ブログでチラシ 06年右岸クロワ ムートン→ラ コンフェッション→ラクロワサンジョルジュ
プリムール買付のボルドー2006年が続々と入荷し始めましたので、まずは右岸の特集を致します。ご興味の対象の商品があれば是非。弊社スタッフのテイスティングコメントも在ります。*ちなみにテイスティングコメントは結構正直です。2005年を上回る評価が多い右岸。豊かな果実味に恵まれたメルロとカベルネ フランは旨くて、ポテンシャルも高いというラッキーなヴィンテージ。とにかく元気な右岸です。ボルドーエントリーから熟練までジョセフ ジャヌエクスファミリーのワイン達。なかなかの高評価!!クロワ ムートン→ラ コンフェッション→ラ クロワ サンジョルジュへと飲み進めればボルドーに怖い物無し。ジョセフ ジャヌエクス ファミリー はサンテミリオン、ポムロールコート ド カスティヨン、フロンサック等、ボルドー各地で複数のシャトーを運営するワインメーカー。ファミリーの名の通り、完全なる家族経営で、それぞれのシャトーを一族が分担して運営しています。元々右岸の有数なネゴシアン。シャトーの買収は勝手知ったるものでテルワールはもとより、立て直しコストを極力抑えたシャトーを選び、的確なマーケティングでワインを造ります。つまり商売上手。ボルドーエントリーから熟練者までを各シャトーが担当?!していると言っても過言ではないという価格帯別の判り易いグレード区分。そして、何よりも高い評価を得ていることが素晴らしいのです。●バリューボルドーのお手本です。● 2006年CHクロワ ムートン 価格2,080円(税込,送料別)[AOC]ボルドー シュペリュール[品 種]メルロ70%、カベルネ・フラン25%、プティヴェルド5%クロワムートンは毎年ラベルのデザインが違う変わり種。価格が手頃でしっかりとしたカリテプリワインというカテゴリーを手中に納めた感のあるジャヌエクスファミリーの代表選手。このシャトーを取り仕切るのはジャヌエクスの末息子ジャンフィリッブ。若手注目株として認められ今、ノリにノッテいる造り手の一人。この価格が最も特筆すべきポイント。 抜群な人気の理由はこの価格によるもの。そう、この価格にしてこの出来具合はバリューボルドーのお手本です。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *●ボルドーミクロシャトーの模範的作品● 2006年CHラ コンフェション価格5,900円((税込,送料別)[AOC]サンテミリオン 特級[品 種]メルロ50%、カベルネ・フラン45%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%[パーカー評価]91-93+点 ジャンフィリップがサンテミリオンで運営するシヤトー2.8ヘクタールのボルドーとしては小規模畑。現在の若い要素の中で特徴的なのは、時間と共に開くシガーの香りやスミレの香りとしっかりしたタンニン、十分な存在感を示す樽香。乳脂肪分の高いクリームのようなミルキーなニュアンス。いずれも出来の良さを物語っているようです。 松澤屋スタッフテイスティングコメントテイスティング: 2008年11月橋爪 (JSA認定ワインアドヴァイザー) ついたばかりでまだどうかしらと思ったけれども、それでも意外と落ち着いた感じ。ベリーアロマ、酸味はきゅっと、果実味はきれいで、タンニンはガシッと、樽もツンとするがその奥に乳脂肪分の高いミルクのようなニュアンスがベリーの果実味にかぶさってくる。後味にわずかに苦味あり。若い要素が暴れているものの、タンニンはしなやかだし、バランスが悪いというひとはなくて美味しさが伝わるように造られている。うれしいのは香りにスミレがあってシガーがあること。この分でゆけば早目でも楽しめるのはもちろん、熟成してタンニンが柔らかくなりほぐれてきたあたり、2から5年くらいあたりがたのしみ。付記: 翌日と翌々日の再試飲翌日はさすがに昨日程の香りの広がりは感じられなかったけど酸のあたりが柔らかになり、なかなかしなやか。翌々日 さほど変化がなく美味しく楽しめる。結構美味しいと思い始める。近松 (JSA認定ソムリエ) カシス、シダー、アルコール、イチゴジャム、仔牛の生肉の香りがあります。ジューシーな香り立ちが強く、13.5%とアルコール度数も高めなのにバランスが良い。