079329 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2010/06/17
XML
カテゴリ:ガンダム


ー機動戦士ガンダムMimesis(ミメシス)ーガンダムミュー 序章34



一方、金星のコロニーバルカンでは、
カドミロスから送られてくる情報を元に、
MSA-0120モビルスーツをベースに更なる開発が進められていた
製造ラインで組み立てられたボディは、
一度、試験的に何度かの操縦テストを行い、
また再び分解されて、また別のどこかへと運ばれていっていた 

先ほども操縦テストを行ったモビルスーツが
一基帰、還してきていた
作業員が一人の女性に話しかけた

「もういい加減にしてくださいよ、ナイアさん
 また、モビルスーツ壊してきたんですか」

「ごめん、ごめん、またシステムが新しくなったでしょ?
 中々うまく操縦できなくて・・・」

「あっ腕が取れてる」

「さっきコロニーと接触しちゃってね
 その時かしら?ふふっ」

「笑い事じゃないですよ、
 ここではモビルスーツの製造に重点置かれていて、
 部分パーツだけを調達するってのも大変なんですよ 
 また、一部分だけを用立ててくれなんていったら、
 製造ラインから何言われるか、わかりゃしない 
 気をつけてくださいよ ほんとに」

「部品があれば、大丈夫なの?」

「大丈夫って事もないけど、
 部品があれば、こちらの作業で、つなげることはできますからね  
 でも腕が、もげちゃってないじゃないですか」

「コロニーの側面での事だから、
 もしかしたら、まだその辺を漂っているかもしれないわ」

「そうだといいんですけどね」

「じゃあ
 小型機に乗って探してくるって、どう?」

「それも危なっかしいなぁ」

「モビルスーツは、どうしても慣れなくてねぇ・・・ 
 飛行船タイプの物なら大丈夫よ 
 行ってくるわ」

「そう・・・そうですか?じゃあ・・・お願いしますよ
 あまり期待してませんけどね」

「じゃあ、そこにあるの使っていい?」

「それ、金星探索専用船ですよ」

「いいじゃない、
 金星探索できる装置があれば宇宙に漂う
 (モビルスーツの)腕も見つけやすそうじゃない
 それに、ちゃんとアームもついているみたいだし」

「まあ、確かに・・・それじゃあ、今、飛行許可取ってきますね」

「だったら私、その間、乗り込んでスタンばっているわ」

「わかりました許可の連絡は直接、
 それに(金星探査機に)送ります」

「了解」

ナイアは飛行船に乗り込むと、
ベルトを締め飛行許可の連絡を待っていた

(もう・・・ここへきて1年の月日がたつ・・・
 5年前、このコロニーで友人と別れてすぐに連絡が取れなくなった
 ここではモビルスーツの改造のほかに一体何があるのだろうか?
 いま、どこにいる?テルス)

物思いにふけっていると連絡の合図のベルが鳴った
ナイアはスイッチを入れ相手と交信する

「飛行許可がおりました いつでもいいです」

「ありがとう、それじゃ今すぐに出発するわ」

「3番カタパルトへと移動してください」

「オッケー]

「飛行船まで壊さないでくださいね・・・」

「わかっているわよ・・・・・・まったく余計な事いうわね」

「何か言いましたか?」

「いいえぇ準備できたわ、
 3番カタパルトからコードナンバー1155ナイア発進します」

「了解」

カタパルトの勢いに乗って
ナイアの乗った飛行船は宇宙へと飛び立ち
眼下にコロニーバルカンの姿が映し出された 

「金属探知機は、このボタンね
 しばらく探知機器を使用するから通信は使えなくなるけどいい?」

「はい、わかりました
 それじゃあ、見つかること願ってますよ 
 これで見つからなかったら減俸らしいですから」

「何言っているのよ減俸なんて、ごめんよ」

「ははっがんばってください、それじゃあ幸運を」

「ありがとう」

そうして通信を切るとコロニーから少し離れたばしょまで飛び、
ナイアはポシェットの中から小型の通信機器を取り出すと
探査船に接続し通信を始めた

「こちらナイア、どう?そっちの様子は」

「こちらアルゴン・・・コロニー・アフロディアから出て
 のんびり飛行しているよ 
 それにしても、その回線、大丈夫かい?」

「ええ探知機機を積んだ船で 
 他の余計な信号などを遮断するシステムがついているから、
 モビルスーツで交信するより、幾分かは安心よ
 それで何か解った事ある??」

