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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:安全保障・・・なのか??
今、岡崎久彦さんの百年の遺産という良書(てか日本人全員に読んで貰いたいんだが)を読んでるのですが、あるとこから進まなくなりました。
次の章:46・春の雪二・二六事件 ◆歯止めない軍国主義化への道 キター!!! orz その前が 45・最後の平和への機会 ◆千載一遇のチャンスを逸す 昭和八(1933)年五月、タンクー停戦協定 ルーズベルト大統領 極東の平和を要望する声明 英国公使は停戦の斡旋 ピットマン上院議長「日本が満州と支那の門戸を開放し、長城以南に進出しなければ米国は満足」 国民党政府、各国へ援助要請。英、日英共同援助提案 英国提案:中国の対外債務の30%満州想定とし、その分を満州経由で払込み満州を事実上承認させる。 外務省承認 大蔵却下:国際収支悪し、ロシアの東支鉄道買収費用も 須磨南京総領事「対支外交に王手がかかっている」 高橋蔵相「無い袖振れない」 後年の何十倍の軍事費を考えれば安いもの でも歴史の後知恵・・・ orz ああああああターニングポイントがー!!!!!!! もうバッドエンドまっしぐらだあああ!!!!!!! なるほどこれが反戦平和の心理か、と。 醜いものは見たくない。 その気持ち、とてもよく判る。 私の場合、さんざん見聞きした鬱展開をまた見たくない、という事なんですけど(それも言い訳なんだけど)まだの人は一度はこの歴史の反吐と正面きって対峙して貰いたい。日本国民みんなで深酒してのたうち回って吐き出した反吐と。 生理的嫌悪感からのこんな連想も感じた。 ゴキブリ。 ゴキブリは駆除するものであって、 捕えてその生態を観察考察解析したり、 解剖して理解するようなものではない、と。 新聞丸めて叩き潰すならそうですね。 でも「ゴキブリホイホイ」とかどうやって製造してると思いますか?。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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最も怖かったのは、軍人と借金の利子だったのかも知れませんね。
日本人が「自分たちの資質をどこに奮えるか」という視野に狭かったのかもしれない。 いきなり枠組みを作るのは、当時の日本人は今以上に生理的に苦手だったのかも。 高橋蔵相なんて江戸時代育ちでしょ。それでも当時の先端の人物だったのだし。 (Sep 10, 2005 03:39:04 PM)
難しいですね。
現在の日本の財政赤字と”当時の”危機感を ”後生の歴史家”はどう論評するんでしょうね。 高橋蔵相だって、自分の決断が結局日中戦争、太平洋戦争の引き金を引くだなんて想像もして無かったでしょうしね。まあ2・26でお亡くなりになってしまわれるワケですし。 (Sep 10, 2005 03:59:24 PM)
大恐慌のあとなので、しかもブロック経済が始まった直後です。
やはり、「日本に分け前を要求している」という意識が強くなる時期だったんでしょう。 (Sep 10, 2005 06:43:09 PM)
如月の弥さん
> 大恐慌のあとなので、しかもブロック経済が始まった直後です。 > やはり、「日本に分け前を要求している」という意識が強くなる時期だったんでしょう。 ----- 戦後に日米貿易摩擦(日本が儲け過ぎとw)まで起こったことを考えるとホント皮肉ですね。戦争を回避出来ていたら日本の繁栄は約束されていたわけで・・・。 門戸開放はそのブロックを取り込む手段でもありましたね。 (Sep 10, 2005 07:07:13 PM)
凄く面白い記事を見つけましたので御一読を
太平洋戦争の盲点とその戦略的解答 http://pathfind.motion.ne.jp/pow.htm (Sep 10, 2005 08:58:09 PM)
牟田口連夜さん
>凄く面白い記事を見つけましたので御一読を > >太平洋戦争の盲点とその戦略的解答 > http://pathfind.motion.ne.jp/pow.htm ----- 太平洋上の拠点を強化して米国に備える…というのは戦後石原莞爾が主張した自給戦略に似てますね。 しかし、各拠点を維持する労力を考えると…インド洋で攻勢を行えるか疑問ですね。 当然、連合国側は補給戦を積極的に攻撃してくるでしょうし… (Sep 10, 2005 09:22:59 PM)
金がないのに軍を大展開したがる非常識は想像がつかないでしょう。
