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カテゴリ:旅行記
行ったことのない国がまたひとつ減った。 2月6日から約2週間ほど、旅に出た。 行き先はベトナムとカンボジアそしてタイ。 はじめての国を高校の友人と タイを大学の友人と。 ひとり旅に慣れた私にとって どちらも"卒業旅行"の意味合いがあった。 今回は旅ではなく、旅行のつもりだった。 楽しい思い出をつくりたくて 行くことを決めた旅行だったが、 図らずも(過酷な)旅になってしまった。 今回はカンボジアで起きた悲劇について お話ししようと思う。 テーマはずばり 「こんなはずじゃなかった」だよ。笑 今回この記事を書いたのは目的があって、 思い出を文字にしてる。 それは同じ間違いをする人をひとりでも 減らしたいという願いと、 どんなトラブルが起きても冷静に対処することは 二次災害を防ぐことができる という注意喚起をしたいというふたつの目的がある。 それを前提に見てってね! まず最初の私の旅程はこんな感じ。 日本からベトナムへ飛行機で移動し、 ベトナムからカンボジアはバスで往復。 その後一旦帰国してから 再びタイへ飛ぶ予定だった。 しかし、国の位置関係的に ベトナムからタイへ直行便で移動した方が 時間が効率的なので 追加でエアアジアのフライトを購入し、 ベトナムで2泊分延泊し、 帰国するフライトとタイへ向かうフライトは 乗らないことにしたのだ。 そして、カンボジア入国には 珍しく観光ビザが必要であるため、 越境の際にはそれもとった。(後にこれが問題の元となる) ベトナムの観光もカンボジアの観光も 特に大きなトラブルはなく、 美味しいものを食べたり フェリーに乗って綺麗な景色を見たり 最高のものになった。 さあて、トラブルが起きたのは ここからだった。 ベトナムへ戻ろうと予約してあった mekong expressのバスの乗り場に向かうと予定通りバスが来た。 続々と他国の観光客がバスに乗り込む中、 私だけ極端に長い時間待たされた。 私「おやおや?」 こういうときの胸のざわつきは 大抵当たってしまう。 バスの乗車を拒否された。 私「いや、なんで?笑」 英語が拙いながら、理由を聞くと とんでもないことがわかった。 11月の中国渡航歴(深セン)が原因で、 ベトナムに入国できないと言われたのだ。 しかし、これはおかしい話なのだ。 実は正式なベトナム政府の発表によると 2週間以内と中国渡航歴はアウトだが、 11月以降のそれは話に聞いたことがない。 不安になってその日宿泊予定だった 日本人経営のゲストハウスのオーナーに 連絡を取り、現地情報ももらったが 1月に中国渡航歴があった人が その日の前日に難なくカンボジアからの ベトナム入国ができた事例があったという。 もういよいよ訳がわからない。 ここからは私の推理になってしまうのだが、 バスの乗車拒否をされた時に私は どうしてもバスに乗らないといけないと焦って 私「お金を払うからバスに乗せて」 と言ってしまったのだ。 (だってベトナムに戻らないとタイに行けないんだもん笑) 多分これがいけなかった。 それを伝えたらバスに乗せてもらえて、 越境の裏口手配もしてくれる とスタッフが言い始めたのだ。 その時に提示された金額が500ドル(約5万円) そしてその時所持していた現金が4ドル笑 アウトすぎる笑 そしてまだまだトラブルは終わらない! カンボジア入国の際の観光ビザの申告日数を 1日超えてしまっていたからそこでさらに 追加で1万5千円を支払わなければいけないといわれた。 (めっちゃお金搾取してくる笑) つまりこの時点で、 もしバスでベトナム入国するとしたら 合計6万5千円を支払わなくてはいけない。 普通にお金は足りない。 同行していた友達に中国渡航歴はないものの、 ビザの日数を超えた1万5千円を支払う義務があった。 しかし彼女にはもう現金がなかった。 私には当時いくらかの現金があったが、 そのあとのベトナムでの滞在とタイでの滞在、 そしてトラブル発生時のための予備資金...! 貸せるほどの金額は あいにく持ち合わせていなかった。 しょうがなくバスを降りた。 降ろされたのは廃業になった ナイトクラブの前の大きな道路。 (旅ってこういうこともある笑) grabという配車アプリでトゥクトゥクを呼び、 プノンペン国際空港にむかった。 一度トラブルが起きると、止むことはない。 神様はどこまでも私たちを試した笑 トゥクトゥクに乗っている最中に、 友人の財布が見つからないことが判明したのだ。 最悪なことに、彼女はパスポート以外の 大切なものを全てその中にしまっていた。 現金、クレジットカードはもちろん 引っ越したての家の鍵、日本のケータイのSIMカード、 スーツケースの鍵(予備用も)...。 まさに「オーマイガー」である。 海外で財布をなくして戻ってくることは ほぼありえないだろう。ましてやカンボジアだ。 彼女は所持金8ドルだけになってしまった。 とりあえずトゥクトゥクはクレジットカード決済なので、 そこで現金は減らないことだけは心の救いだった。 空港に着くと、 さらに恐ろしいことがわかった。 クレジットカードが使えない笑 わあーお笑 その日発のホーチミン行きフライトに乗れるのであれば、 無事彼女は日本に帰ることができる。 私は無事タイに行くことができる。 しかし現金は私が持っているものしかない。 私はありったけの日本円を両替えした。 41000円を334ドルに! そして2人分のそのフライトは ちょうど334ドルだった。 (この時点で私と彼女は土下座をして 人からお金を借りる覚悟はできていた笑) まあギリギリフライト手続きは完了したので 残りのベトナム滞在とタイ滞在は 最小限のお金でやりくりするしかないと心に決めた。 待ち時間の間に財布をなくした 後処理をしようとした。 電話ができるはずのカンボジアSIMカードを 購入したはずなのに電話が繋がらず、 クレジットカードの停止連絡も家の鍵を 作り直す連絡もできなかった。 (どうやらうまくいかない時というのは どこまでもうまくいかないらしい) その辺にいた日本人に声をかけ、 電話を借りてバス会社に財布があるかどうかの 問い合わせをしたりと奮闘した。 (解決はしなかったけど) そんなこんなでなんとかベトナムの タンソンニャット国際空港に着いた。 がしかし、まだ神様は許してくれなかった笑 ビザのことが引っかかり、 ベトナム入国は許されなかったのだ。 私のホーチミン観光2泊3日とタイへの直行便は諦めて、 トランジットで日本へ帰国することにした。 (泣く泣く帰ることに) タンソンニャット空港を朝の6時10分に出発予定だったので、 何も寒さ対策ができない状態で空港泊をした。 (これがしんどかった) 以上のような出来事が一気に起きた。 これで私が冒頭で"旅行でなく旅" と表現した理由が伝わったのではないだろうか…。 日本に着いて無事にアライバルゾーンにたどり着いたときの 安堵感はもうこの先しばらく味わうことはできないだろう。 まあその翌日に 2人とも感染型食中毒になっていたことが 判明したんだけどね( ・ᴗ・ )ハハ 熱が出たり、下○ピーになったり、 とにかく胃の不快感が取れなかったり、 そんな状況で私はタイに向かったから なかなか体調的に辛さが伴う卒業旅行になってしまった。 今回の旅の失敗で私達は 決して小さくない額のお金をドブに捨て、 たくさんの不安を感じ、たくさん怖い思いをした。 私達の事例を知ることで 読者さんの誰かでこのような事態に陥る可能性が 少しでも減ってほしい。 無駄になったお金は経験となって返ってきたが、 まだまだ足りない。 私達の経験が誰かの教訓になってくれたらそれが満足値だ。 特に今回のトラブルの一因として 冷静さが足りなかったことは大きいと思う。 何かトラブルが起きた時に、冷静に状況把握をし、 何を解決しなくてはいけないのかを話さなければならないのに 既に起きてしまったことを嘆いて判断が遅れてしまった。 だから、そういう二次災害が起きるのを防ぐためにも 冷静沈着さはとても大切だと学んだ。 みんなも気をつけてね😂 私達の失敗が誰かの役に立ちますように😂
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最終更新日
2020.02.23 18:30:46
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