カスティヨンは美味しいワインの宝庫? シャトー アンペリア 2008年
正月気分もやっと抜け、なんだか疲れが出始めてきた感のある方も多いのではないでしょうか?かくいう私も風邪を引いてしまいました。ふと周りを見れば風邪が蔓延中皆さん、くれぐれもお体ご自愛下さいね。さて今日のお題は「コート ド カスティヨン」フランス南西部ボルドー、ドルドーニュ川右岸リブルネ地区の東。サンテミリオンやポムロールといった有名銘醸地が近く、ややマイナー感のぬぐえないこの地域から、最近続々と美味しいワインがリリースされてきているのをご存知ですか?高名なワインコンサルタントらの熱~い注目を集める「コート ド カスティヨン」。その昔、英仏100年戦争終結の契機となった1453年のカスティヨン=ラ=バタイユ(カスティヨンの戦い)。この戦いを記念してコミューン名として名付けられました。100年戦争のそもそものきっかけは、仏アキテーヌ公女アリエノールとアンジュー伯アンリ・プランタジュネ(後の英王ヘンリー2世)の再婚。再婚の何がいけないの?というところですが、このアリエノールさん。とても情熱的な気風の女性だったよう。彼女は仏王ルイ7世(le Jeune ル ジュンヌ=若年王)と結婚していましたが、ルイ6世に会いにきていたアンリ・プランタジュネに恋をし、ルイ7世と離婚してまでアンリ・プランタジュネと再婚を果たします。王様と結婚していたのに、離婚してまで恋を貫くなんてすごいですよねでもその再婚により一時は仏領であった公女自身の所領であるリムーザン、ガスコーニュ、ペリゴール、アキテーヌ公領全てがイングランドの所領となってしまいます。その後、領土問題に加え、婚姻による血縁関係が複雑に絡み合い、100年もの長きに渡る英仏両国の軋轢が始まることとなりました公女再婚によりイングランド領となったことで、長きに渡り英国向け輸出を前提としたワインの生産で隆盛を極めていたボルドー地方。100年戦争終結によりワイン販売量が激減することに。カスティヨンもその影響を受け、特筆に値するワインも造られることもないまま、単なるワイン生産地となり果てていました。とはいえ、昔からワインは生産されており、生産地としての条件が悪いはずもありません。近年、近隣のサンテミリオンやポムロールといった銘醸ワイン生産地域の土地の高騰化もあり、1990年代に入ってから高名なワインコンサルタントらがカスティヨンに一斉に目を向け始めたのも極自然な流れだったのでしょう。それからはメルロ種を主体とした美味しいワインが続々と出始めました。そして意外に思われるかもしれませんが、ボルドーでも珍しくカスティヨンは、ビオディナミ及びビオロジックやリュットレゾネ等の有機栽培で生産されるワインが結構ある地域なのです。今回の「 シャトー アンペリア Chateau Ampelia 」もビオディナミで造られたワイン。サンテミリオン格付けグランクリュ クラッセのシャトー グランコルバンデスパーニュのオーナーフランソワ・デスパーニュ氏が手がけています。 回鍋肉 豚バラ肉の土鍋煮込みと、いうことで11月に社内勉強会で試飲してみました。場所はさいたま新都心ラフレの中華レストラン彩賓楼さん。ここの「回鍋肉」の甘辛い味噌風味と「豚バラ肉の土鍋煮込み」辛みあんかけにはとっても良い相性ということでテイスティングコメントです。● 2008年CHアンペリア 価格 1,980円(税込)[商品CD]40801381 赤 750ml[AOC]コートドカスティヨン[パーカー評価]89-91点 Wine Advocate #182 (2009-04-29)[葡萄品種]メルロ95%、カベルネフラン5%近松バラ(赤い)濃いフランボワーズとプラムのコンポートの香り。血の香り。ロースト香は薄いが、色調も薄め。だんだんと仔羊の肉の香りが出てくる。シダーの香りも現在は表面でザラつくが、タンニンは細やかと言える。5年寝かして素晴らしいミディアムボディに。中目カシスリキュール、ブラックベリーの果実味が豊かで現在は果実先行の味わい。スモーキーで甘さを伴う余韻があるので、数年の熟成も可能。まったりとしたタンニンが口中にまわるが、長くは残らないので現在でも美味しくいただけます。辛さのあるお料理(麻婆茄子、肉味噌系など)には、とても良い相性を見せていました。潤子まずは上品なデザインのラベルとキャップシールの赤の色合いが高印象! 2千円しないワインと思えなく高ポイント!!ちょっとした贈り物にお勧め!!!味わいも軽やかなアタック、すべらかな口当たり、ボリューム感も中程度で、タンニンも細やか。押し出し強くなく飲み心地優しい味わい。フルボディーの重めが苦手な方や女性にお勧めです。試飲年月:2010年11月果実味もしっかりあって気楽にいただけるので、この間自宅でもいただきました。おつまみは目先を変えて、ちょうどKazusayaさんのパンチェッタが冷蔵庫にあったので「モッツァレラチーズのパンチェッタ巻き」でTryパンチェッタの脂の甘みと凝縮したコクがローズマリーの風味とモッツァレラのミルキー感、ぷにゅっとした触感が渾然一体になり、絶妙な相性の良さを発揮し、ワインがことのほかすすみましたっとっても手軽で美味しいので、是非お試しください~「モッツァレラチーズのパンチェッタ巻き」■材料・モッツァレラチーズ 1袋(100g)・パンチェッタ薄切りスライス 5枚・フレッシュ ローズマリー 適宜・エキストラバージン オリーブオイル 適宜・お塩(今回はゲランド塩) 適宜■レシピ1.モッツァレラチーズを食べやすい1口サイズの大きさにカット2.フレッシュローズマリーをみじん切りにし、オリーブオイルと塩を混ぜ合わせる3.モッツァレラチーズに2をまぶし、パンチェッタで巻く4.フライパンで軽く焼き目が付く程度に焼いて皿に盛る5.ローズマリーをちぎって適当にちらして完成グランヴァン 松澤屋中目 千明