借金してなんとか経済をまわした蔵相を、満州建設に金が要るのに、軍の金を削ったからといって暗殺する2・26の白痴ぶりにはあきれるし、 その後、華北一帯を間接にもずっと統治しよう・できすと考える明・清時代の感覚に感染したかのような飛躍的な感覚は、合理主義者だからこそ想像できなかったのかも。 (Sep 10, 2005 09:35:49 PM)
素ーさん
> 金がないのに軍を大展開したがる非常識は想像がつかないでしょう。 > 借金してなんとか経済をまわした蔵相を、満州建設に金が要るのに、軍の金を削ったからといって暗殺する2・26の白痴ぶりにはあきれるし、 > その後、華北一帯を間接にもずっと統治しよう・できすと考える明・清時代の感覚に感染したかのような飛躍的な感覚は、合理主義者だからこそ想像できなかったのかも。 ----- 今も昔も日本では「戦略」教育しませんからね。 (Sep 10, 2005 09:49:47 PM)
キートンMさん
>牟田口連夜さん >>凄く面白い記事を見つけましたので御一読を >> >>太平洋戦争の盲点とその戦略的解答 >> http://pathfind.motion.ne.jp/pow.htm >----- >太平洋上の拠点を強化して米国に備える…というのは戦後石原莞爾が主張した自給戦略に似てますね。 >しかし、各拠点を維持する労力を考えると…インド洋で攻勢を行えるか疑問ですね。 > >当然、連合国側は補給戦を積極的に攻撃してくるでしょうし… ----- もう少し読み込んで貰えると理解出来るかと 対英講和をダシに米海軍をインド洋に長躯釣り出す作戦ですが。太平洋にかまけていては、日英講和を承認してしまうワケですよ。 (Sep 10, 2005 09:52:31 PM)
牟田口連夜さん
>もう少し読み込んで貰えると理解出来るかと >対英講和をダシに米海軍をインド洋に長躯釣り出す作戦ですが。太平洋にかまけていては、日英講和を承認してしまうワケですよ。 ----- その前段階に疑問があるんです。 戦略としては面白いと面白いと思いますが… 初期目標を達成して、インド洋に機動部隊を集中すると、米機動部隊によるヒットエンドラン攻撃も史実以上に大胆になるでしょうし、 大戦中期までは日本の航空基地は発進する時間を短縮する為に、 滑走路に密集して航空機を配置してましたから、 ヘタをすると一度の爆撃で基地機能を喪失してしまう可能性があります。 (3機の爆撃機の攻撃で75機が喪失したという話を聞いた事があります) そんな状態で基地を維持するのは困難だと私は思うんです。(島の航空基地というのは空母に比べてコストの割に防御能力は強力という前提に異議があるんです) で、東側の防衛線の一角が崩れ、 史実のようにドーリットルの殴り込みを受けたら、 インド洋で作戦を続ける事は政治的に困難ではないか? と思うワケです。 (Sep 10, 2005 10:43:21 PM)
どうも外国とうまくバランスを取るというのは、強敵に対して打算なくぶつかることを重視する者にとって、それが大事な場面ほど難しいのではとも思いますね。
(Sep 10, 2005 11:01:34 PM)
キートンMさん
>牟田口連夜さん >>もう少し読み込んで貰えると理解出来るかと >>対英講和をダシに米海軍をインド洋に長躯釣り出す作戦ですが。太平洋にかまけていては、日英講和を承認してしまうワケですよ。 >----- >その前段階に疑問があるんです。 >戦略としては面白いと面白いと思いますが… > >初期目標を達成して、インド洋に機動部隊を集中すると、米機動部隊によるヒットエンドラン攻撃も史実以上に大胆になるでしょうし、 >大戦中期までは日本の航空基地は発進する時間を短縮する為に、 >滑走路に密集して航空機を配置してましたから、 >ヘタをすると一度の爆撃で基地機能を喪失してしまう可能性があります。 >(3機の爆撃機の攻撃で75機が喪失したという話を聞いた事があります) >そんな状態で基地を維持するのは困難だと私は思うんです。(島の航空基地というのは空母に比べてコストの割に防御能力は強力という前提に異議があるんです) > >で、東側の防衛線の一角が崩れ、 >史実のようにドーリットルの殴り込みを受けたら、 >インド洋で作戦を続ける事は政治的に困難ではないか? >と思うワケです。 ----- うーんどうでしょう。 実際、南雲機動部隊はインド洋で英国機動部隊を撃破していますよね?。(ハーミス他) 戦争資源を集中すればインド洋の早期制圧はそれ程困難とは思えないのですが。英国との早期講和という戦略目標を見失いさえしなければ、ですが。 戦略なき戦争が太平洋戦争でしたので、そこからして絵空事ではあるんですけどね ^^;;。 (Sep 10, 2005 11:31:59 PM)
それこそ某佐藤大輔さんのミニエッセイで、真珠湾奇襲も放棄して(つまり米国に宣戦布告しないで)南方資源だけ抑えにいくという戦略がありました。