「解りはしないけどね・・・
 ちょっと気になる話を入手したよ」

「どんな話?」

「神隠しのはなしさ」

「神隠し?」
 
「ああ、ちょうど君の友人がいなくなったという時期辺りから、
 こっちのコロニー郡にある、いくつかの居住コロニーで、
 女性が神隠しにあっているって言う噂が広まってね」

「ただの噂じゃないの?」

「いや・・・実際に捜索願を出しているところもあってね
 噂にしては・・・という感じだよ」

「警察は?」
 
「こんな話・・・
 家出じゃないのかっていって動かないらしくてね
 まあ、もちろん家族のほうは納得してないらしいけれどな・・
 それにしても、この事についてマスコミも騒がないのが不気味だよ
 まるで何かの圧力がかかっているみたいでさ」

「それで、女性はどこに行ったか・・・なんて
 もちろん・・・わからないわよね・・・」

「ああ、今の段階ではね・・・
 まあ・・・その噂が本当なら、
 君の友人がいなくなったってのは、
 その一件と絡んでいるという事になりそうだな・・・
 君も一応、女性だから気をつけろよ
 男の好みってのはわからないから」

「なによ、それ、「一応」は必要ないでしょ?
 ちょっと失礼じゃないのよ
 私の気も知らないで」

「ああ、ごめんごめん、
 君の気を害するつもりじゃなかったんだ
 こうした場で冗談言うのは、いつもの癖なのわかっているだろ?
 勘弁してくれよ
 心配しているつもりで言ったんだ」

「もうっ」

「とにもかくにも、 
 君の体の中に位置送信カプセル埋め込んでいてよかったよ
 君が女性という限りは、そういうのに
 巻き込まれなくもない状態ってのは確かのようだからさ」

「女性という限りはねぇ・・・
 そんなに女性的じゃないかしら・・・
 もう少し、お化粧すれば(神隠しの)
 お誘い来るのかしらねぇ・・・」

「相手の趣向にもよるだろうけれどな」

「相手は、どんな趣味なんでしょうかね・・・」

「まあ、とりあえず、
 仮に君がそうなっても簡単に連れて行かれないように、
 交代で一日中ちゃんと見張っているから安心しろ 
 何かあったら、すぐに駆けつけられるようにしてあるからな」

「なんか、もっと不安になってきたわ・・・」

「不安になるもなにも、君、軍隊の特訓受けているから、
 普通の男よりかは強いだろ?
 大丈夫だ、俺が保障するよ」

「結局、自分の身は自分で守れか・・・
 よく、わかったわ・・・」

「ああ、安心してくれていていい」

「そうね、私強いから大丈夫よね」

「まあ、そういう事でもある」

「そういう事にしておくわ・・・
 ああ、もうこんな時間・・・ 
 あまり、向こうとの通信を長く切っていると怪しまれるから、
 もう切るわ」

「ああ、でも、さっきの話は冗談ではなく
 本当に気をつけろよ」

「ええ、ありがと 
 ああ、そうだった
 こっちのコロニー郡って、小規模でも、
 モビルスーツの訓練とかよくやっているのよ
 それで正体不明機を発見したらすぐさま撃っているわ・・・
 何でも事故処理できるとかで・・・」

