やきもん屋にとって　ダイジなんはなにか？


えーと　一浪してから
　　　　京都の美術系の短大の洋画科に行って
えーと　就職するとなると・・・
うーん　友禅か・・・
うーん　デザイン事務所か・・・・

それが　たまたま　
　　　　京焼の窯元からの求人票

　　　　絵付け師募集　

これが　就職課の掲示板に張ってあったんで　
その窯元へ・・・　２１歳の春のことでおました　
それから早や３１年・・・独立して２５年・・・
すっかり　やきもん屋ですわ・・・感慨深いですー・・・

３１年前の３月の末　初出勤　
５人が同期の新人　３人は女の子　ぼくともう１人　男

　　　　男のヒトは　
　　　　土から慣れてもらわんとな

で　窯出し窯詰め　これから始めるわけですわ 肉体労働　
　５０ｋｗのごっつい電気窯にアタマつっこんで　窯出し窯詰め　
　　当時　棚板が倍の２センチ厚でしてねー　今よりもっと重かったです
　　
　　耐火煉瓦でできた箱状の電気窯　まわりに電熱線が張ってある
　　アッツイ窯に頭つっこんで　軍手２枚まれに３枚はめてどんどん出す　
　　底のほーやと頭が下　クラクラしてくる　１日に３窯ほども出し入れ・・

　　　　バランスもダイジやけど

　　　　足の踏んばり　がダイジですわ

　　　　なんべんもなんべんも身体を折っては伸ばし
　　　
　　　　伸ばしては折る　この繰り返しで　品もんを詰める　

　　　　重い棚板を組んでいく　肉体労働　ですさかいに

　　　　背筋力　とゆーか　腰の強さ　がダイジですわ

で　絵付け場に机はもろてましたけど　裏場の仕事がメイン
　　底すり　土作り　釉薬のあわせ　蝋巻き　取っ手つけ　釉薬かけ
　　観光客のご案内（こーしてできます　と説明してあげる）も仕事

で　絵付け場に固定されずに　さまざまに全般の仕事さしてもらえた
で　よかった　そやさかい　すぐに思いましたねー　

　　たまたま来たけど　
　　この仕事はぼくに合う：おーてるなぁ　と　

　　一生　飽きずにやっていける仕事
　　やきもんの歴史　アジア４０００年
　　歴史の時間の縦の軸　深く　
　　技術の幅の横の軸も　広い　縦と横の軸　
　　そんなかで自分なりの仕事　きっと見つかるやろー

　　ただの粘土のかたまりが　
　　手を動かして仕事することで
　　キレーで繊細な宝物のよーにもなり
　　荒っぽく枯れた　侘び寂びの茶器にもなり
　　
　　しかも　それはヒトの暮らしの役に立つ　
　　なので　売ること→売って食べて行くことも
　　きっと　できるんやないかなぁ・・・

　　やきもん　を作ることは
　　立体をデザインすることであり
　　絵を描くことでもある

　　学ぶべき　先人たちが残した
　　しっかりとした轍：わだちの跡　おもしろい
　　
　　厚い伝統の美の蓄積があって
　　その自分なりの改変に
　　自分の手
　　自分の目　
　　自分の技　が反映するやろう　盛り込めるやろう

　　なにより　額に汗してする　男らしい仕事
　　　　　　　身体動かしてする　仕事らしい仕事


　　以来　あっとゆー間に　３１年　

　　　　　時は飛び去る　感慨深い


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きのう昼から　名古屋に納品

ＲＩＫＹＵってゆーお好み焼き屋さんの５店舗目の店ですわ

この２月２８日にオープンとのこで　開店前新装中のお店のある

緑区に初めて行きました　名神走って２時間ほど・・・

うちのヴォクシー　後部座席ぜんぶ　とっぱらってあるんですわ





開店前の厨房準備　消防署の検査　
造作に入る大工さん　オープン直前の活気　

　こんちわー　

　滋賀県のやきもん屋の中根ですー
　
　コンテナ１１箱　どこに下ろさしてもらいましょ？

　はい？　ここに？　はい！　ほな！

　え？　靴まま通ってエエって

　いや！　ゾウリで来てますんで！

クルマから門口に下ろして　それを両手で・・・

　うんとしょっ！　

軽くて２０キロ（ロクロ成形の鉢物）ほどかな
重いと５０キロ（タタラ成形の皿物）ほどかな　つぎつぎに・・・





足の踏んばり　と　

腰の強さ　が　やきもん屋のダイジ　

３１年前から　変わらず　今も　ダイジ


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さて　明日は　どんな　「り」　が来るかな？

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なにがしか
　みなさんのお心に
　とどきましたでしょーか？
　もしそーなら・・・・・・　　
　
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