米国から戦端開くとルーズヴェルトは公約違反になるワケで・・・。そこでもオチは、そのような明確な戦略が取れるならそも戦争なんてしてないあらゆる努力を払って絶対回避してるはず、というものでしたが。 (Sep 10, 2005 11:47:18 PM)
牟田口連夜さん
>うーんどうでしょう。 >実際、南雲機動部隊はインド洋で英国機動部隊を撃破していますよね?。(ハーミス他) >戦争資源を集中すればインド洋の早期制圧はそれ程困難とは思えないのですが。英国との早期講和という戦略目標を見失いさえしなければ、ですが。 >戦略なき戦争が太平洋戦争でしたので、そこからして絵空事ではあるんですけどね ^^;;。 ----- まず…乱文ですいません。 仰る通り、当時の英国東洋艦隊は日本海軍を甘くみていたようで、 (甘く見ていなくても結果は変らないかもしれませんが) 大損害を受けてますね。 (11隻、11万トン以上の戦闘艦と3000名の水兵を死なせた代わりに得た戦果が、 航空機20機、50名だなんて…) う~ん、不勉強なので南雲機動部隊が、 米機動部隊の嫌がらせに政府が我慢出来なくなる前に、 マダガスカルまで一気に攻め入る事が出来るかどうか判断しかねます。 (インドにどの程度の航空戦力が残っているかも気になりますね。) …時間犯罪で日本に質の良いレーダーや航空無線機があれば、 (出来れば、基地を維持する為に必要な輸送艦と護衛艦を沢山) 太平洋側の防衛もある程度は目処がつくんですが… とりあえず、どんな戦略も当時の軍幹部(政治家もですね)、マスコミ、国内世論の三重苦を考えると難しいですねw (Sep 11, 2005 12:29:06 AM)
キートンMさん
>牟田口連夜さん >とりあえず、どんな戦略も当時の軍幹部(政治家もですね)、マスコミ、国内世論の三重苦を考えると難しいですねw ----- そそ、オチはここに来るんですけどね^^;; あそこの趣旨も、太平洋戦争肯定では無く、太平洋戦争>対米戦>ダメぢゃん必敗以上 という、逆の意味での「思考停止」を打破しようという、ディベート的なものなので。米豪遮断とかいきなりハワイとか形は変えてもとにかく対米一本槍の基本構想へのコペルニクス的転回?。開戦前提という命題に何らかの解を与えるのが目的ですね。 如何なる外交努力を以てしても相手の意志を変えられないときにどうするか、という。 (Sep 11, 2005 12:41:16 AM)
牟田口連夜さん
>そそ、オチはここに来るんですけどね^^;; >あそこの趣旨も、太平洋戦争肯定では無く、太平洋戦争>対米戦>ダメぢゃん必敗以上 >という、逆の意味での「思考停止」を打破しようという、ディベート的なものなので。米豪遮断とかいきなりハワイとか形は変えてもとにかく対米一本槍の基本構想へのコペルニクス的転回?。開戦前提という命題に何らかの解を与えるのが目的ですね。 >如何なる外交努力を以てしても相手の意志を変えられないときにどうするか、という。 ----- 私はラニカイ号の話を知って以来、「対米戦回避は望み薄」派なので、この種の思考実験は有意義だと思います。 2chあたりでは、「全力で堂々ハワイに攻め込み、 派手に負けて見せて国民を納得させる。」 という案もありましたね。 …リンク先の後でサイトもゆっくり読んでみます。 (Sep 11, 2005 01:00:13 AM)
マレーシア・インドネシアを押さえるオランダなどとだけ戦争して、取った分を返すからちゃんとした品質・価格で売ってくれという条約を結び、資源包囲網を破ってから国民党と和平交渉をする。
このとき、植民地現地への差別撤廃も含めれば、世論への効果も高い。 というのは? (Sep 11, 2005 01:10:01 PM)
素ーさん
> マレーシア・インドネシアを押さえるオランダなどとだけ戦争して、取った分を返すからちゃんとした品質・価格で売ってくれという条約を結び、資源包囲網を破ってから国民党と和平交渉をする。 > このとき、植民地現地への差別撤廃も含めれば、世論への効果も高い。 > > というのは? ----- スマートですねいいと思いますけど。 なんかすっかりどうすれば良かったかになってしまった^^;; (Sep 11, 2005 01:49:07 PM)
素ーさん
> どうも外国とうまくバランスを取るというのは、強敵に対して打算なくぶつかることを重視する者にとって、それが大事な場面ほど難しいのではとも思いますね。 ----- 戦国時代で硬軟(政戦)ともに”技術”として練り上げられた「武」が天下統一と鎖国で封じられ、武士道という”芸”にコンバートされ、明治維新の富国強兵でも専らハードウェアの部分が強調され(軍艦や銃砲の調達とか)関東軍とかも謀略はあっても戦略なし、弱兵チャンコロこのまま平押しで勝てるだろうという薄弱な判断で。 何かソフトウェア軽視の傾向強い様な気がします日本(すみませんかなり噛合ってない) (Sep 11, 2005 04:53:35 PM) |