訳なくて
だけども単品で購入するより、束で購入したほうがうんとお得になってることを伝えたら、
かわいいピンクの花を選ばれた。
「何歳だったんですか？」いつものように聞いたら　なんと「２歳」と。。。
「２歳・・！に、２歳・・・」と私がうろたえてしまった。

レジ前に、短く折れてしまった花などを束ねてサービス束としてお安く並べているお花の中から
「これも・・」とひとつ選ばれたので、
「じゃあこれ全部、お棺にたくさん入れてあげて、お花、たくさん持たせてあげましょうよ！」
とザクザク袋に詰めて渡したら
それまであまり表情を変えなかった女性が目を真っ赤にして泣き出してしまった。
嗚咽しながらやっと「ありがとう」の声を絞り出していた。
これから火葬だというので、うんうんとうなづきながら「いってらっしゃい」と言ったら
また　わっと泣き出してしまった。


花屋に来る人は、ハッピーな花を買いに来る人たちだけじゃない。
みんないろんな想いを抱えて
言葉にならない想いを　花に託して　さよならするための花を求める人たちもたくさんやってくる。


お彼岸中は、やさしそうな初老の男性が
「お墓に一万円の花束」と来たのでさすがに止めた。
「お墓のあの花筒に一万円分の花は入らないと思う」って。
「せめて５千円にしましょう」って。
「じゃあ祭壇には一万円のアレンジをふたつ」って
それは「ハイ喜んで！」とお受けした。
奥様が大好きで大好きで　悲しくて仕方ないからせめてお花を華やかに、っていう気持ちが
ひしひしと伝わってきた。

ほんとうにみんな　いろんな想いを抱えて花屋にやってくる。


お彼岸中に亡くなった　って話をよく耳にして
なんでまたお彼岸中に、って思ったりしたけど

お彼岸中に亡くなった人っていうのは　とっても徳を積んだ人で　いい人で
神様がそばに置いておきたい、って思って　召されるんだって話を聞いて
なるほどな、って思ったよ。
だから
泣いてたあの人たちも
もうそんなに悲しまないでほしいな。
泣いてくれる人がいる。
花を手向けてくれる人がいる。
きっとしあわせな生涯だったと思うよ。







お彼岸終わった　雨の月曜日。
まったりしている、、、し過ぎている、、、

次の決戦は金曜日、決戦は金曜日よ。

みんな、予約するなら今のうちよ！