5314511 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Dr.半熟卵のつぶやき~女性医療の現場で働く産婦人科医の日記~

Dr.半熟卵のつぶやき~女性医療の現場で働く産婦人科医の日記~

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

半熟卵

半熟卵

Favorite Blog

情報 New! いたる34さん

天神山 しだれ桜祭り… ファジーなGtリスト♪ジャズ学び中さん

文学フリマ楽しかっ… 内藤みかさん

重度自閉症で話せな… ひいちゃんファミリーさん

活き生きとした幸せ… 高田みかん♪さん

Comments

王島将春@ Re:14歳の娘が緊急避妊をしていたら・・・(02/03) はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
王島将春@ Re:ママ向け動画配信中です(01/13) はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
Kazumi@ Re:体の声の奥に潜む「心の声」(04/11) ホメオパシーのレメディを試してどうでし…
半熟卵@ Re:良かったです。(10/18) たなかさんへ コメントありがとうござい…
たなか@ 良かったです。 外部サイトから参りました。 日本語が綺麗…

Freepage List

April 12, 2008
XML
カテゴリ:婦人科の豆知識

今日の言霊:
 努力は無駄にならない。
 無駄に「する」か
 活かすかは
 あなた次第だよ♪



おかげ様でランクアップです!(^^)
あなたの応援が多くのハッピーの源になってます♪
ポチッと押して、私のブログのタイ トルをクリックしてくださればここに戻ってこれますからね♪
愛のクリックをお願いしま~す♪⇒ブログランキング

 
<Dr.なおみのラブ&バディカフェ PCサイト>
 アドレスはこちら⇒http://www.love-body-cafe.jp/
 携帯サイトのPC版♪
 とっても素敵なページに仕上がりましたので、
 ぜひ遊びにいらして下さいね。

 <セルフチェックコーナー> 
    下記項目に該当すると思う事がありますか?
     *尿がたまっていないのにすぐトイレに行きたくなる
     *排尿時に痛みがある
     *排尿した後に残った感じがある
     *尿が濁っている
     *常に尿意がある
     *尿に血が混ざっている

    →該当すると思う事が4個以上の人は膀胱炎の可能性あり!
     そんなあなたは・・・続きはこちらへ♪


<このブログが公式携帯サイトでも読めるようになりました!>
 アドレスはこちら⇒http://kiss.104.com/newkiss/r

   kissタグ

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

携帯小説連載中!

「産科病棟24時」

mother

総合病院に勤める産婦人科医・和泉優子のもとに
1人の急患が運び込まれた。
患者は1度も健診を受けたことのない「野良妊婦」。
優子が診察すると、胎児の心臓はすでに止まっていた・・・

絶滅の危機とささやかれながらいっこうに改善されない
産科医療の現場をリアルに感じていただくためのフィクションです。
命の尊さと妊娠・出産のリスクがもっと多くの方に認識していただければ幸いです。

ただいまコンテストに応募中♪
3位まであとちょっとです!
小説を読む

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


 今日はパシフィコ横浜で開催されている、日本産婦人科学会の学術集会に出席してきました。1年に1回、4日間にわたって開催される大きな学術集会です。全国から産婦人科医が集結するんですよ~。この4日間は、どの病院もギリギリの人数しか残っていないから、受診の際はお気をつけくださいね。

 学会では、色んな発表やレクチャーが聞けるので、朝から、最新情報を聞きにあちこちの会場を渡り歩いてきました。
 今日聞いたのは

  *多のう胞性卵巣症候群の新しい診断基準
  *排卵障害とインスリン抵抗性
  *HPVワクチンの導入に向けて
  *女性のヘルスケアとホルモン療法

といったテーマ。
 ホルモン療法に関するレクチャーは、おなじみの先生方がピルのメリットや、新しく発売になった「ミレーナ」の避妊効果の高さなどについて力説されていました。もっと、ホルモン治療に対する「誤解」や「何となく抵抗がある」といった不安をきちんと取り除けるように、データに基づいた説明ができるようになりたいと思っていたので、先生方のお話はとっても参考になりました。明日も引き続きホルモン補充療法について勉強してくる予定です。

