きりぎりす -218-
長い長~いこのお話も、ようやく終わりました。最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。 この作品は、今を去ること9年前!(もう、そんなに経つんですね。あらためて調べてみてびっくり!!)に書いたものです。 集英社の「小説すばる新人賞」に応募して、第一次審査のみ通過しました。さほど良い結果は残せませんでしたが、私が今までに書いた小説の中でも、特にお気に入りの作品です。 ただ、9年もたった今読み返すと、いろいろと反省点も出て見えてきました。特に、気になったのは、どれだけ史実に忠実に書くかということ。 この物語の中での義親の行動、周辺の事件のあらましは、ほぼ史実通りに書いています。(本当に、彼が死んだとされた時から数十年後、義親を名乗る人物があらわれて、いろいろ事件を起こしたんです) ただ、史実にこだわるあまり、物語の流れ自体は煩雑で分かりづらいものになってしまった感じがします。とはいえ、こういう時代小説を読む人には史実に詳しい方も多く、ちょっとでも史実に外れていると白けてしまう場合もあるし。 こういう場合どうすべきなのか、いまだに悩ましいところです。 さて、次回からは新しい作品「遠き波音」の連載がはじまります! 時は、平安時代。琵琶湖湖畔を舞台にした、少年の初恋とその後の物語です。 今回は原稿用紙70枚程度の短編。気軽に読めるかと思いますので、どうぞお付き合いくださいませm(__)m↑よろしかったら、ぽちっとお願いしますm(__)m