デ・パルマの「ボディ・ダブル」が発掘良品だって!?
WOWOWの「100人の映画通が選んだ“発掘良品”」に、ブライアン・デ・パルマの「ボディ・ダブル」が登場した。「ボディ・ダブル」は埋もれた作品なのか? 今までも「オリエント急行殺人事件」「ロング・グッドバイ」「ガルシアの首」「ロンゲスト・ヤード」「ミザリー」と、ちっとも埋もれていないと思う作品が“発掘”されてしまった。確かに昔の映画を見る映画ファンが少なくなってだいぶ経つが、この作品は発掘しなければ見向きもされない映画なのか? 今の若者にとっては、どれも埋もれた作品なのか? 「ボディ・ダブル」の場合、「『ミッション:インポッシブル』のデ・パルマがこんな作品を撮っていた」ではなくて「こんな作品を撮っていたデ・パルマが『ミッション:インポッシブル』なんぞを撮ってしまった」というのが、「悪魔のシスター」の頃から知るデ・パルマ・ファンの正直な感想だと思う。2012年の「ファム・ファタール」は完全に「ボディ・ダブル」系の作品だと思うので、デ・パルマがこっち系を卒業したとも思えないし・・・。まあ、名作でもない作品をイマドキの若者に見せようという大人の事情もからんでいるのだろうけど・・・。やっぱり、この特集企画、セレクションに納得がいかないのだよ、おっさんには!(笑)