「ああ、それでかな・・・
 こっちでは、よく化学工場コロニーでの事故の巻き添えとか言って
 ニュースやっているよ」

「そう・・・航海中くれぐれも気をつけてね」

「ああ解った、そっちのコロニー郡に近づかなきゃいいんだろ?」

「ええ、そうだけれど」

「無理はしないさ・・・もうまずいんだろ?また連絡待ってるよ」

「ええ、また連絡するわね・・・」


そういってナイアは通信を切り機械をポシェットの中にいれると、
コロニーの側面をしばらく旋回しはじめた

「ああ、あった あった 
 こんなところに隠してたっけ・・・探しちゃったじゃない」

ナイアは通信をいれ、コロニーの管制室へと連絡をいれる

「こちらコードナンバー1155ナイアよ、どうぞ」

「コード1155ナイア?今確認する・・・」

「あっ僕の知り合いです、代わりに出ます」

「そうか?」

「今代わりましたナイアさん、僕です
 それにしても遅かったですね見つかりましたか?」

「それが・・・」

「やっぱり見つかりませんでしたか・・・」

「結構、遠くまで飛ばされていたみたい」

「見つかったんですか?」

「ええ、腕を発見したわ、今、持って帰っている途中」

「よかったですね」

「おかげさまでね、これで減俸にならなくてすむわ」

「いやー本当に、でも報告書いてもらう事になりましたから」

「ええっ!いいじゃない、そんなの・・・
 さっき、そんな話なかったのに」

「今回だけじゃないんでしょ?
 報告したら長官にレポートを要求されたんです 
 用意して待ってますよ
 長官もまっているようなので、早く帰ってきてくださいね」

「ますます帰りたくなくなってきたわ」

「帰ってこなくてもいいですけど・・・
 メンテナンスしないで出て行ったから
 数時間で酸素切れちゃいますよ」

「本当だ・・・あまりないわね・・・」

「怒られるのも遅いより早い方がいいと思うんですけどね・・・」

「しょうがないわね・・・
 じゃあコードナンバー1155ナイア、帰還するわ」

「了解しました
 1番ゲート、そちらから着陸してください」

「オッケー」

コロニーに帰還するとすぐさまに、
先ほどの作業員がやってきて、
探査船から降りたナイアにタブレットボードを手渡した 

「それじゃあ、これ、長官から預かったタブレットボードです
 簡単でいいから、これに事の成り行きと今後の対策とサインを書いて、
 長官室に持ってくるように言付かっています
 腕の方は直しておきますから、 
 そっちは、よろしく頼みますよ」

「代わりに書いてよ」

「僕の仕事じゃないんで、それじゃあ」

そういうと作業員は振り返りもせずに、
ナイアが壊したモビルスーツの方へと走っていった

「まいったな・・・
 こんな事なら、わざわざ壊さずに
 別の手段を使えばよかった・・・」

タブレットを持って部屋に帰ったナイアは
タブレットを前に頭を抱えた・・・

(まさか・・・金星探査機に乗るためにモビルスーツを
 わざと壊したなんて書けないしなぁ・・・)
「さて・・・なんて書こう・・・
 まず、腕を折った経緯・・・
 今後の対策として・・・コロニー側面に近づきすぎない・・・
 他にも・・・
 ううん・・・微妙だな・・・
 とりあえず・・・これだけ書いて、サインをして持って行くか」

そう言って、ナイアは長官室に赴いた
長官室のドアの前に立つと機械音が話しかけた

「今、人物識別をします、暫く、そのままでお待ちください」 

センサーから筋状の光が出るとナイアの体を上から下まで
一通りなぞらえられた
それが終わると光が消えイヤホンから男性の声が聞こえてくる

「入りたまえ」

「失礼します」

ドアが開きナイアは緊張な面持ちで部屋に入った 



続きを読む>>



<<戻る





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010/06/19 10:16:34 PM
コメント(0) | コメントを書く


PR

カレンダー

日記/記事の投稿

バックナンバー

2024/05
2024/04
2024/03
2024/02
2024/01

カテゴリ

ブログについての注意事項

(2)

幻想 ファンタジー

(3)

幻想 ファンタジー設定

(0)

SF

(1)

SF 設定

(0)

ガンダム

(39)

ガンダム設定

(5)

ボーイズラブ

(0)

アングラー ゴシック

(1)

イラスト

(3)

BLイラスト

(5)

ボーイズラブ 設定

(0)

ストーリー設定の悩み事

(2)

ブログカスタマイズ

(2)

世間話

(10)

コメント新着

 gokutyou@ 文章に補足します 一部、間違いの修正と、 一年戦争のザク…
 gokutyou@ 間違ってます 弾道ミサイル の間違いです
 gokutyou@ 台詞がおかしいところは沢山ありますが 「こうした事から、  ニュータイプ能力…
 gokutyou@ いつもながら誤字脱字がありますが 御幣があるので細くします 「研究施設…
 masashi25@ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
 gokutyou@ かきこみありがとうございます コメントあるの気がつきませんでした あ…
 けん@ こんちくわ。 すんごい! 直感で描いた絵を見させても…
 dbadmin@funny blog.com@ Je vous supporte ☆ ('-'*てぃわぁ♪ 大道芸いきましたか~…

お気に入りブログ

トリミングわんちゃ… New! ★ S D ! ★さん

お気に入りの原稿が… Luki2.0さん

黒い夢世界 獄鳥さん
くだばなブログ さとウシさん
沖縄久米島名産、美… 沖縄久米島のえび太郎さん
写真素材として使っ… yamyamphotoさん
お勧め♪ オーダーメ… カワイイ☆手作りジーンズさん
鳥頭日記 Formula(フォーミュラ)さん
林鳥巣のどっちらけ 林鳥巣@SRBさん
Wie geht es Ihnen? 夢野みちさん

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

設定されていません。

© Rakuten Group, Inc.