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カテゴリ:染と織
糸を引き出す 左手の指先 それは 点 伸ばし続けると それは 線 ←糸になり 経糸緯糸 タテヨコ 織り 合わせ 面 ←布になり 点の仕事から面にするんやから そりゃタイヘン・・・・ 手ぇで糸作って 煮て 染めて 糊付けして・・・ 枷 :かせ に上げたり 巻き取ったり なんやかやと・・・ その一々に 正しいやり方 があって それをハズせない・・・ なにしろ 相手は 糸:いと 糸 ってもんは 性質:たちの悪いモン とにもかくにも こんがらがるモン もつれるモン 糸は常に もつれようもつれよう と狙ってる こんがらがろう こんがらがろう と虎視眈々 そやから それをあつかうには 正しいやり方があり そのやり方を テイネイに はしょらんと 確実にやらんなん ちょっと手を抜く 不注意にやる ズボラにやると 糸の思うつぼ カミさん18才の4月 結城の織元の住み込みになって 教えられる仕事 最初にできる ほんのカンタンな仕事にも やるべき方法があり 守るべき手順があり それをはずすと とたんに頓挫 停滞 その挽回やり直しは 最初からやるより 時間を食う ズボラ いい加減 勝手な解釈 それがみんなにメイワクをかける テイネイ 確実 教えられた通り その積み重ね それが結果 迅速 効率の良さ 分業でやってる 伝統工芸の粋 結城紬 ヒトは職業によって 教育される 教え 育まれる ヒトは職業によって 薫陶される 新たな自己をカクトクする そんな手業の仕事が ちゃんとあり ただのネーチャンに 仕事を授ける 1970年ころには そんな工房があり 女子高出の 娘っ子 を受け入れたわけで はいー 糊付けしたら また 木枠に移し変えて・・・ キレー 色とりどり 木枠から なんや糸をいろいろに引っ張り出して 整経:せいけい 機:はたにかける経糸を整える なんべんみても そのやり方 オレには理解できんのやが ちゃんと 機に決まった 縦糸がセットされ・・・ 360本の経て糸 交互に上がり下りする仕掛け 綜絖:そうこう 糸綜絖:いとそうこう ってゆーやり方 この機:は 地機:じばた とか いざり機 と呼ばれる 古いカタチ 経て糸を 自分の腰でひっぱって 織れる状態になる 改良された 高機:たかばた では 経糸は常に機械的に張ってある ま やきもんでゆーと これが穴窯で 高機は登り窯 ってことですわ この古いカタチの地機 織り手の身体には負担がかかるし ちょっとだけ 織るってことができひん 腰に巻きつけたりしてはじめるまで時間かかる いったん機に上がって織り始めると 来客があっても すぐには下りれない なので 結城の主婦 機を織ってるときは お茶を入れて客に出すのは ダンナさんの仕事ですわ ダンナも糸くくりの仕事してたりするけどね 機に上がってるヒトの手は 止めたらいかん わけ なんで わざと古いカタチの地機で織るかとゆーと ええ布が織れるから 緯糸:よこいとを通したり 杼:ひを打ったり 綜絖:そうこうを動かしたり そのたんびに身体が動く すると 経て糸が 張ったり緩んだりする これで 風合いのいい柔らかい布が織れる 経糸のテンションの有機的な変化 これが地機の特徴 機械的緊張が常に掛かってる高機 とはそこが違う・・・・ 経糸の交互の上げ下げ 足を使ってやる これで 経糸が 上がり下がりする 刀杼:とうひ とゆー道具で 横糸を通す 真ん中に緯糸:よこいとがセットしてあって糸が出てくる 手紡ぎした 紬糸の織物なんで 筬:おさを打ち込んで きつく織り詰めることはせず 刀杼で 入れた 緯糸を詰める カミさんに聞く もし1日8時間 みっちり織ったら この細い 紬糸で 1日どれくらい織れるん? 100cmは織れる ウールのマフラーなら その倍は織れる でも織物の仕事 このやり方だと 織るのは全工程の 終わりの1割の仕事 糸紡ぎ と 染め が 9割の仕事 なるほど たしかに 今どきやないなぁ・・・・・ 日常座辺に使う工芸 本来 分業でやるべきもん・・・ 1人でやるから 表現 美術 お宝に 化けんと しゃーなかったんやが・・・ 手ぇで糸作って 草木染めして 古いカタチの地機で織る理由は ええ布が織れるから これでムカシとおんなし 風合いのいい柔らかい布が織れる 工業的に科学染料で染めて 機械が織る ふつーの布 手織り高機の布 手織り地機の布 ネウチがかなり違う と言いたいんやけども・・・・ この3つの布の違いを いま だれか 味わい分けられるやろか・・・・ その差 が分かったとしても そこにおカネを投じてくださるやろうか・・・ 6年を修行して 主婦の仕事やりつつ 子育てしつつ 20年 織りついで プロの手業があったとしても しかるべく おカネに替わらないのであれば 商品として再生産してやっていけてる わけやない それをやるのは 主婦の趣味 とゆわれてもしかたない それがカミさんの自己規定ですわ けれど だからこそ 自由に好きな布 が織れるわけでもあり・・・・ 8年修行して おっつかっつ作って 25年ほど なんとかなるやろー でやってきて なんとかなってる 妻子やしなっていくオトコの仕事として やきもん焼いてる やきもんは恵まれてる 時代の波 のオカゲでもあり 伝統の仕組み のオカゲでもあるが 選び取りしたんも よかったんやないかなぁ もっとも身近な ふだん使いの器 家庭食器に 焦点をしぼり 早く作れる手ぇ で安く出し 使い手が好まれる品 十全な顧客満足を追求した 自由に好きな品を作る それを捨てて いい道具とはなにか 研ぎ澄ましたおかげ 思いますねんや 手づくりの工芸 おりもん と やきもん えらいちがうなぁ と よかった やきもん で 粘土はなんとでもなる 工芸素材 で もっとも可塑性が高い よかった 一つ一つに掛ける時間 短い 湯のみ一個の水挽き 2分 削りは 50秒 絵付けも チャッチャ 釉がけ チャポン 湯のみ500入る窯 焼成8時間 出すのは7時間後でOK 土は土屋から 電動ロクロ 灯油窯 近代的な機械 道具を使こても 手で作るがゆえの仕事が クッキリと刻印できて 使い手のシロートさんが見ても 手づくり手描き は見てとれる よかった やきもんの美の幅は ほかより 頭ぬけて広い 丹精精緻な根気仕事の美だけでなく 豪快ラフ勢いで見せる美もあるんで なんとでもなる オレみたいなもんでもやっていける よかった♪ ほな 豆奴はん あんじょうに♪ へぇ おーきにぃ ブログ読者のみなさまの お力添えを頼りに 書きついでまいりますよって どーぞ今日も1クリック おたのもうしますー♪ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年08月26日 13時17分23秒
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