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昔、飯田橋の駅の近く、神楽坂の入り口付近に、「軽い心」という喫茶店があった。 喫茶店と呼ぶのがふさわしいのかどうか判らないが、妙にだだっぴろい、クラブか何かを改装した ような、ソファー席の、大きな喫茶店だった。 学生たちは、そこで、勉強をしたり、サークルやゼミの打ち合わせをしたりと、さまざまな目的で 利用していた。
先月だっただろうか、夫にとっても懐かしい場所である神楽坂界隈を、ぶらぶらしてきた。 昔とはうって変わって、今は、すっかり賑やかなお洒落な街になっている。 昔よく行った「軽い心」のあたりも、勿論今はすっかり変わってしまっているのだが、 なんとなく面影の残るビルがあった。 近くの和菓子屋で、「昔、軽い心があったのは、この辺でしょうか?」 と訊いたが、「軽い心ですか?知らないです。 でも、軽い心って、洒落たネーミングですねえ。」 と、30代か40代の店員さんが言った。 知ってるはずないよね。 むかしむかしのお店だもん。 それにしても、確かに、「軽い心」という名前、 今思うと、なかなか洒落た名前である。
その「軽い心」にも昔よく行った、古くからの親しい友人が、最近うつ病になった。 外交的で、お気楽で、しゃべりだしたら止まらない、几帳面とは程遠い性格で、 およそうつとは対極にあるような、うつとは縁がないような友人である。
30年も前の話だが、私は、彼女を、駅で最高2時間半も待ったことがある。 今みたいに携帯電話があれば、そんなことはありえない話なのだが・・・ 2時間半も遅刻して、来るほうも来るほうだが、待つほうも待つほうである。 私も彼女も時間を厳守したことなどなく、いつでも、なんでも、いい加減で・・・ 他の人とはいざ知らず、少なくとも私と彼女との間では、いつでもそんな感じであった。
そんな彼女が、最初に、「私、うつになった。」と言った時、 私は、「ウッソ~! そんなことあるわけないじゃないの!貴方がうつになるなんてありえない!」 と、医者の診たて違いを疑わなかったのだが、 実際に、医者から「うつ」と診断され、薬を飲むようになって症状が消滅したと聴いて、 あらためて、うつは誰でも罹りうる、きわめて身近な病気であることを認識したのである。
彼女の、初期症状は、指先の痺れと、走ろうとすると足がもつれるというものだったそうだ。 近くのホームドクターに診てもらったら、神経内科での診察を勧められ、うつの初期と診断された とのこと。 自分では、脳の病気を疑いこそすれ、まさかうつとは、想像もしていなかったらしい。 意外な初期症状である。 今やうつ病は「心の風邪」とか「国民病」とか言われるほどに一般的になって、誰もが罹りやすい こころの病気ということが、広く知られてきたが、一口にうつと言っても、タイプも症状も さまざまなようだ。
誰がうつになってもおかしくないストレス社会。 誰だってうつになっちゃいそうな今年の年末。 気力やエネルギーが、発散できない閉塞感。 日々積もり積もって重たくなる心の荷物。 降ろしたり、捨てたりして、軽い心になれればいいのだけれど、なかなか軽くはなれない現実。
連日暗いニュースばかりである。 あの、世界のトヨタが、ソニーが、キャノンが・・・ 新聞によると、ここ常総市にある大手の工場でも、大幅な人員削減だとか・・・ 100年に一度の“未曾有”の大不況だそうだ。 これからは、すべてがもっと厳しくなっていくのかもしれない。 でも、きっと私たちは、この危機を乗り越えていくだろう。 きっと乗り越えられる英知があるに違いない。 何の根拠もないのだが、何故か、そう思える。 いや、そう思いたい。
いえ~い これからは、英知をかき集めて総力戦だあ
はて、さて、どうしてくれようぞ
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先日この欄のコメントで、私もウツだと書きましたが、実は匿名なればこそのカミングアウトで、実際には家族以外には本当に心の許せる友達にしかウツのことは内緒にしています。 お友達の方の症状は、私ととても良く似ています。多分その方も周囲には病気を伏せてらっしゃるかもしれません、私のように。。。。ウツ病だとカミングアウトした途端に周囲がはれ物に触るような対応をし始めるのでは?と思うからです。 実際私は義母はもとより、
実の姉にさえ伏せています。その為に自分の首を自分で絞めるような状況を誘うことさえありますが、 「こころの病」への偏見~なにを隠そう私自身が 自分がウツと診断されるまで持っていた~を考えると、言う気にはなれないのです。 私も自分で言うのも変ですが、ウツとは無縁のような性格と信じ切っていました、いわゆる典型的なB型人間です。 ですからウツだと言われても、さほど落ち込まずに 対処できていると自負していますが、そんな私でさえ、ウツへの偏見には参っています。 思わぬ所で 本心を吐露できて嬉しい限りです。 (2008年12月22日 21時42分24秒)