アルコールアタックの力強さが目立ちますが、タンニンとロースト香は控えめで、時間と共にプラムの香水のような香りが立ちのぼります。熟成感による深みが出てきそうな5年後から楽しみたい。10年以上は向上していくポテンシャルがあり、香り立ちの良いワインとなりそうです。明人 (JSA認定ワインエキスパート) (初日)タンニンと樽が強く、ヴォリュームが有り口当たりにインパクトを感じる。果実味は濃縮寛がるが、強いタンニンの裏に隠れていて後から顔を出す。酸は直線的で全体的には未だバラレた感じ。ポテンシャルは高いと思われるがバランスが整うには3年以上かかりそう。(2日目)果実味の濃縮感が印象的、樽香も好ましい、タンニンはしっかり。今日は品良さを感じた。潤子 (JSA認定ワインアドヴァイザー) 1日目 黒味がかったプラムカラーで濃く深い色合いで、香りと味わい共に色味と同じような印象が残った。角がなく、まるく、バランス良く仕上がっている。品が良い後味でとても好きなタイプ。2日目 黒さとう、なつめ、ブラックカラント、良く熟された香り。粉っぽく、濃く、後味も品良く引き締まった後姿美人なワイン。中目 (JSA認定シニアワインアドヴァイザー) 紫もまじる赤みの強いガーネット 土、植物、石系ミネラル、プルーン、ベリー系ジャム、たばこ、ざくろの香り。赤ベリー系果実味、カカオ風味、中庸のまったりしたタンニンをベリー系果実で流すようで、まだバランスは取れていない感じ時間を経るとスモーキーで良い香りがした。 色イメージは赤。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *●ル パン、ヴューシャトー、プティヴィラージュに囲まれたポムロール絶好の畑● 2006年CHラ クロワ サンジョルジュ 価格9,800円(税込,送料別)[AOC]ポムロール 特級[品 種]メルロ100%、[パーカー評価]94-96点 ジャヌエクスファミリーの持つシャトーの中で最もメジャーとも言うべきラ クロワ サンジョルジュ。ポムロールにある4,4haの畑は、ヴュー シャトー セルタン、ル パン、プティ ヴィラージュの合間にあります。 そして堂々メルロー100%。2000年代に入ってからはパーカーの高評価に拍車がかかり、トッブシャトー級ポイントが入っています。しかもバレルティスティング、ボトルテイスティングと回を重ねる毎に評価を上げてゆくという理想的な形。この2006年も2005年の95ポイントを十分上回る可能性を秘めています。品良く丁寧にまとまっている味わいは5年程すると更にしなやかさと複雑味を増し、飲み始めるのに適してきます。松澤屋スタッフテイスティングコメントテイスティング: 2008年12月近松 (JSA認定ソムリエ) まず、クリーンな印象。ラズベリーパイの香りに、果実味とロースト香が象徴されている。ポムロール・メルロ100%ゆえか、しなやかさが際立っている。現在からまとまりがあり、突出している要素がさほど感じられない。多少の苦味。現在から楽しめ、15年ほどはおいしさが続いていくワイン。とても良質。ルパンとは言わないが、クリーンな果実味がピノ的な妖艶さに化けていくと思われる。ボディはミディアム。中目 (JSA認定シニアワインアドヴァイザー) このワインは当日の試飲ワインのなかで一番気さくで近づきやすいワインだった。甘くかぐわしいブックフルーツ、スパイス、ミントなどのハーブ、石系ミネラルタンニンは柔らかくミルキー。さすがに若いので少々の堅さは感じるもののしっかりとしたお料理となら今からでも十分楽しめる味わい。潤子 (JSA認定ワインアドヴァイザー) ポムロールでは比較的手が届きやすいワインで好きなシャトー。果実味が赤系ベリー 黒砂糖の濃く甘い果実味の中にもスパイシーさがありとっつき易くもわかり易く楽しみやすい味わいが好き。橋爪 (JSA認定ワインアドヴァイザー) 甘味を感じさせてくれるラズベリー、チェリー、プラムのようなの果実味。おまけにカカオやチョコのニュアンスもあり、フルーツケーキのよう。しかし味わいのバランスは良く、綺麗な酸味とまだまだ粗いが落ち着けば優しいタンニン、比較的強めのアルコール感もある。口当たりは豊かな香りのおかげで十分に楽しむ事もできる。次回は、せっかくグランクリュ クラッセ昇格・・・と思いきや,また差し止め?? のグラン コルバン デスハーニュ(でもラベルは既にクラッセです)グランヴァン マツザワヤ 橋爪 理麗