テーマ:ガンダム全般(42)
カテゴリ:ガンダム
「どう?彼女の検査の結果は?」 「ええ年齢の高さ意外は申し分ないですね 肉体年齢が実年齢よりも下をいってますから・・・ その辺を考慮してクリアでしょうね」 「そう・・・」 「で・・・いつにするんです?」 「もう少し、様子を見てからにするわ」 「そうですか」 「ところで彼女は?」 「ああ、さっき、その辺のジョギングしてましたけど」 「そう・・・変わった様子は?」 「今のところないですね・・・ 時々、洗面所に物を落としては カメラのレンズを使えなくする以外は・・・」 「今?彼女は?」 「あれ?さっきまでその辺にいたんですけど いないなぁ・・・どこへ行ったんだろう?」 「探して」 「そんなに神経質にならなくても、施設の外には 出れませんよ」 「何かいやな予感がするのよ」 「そこまでいうのなら探しますけど、 たいしたことはないと思いますよ」 監視員は再びカメラの映像に目をやった そのころナイアは、ここ2日あまりで見つけた人が入れそうな 喚起口の中にもぐっていた (狭いわね・・・当然か・・・ この配管の辺りは・・・普通の見取り図には載っていない 部屋の上ね・・・この辺りから下りれるかしら?) ナイアは換気口の蓋の隙間から防犯カメラの位置を確認すると 小型の電磁波送受信機をカメラへと飛ばし、しばらく様子を見ていた カメラについた機械からナイアの持っている受信機に映像が送られ、 録画されていく、 そして今度は録画されたデーターが カメラについた機械へと送信されていった (これで、防犯カメラは大丈夫ね・・・) ナイアは辺りを確認すると部屋の中に下りたった 薄暗い部屋の中には大量の資料とモバイル機器が置かれている (ここからなら、自室で傍受できなかった データーも読み取れそうね・・・) ナイアはテーブルに置かれているパソコンへ テンペストの機器をつなぐと取り付けた 機器はかってに解読を始めた 今使われているパソコンの認証を解読し、 そのまま、この部屋のパソコンにデーター移行して使えるようになった ナイアは、それを使って研究所のデーターを見始める そして、そこからいくつかの資料がナイアの目に留まった 「強化人間プロジェクト 過去の対戦において、いみじくもジオンダイクン氏が述べられた ニュータイプ能力保有者と見られる新鋭が新出し、 その画期的な能力を人工的に更に飛躍させ、 軍事的側面に対してのみ管理運用できる人材の育成と養成 を目的として作られた研究チームは、 今や既存する人間の能力開発にとどまらず、 遺伝子操作によって、その生までもをコントロールし、 有意義に、かつ効果的に、その人選を自由に操る事にまで成功した これは、今後の人類の・・・」 (なによ・・・ここの研究所・・・ 生物培養の研究は研究でも人間も培養しているじゃない) 「過去の強化人間プロジェクトにおいての成果から 更に、手を加え、 人間が誕生するまでの時期を自由に設定でき、 その産出を計算する事が出来るようになれば、 軍事的側面から、それを見たとき、 今、既存する人類の犠牲を格段に減らし また遺伝子のデザインから最大限の戦果を期待できる ものと考える しかし、ここまでの研究にいたっては、難解を極め 依然として進まず 過去のデーターにさかのぼって、一からの研究の見直しを 余儀なくされた 今現在、遺伝子操作した胚を数十人の女性の体内に宿させ 自然な営みの元での産出を行っているが、 これでは、最終的な結果、 つまりは、ここから産出された人間が、 それだけの能力を持っているかどうかの見極めにいたるまでに、 時間と経費を大きく費やし、 軍事的に使うにはあまりにも効率的ではない方法と言える・・・」 その資料とともに女性の顔写真が載った 数十人分のデーターが掲示された その中にナイアが探していた女性 テルスも存在していた 続きを読む>> <<戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010/07/03 08:04:38 AM
コメント(0) | コメントを書く
[ガンダム] カテゴリの最新記事
|
|