一人ではどうしても限界がありますから、 周囲の方々に協力して頂かないと厳しいのでは ないでしょうか? 私の以前の仕事の上司も同じ症状でしたが、 感情の起伏はいなめませんでしたが、 周囲の方々の理解により 完治はしませんが、良い方向に向かいました。 (2008年12月23日 17時26分03秒)
はじめまして。
私は18才~19才頃に神楽坂「軽い心」のヘビーユーザーでした。 懐かし~~い。 どんなオーナーが、どんなセンスで店名を付けたのでしょうネ。 (2010年04月08日 01時39分32秒)
軽い心は、現在ある志万金の向かいのビルにありました。
ただし、その二階です。 (2013年02月08日 06時53分38秒)
この喫茶店と一緒の「東京ワンタン本舗」ってどこにあったのか、知らないでしょうか。
(2016年02月10日 15時31分18秒)
ヤマモグラさん
「東京ワンタン本舗」ですか? まったく記憶にないですねえ~ コメントありがとうございました。 久し振りに昔書いたものを読む機会をいただきました^^; これを書いてからもう7年以上も経つんですね。 神楽坂もすっかり変わった。。。 後日談を書かなくっちゃ。 このあと、この友人はしばらくグズグズしていましたが、 すっかり完治し、今も元気です。 彼女に一番合った薬は何だったと思いますか? それは、「仕事で忙しくすること」でした。 それだけではなかったのかもしれませんが、 彼女の場合は、それが一番だったように思います。 何が「薬」になるかは、人それぞれってことですよね。 いろいろ試してみるといいのかもしれませんね(^^) (2016年02月14日 17時30分10秒)
軽い心は前身がキャバレーでした。昔のキャバレーは今のキャバクラ等と全く違って楽団があってダンスが踊れるクラブといった方が良いのでしょう。
神楽坂の下から昇ったら右手にあり、右に行くとしなの屋の角より上で、鮒忠の下辺り。ちょうど真ん中位だったと思います。 中は隣の見えない高い背当てのあるテーブル席がメインの舞台へ向かって階段のような所に沢山あるホールのような内装です。 数年後、長野県の18号線、上田のとなりの東御市に入って直ぐのところにありました。神楽坂からここに来たようです。ここも既にありませんが。 (2021年05月15日 13時10分21秒)
私が学生時代の頃東急東横線の菊名に住んでいました。
今は昔の面影が少なく、西口から出たところに貸し本屋さんがあったり、東口には屋台のラーメン屋さん(後にこのラーメン屋は駅の階段下にお店を出しました)があったり、週刊誌や新聞専門の出店が階段の昇り口にありました。あと、お婆さんがやっているひなびた喫茶店も行った記憶があります。 さて、その階段昇り口のはす向かいにエリートという洋食屋さんがありました。全部カウンター式で真ん中に従業員がいるカウンターが何本かあったと記憶しています。 メニューはAランチ、Bランチ、Cランチとかあって、貧乏学生の私には重宝したものです。 今は違うお店になっていて昔面影は全くありません。 ご存じの方はコメントお願いします。 (2021年05月15日 13時32分27秒)
私が学生時代の頃東急東横線の菊名に住んでいました。
今は昔の面影が少なく、西口から出たところに貸し本屋さんがあったり、東口には屋台のラーメン屋さん(後にこのラーメン屋は駅の階段下にお店を出しました)があったり、週刊誌や新聞専門の出店が階段の昇り口にありました。あと、お婆さんがやっているひなびた喫茶店も行った記憶があります。 さて、その階段昇り口のはす向かいにエリートという洋食屋さんがありました。全部カウンター式で真ん中に従業員がいるカウンターが何本かあったと記憶しています。 メニューはAランチ、Bランチ、Cランチとかあって、貧乏学生の私には重宝したものです。 今は違うお店になっていて昔面影は全くありません。 ご存じの方はコメントお願いします。 (2021年05月15日 13時33分15秒)
私が学生時代の頃東急東横線の菊名に住んでいました。
今は昔の面影が少なく、西口から出たところに貸し本屋さんがあったり、東口には屋台のラーメン屋さん(後にこのラーメン屋は駅の階段下にお店を出しました)があったり、週刊誌や新聞専門の出店が階段の昇り口にありました。あと、お婆さんがやっているひなびた喫茶店も行った記憶があります。 さて、その階段昇り口のはす向かいにエリートという洋食屋さんがありました。全部カウンター式で真ん中に従業員がいるカウンターが何本かあったと記憶しています。 メニューはAランチ、Bランチ、Cランチとかあって、貧乏学生の私には重宝したものです。 今は違うお店になっていて昔面影は全くありません。 ご存じの方はコメントお願いします。 (2021年05月15日 13時33分54秒)
軽い心懐かしいです
(2021年06月02日 01時52分06秒)
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