 今日聞いたお話の中から、時々ご質問いただく「HPVワクチン」についてちょこっとシェアさせていただきますね。

 HPV(ヒューマンパピローマウイルス)というウイルス感染によって子宮頚癌になってしまうことは、以前の記事にも書いていますが、このウイルスに対して現在のところ「治療薬」はありません。薬で治療することはできないけれど、一度感染しても自然な免疫力によって9割の人は2年以内にウイルスがいなくなっていきます。なので、HPVに感染した人がみんな子宮頚癌になるわけではなく、感染が持続してしまった人だけが癌になってしまうリスクがあるわけです。
 でも、できることなら感染自体を防ぎたいですよね?HPVはセックスで感染するものですから、コンドームをきっちり使うことで感染のリスクを下げることはできます。でも、100%予防することはできません。そこで登場したのが「ワクチン」です。

 海外ではすでに認可されていて、多くの女性がこのHPVワクチン接種を受けています。オーストラリアでは、12~13歳の女性を対象に学校でワクチン接種を行っているんですよ。しかも、公費負担つまり国がお金を出して、無料で接種できるようになっているんです。
 ワクチンというのは、インフルエンザや風疹の予防接種と同じで、ウイルスの成分の一部を無害な状態にして注射することで、身体にそのウイルスに対する「抗体」を作るものです。「抗体」というのは、いわば兵隊みたいなものですね。一度ウイルスに感染すると、身体がそのウイルスを新たな「敵」として認識して、専属の兵隊を作るんです。

 HPVの場合、自然な感染でも抗体は作られますが、この場合は抗体の量が少ないために次の感染を防ぐだけの力はありません。ワクチン接種によって作られる「抗体」の量は、自然感染の約5倍。つまり、たくさんの兵隊が作られるので次に同じウイルスがやってきても感染を防ぐことができるというわけです。実際、このワクチンの予防効果は95~100%で、接種後6年間は抗体値が維持されているとのことでした。おそらく、ワクチン接種から10年くらいは、予防効果が持続するそうです。
 しかも、ワクチンによる副作用は、接種した部分の皮膚が赤くなった人が少数いた程度で、重篤な副作用はありませんでした。つまり、ワクチンを接種することのデメリットはほとんどなく、1度接種すれば約10年にわたってHPVの感染が防げるわけです。

 こんないいものがあるのに、何で日本では予防接種できないんだ?と思う方もいらっしゃるでしょう。現在、このワクチンはまだ認可されていないんです。おそらく、日本でも認可されるのは時間の問題だろうとはいわれています。ただ、一つ大きな問題があって、厚生労働省はこのワクチンを「任意」つまり、受けたい人が「自分のお金で」受けてね、ってことにしてしまうかもしれないんです。

 楽天リサーチが2500人の女性を対象にインターネット調査した結果、このワクチンを接種したいと答えた女性は61%娘に接種させたいと答えた母親は63%だったそうです。
 ところが、「1クールの接種料金は約5万円です」という価格提示をしたとたん、接種したいという人が15%まで下がってしまいました。当たり前ですよね、いくらなんでも高すぎます。

 4月9日のニュースで「今年から4月9日を『子宮の日』として、子宮頚癌の予防を呼びかけることになりました」と報道されていました。その中で、しきりに「子宮頚癌は予防できる病気です」「子宮頚癌は早期発見できる病気です」と強調されていたんですね。
 そうなんです。子宮頚癌は、コンドームをきちんと使い、ワクチンを接種することによって「予防」ができます。そして、1年に1回子宮癌検診を受けることによって「早期発見」もできます。早期に見つかれば、レーザー治療や子宮の一部を切り取るだけで「完治」を目指すことも可能なんです。

 ニュースの中では、某大臣が「ワクチンの認可を急がなければならない」とコメントされていましたが、認可するだけでは意味がありません。HPVがセックスで感染するウイルスであることを考えると、ワクチン接種のタイミングとしては「セックスを開始する前」つまり中学生のうちに、できれば中学入学時に行っておく必要があります。中学生が1回5万もする任意のワクチンを受けられるわけがありません。大人だって、おそらくほとんど受けようとしないでしょう。
 ワクチンを意味のあるものにするためには、オーストラリアやフランスのように、全額公費負担にすべきだと思います。中学入学時に接種することにすれば、中学は義務教育ですから、ほぼ全女性に漏れなく接種することが可能になりますよね。
 中学生に「性感染症予防」のワクチンを接種するのは、「セックスを許可することになる」なんて的外れな指摘をなさる方もいらっしゃいますが、それは「ヘルメットを着用させると返って無謀な運転をするようになる」と言っているのと同じです。

 ピルにしてもHPVワクチンにしても、日本の女性が早く国際レベルの健康サポートを受けられるようになって欲しいですよね。


「本田晃一さんのグループコンサル
     ~HRDSからのメッセージ~」
 
  無料ファイルのダウンロードは
  こちらのページからどうぞ♪


あなたのクリックお待ちしてます♪⇒ブログランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 12, 2008 09:14:34 PM
コメント(6) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


子宮の日   センベイ さん
僕も、たまたま夜のニュース番組でコメンテーターが言っていたのですが・・・
語呂合わせ、と思って聞き流していました。
問題意識を持っていないとこれだけの差があるんですね。
意識改革せねば。
今日の言霊はそのためにも楽しみにしてますよ。
未熟もんの47歳、まだまだこれからですから。
でも、最近倦怠期なのかな?
不安・・・・・ (April 12, 2008 09:29:02 PM)

Re:子宮の日(04/12)   半熟卵 さん
センベイさん、いつも書き込みありがとうございます。

>問題意識を持っていないとこれだけの差があるんですね。

まあ、私もガソリンの値段は全く気にしていませんから(笑)
意識を向けるところが異なれば、入ってくる情報も違ってきますよね。
必要なことだけキャッチできていればいいのだと思います。

>今日の言霊はそのためにも楽しみにしてますよ。

ありがとうございます。
いつも思いつきで書いているので、全然統一感がありませんが・・・

>でも、最近倦怠期なのかな?
>不安・・・・・

それは何とかしなければ・・・
春の陽気に誘われて、奥様とラブラブしてくださいませ♪
(April 12, 2008 10:01:17 PM)

Re:HPVワクチンで子宮頚癌予防(04/12)   りんごちゃん さん
初めまして。アメリカ在住です。11歳の娘がミドルスクール(中学)に通っています。先日HPVワクチンの予防接種のアンケートが郵便で届きました。その手紙にワクチンの内容が書いてありましたが、英語の苦手な私は英文解読は無理なので、沢山のホームページを見て娘にHPVのワクチンを接種させたほうが良いと思い予防接種の予約をしてきました!!とても良いワクチンですね。
日本でも早く認可して欲しいです。中学での集団接種が一番いいと私は思います。
もっと沢山の女性にこのワクチンを知って欲しいと思いました。 (September 12, 2008 03:17:48 AM)

Re[1]:HPVワクチンで子宮頚癌予防(04/12)   半熟卵 さん
りんごちゃんさん、貴重な情報ありがとうございます。

>日本でも早く認可して欲しいです。中学での集団接種が一番いいと私は思います。

そうなんですよ。
性行動が始まる前の義務教育段階で集団接種するのが、一番漏れがないですからね。
でも、日本のお偉いさんたちは「中学生にセックスして言いというようなもんだから駄目だ」なんておっしゃる方がいらして、なかなか現実化が難しかったりします。

>もっと沢山の女性にこのワクチンを知って欲しいと思いました。

私もそう願ってます。
(September 12, 2008 03:54:17 AM)

*子宮頚ガン予防接種について   ヌルミズ さん
突然で、恐縮でございますが

日本でも2009/12月に
子宮頸ガン予防ワクチンが
任意で接種が可能になりましたが・・・
発売元:本社英国:グラクソ・スミスクライン社
(日本名サーバリックス)HPVワクチン

発売元:本社米国:メルク・万有製薬
(ガーダシル)HPVワクチン
このワクチンに自治体が助成する
働きがみられますが

2010/6/1日の時点でアメリカでは
1万5千件以上副作用が発生しており

少女たちが57人が死亡しています。
世界各地でも死亡者や
麻痺などの重篤な副作用が
報告されています。

日本のニュースや
医療関係者のサイトをみますと、
熱烈大歓迎という傾向です。

副作用情報がハッキリと公表されておりません。
下記サイトにて海外情報を配信しております。

http://web177.net (June 13, 2010 02:30:32 AM)

Re:*子宮頚ガン予防接種について(04/12)   半熟卵 さん
ヌルミズさん書き込みありがとうございます。
副作用情報は、製薬メーカーのほうでもきちんと明示されていますよ。
医療機関でも、接種前にカウンセリングを行い、問診票と同意書をとった上で接種しております。
HPVワクチンの副作用として報告されているもののほとんどは、ワクチンの成分によるものというより筋肉注射による副反応(インフルエンザのワクチンなどでも見られる反応)です。
死亡例の報告も数件あるようですが、現時点で薬剤との直接的な関連はないとの説明でした。
薬剤である以上、まったく副反応がないものは存在しませんから、リスクとベネフィットを比較してベネフィットの方が上回るからこそ世界各国で公費負担されているのだと思いますよ。 (June 13, 2010 10:54:10 AM)


© Rakuten Group, Inc.