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2010年12月21日
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カテゴリ:陶芸関連
こんな 漏り

924

   一滴だけ伝う=尻漏りする
   岐阜の金華山の麓の 鮎料理の店で出てきた
   機械量産の磁器でも 尻漏りするものはある
   これは安物の磁器
    

尻漏り は悩ましいモンダイである
やきもん を焼いて それを売り
生計を立てている人間にとって 
尻漏り は実に悩ましいモンダイである

ここをどー考えるか やきもん屋であれ 陶芸家であれ 
実用と機能についての 製造物説明責任 立場を問われる


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   水切れバツグン 尻漏りしない 一滴の液だれもない
   機械量産の磁器 安モンの磁器 しかしすぐれた道具
   北九州小倉の中華料理店 耕治:こうじ で使こてるヤツ
   ええ店でっせ 耕治 は・・・


きっと ムカシ 機械生産がなかったころは
手づくりの土瓶 大ぶりな番茶の土瓶なんかは
ちょっとぐらい尻漏りしても よかったんやろう と思う

陶器=土モノの土瓶なんてのは 上等の場席で使うもんではない
金属で作った打ち出しの薬缶とかよりも もっと安いから使う品
もともと廉価な道具なんで そこまでの精度を要求されなかったはず
使い捨て 割り捨てていく 安い道具としてあったもんですやろ



 一方で 高価な煎茶の茶器 煎茶道 文人趣味の
 朱泥の急須などは 中国伝来のカタチをなぞりつつ 
 作り手の競争 名人たちが さまざまに精度を高めて 
 ピシッと切れるカタチに 特化し進化したんやろう 完成している


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     熊野奥駈道の2泊目 山上ヶ岳の宿坊で出てきた
     プラスチック製の急須 生まれてはじめて見た
     水切れ良く軽い 茶葉の出し入れも容易
     しかも 残量が一目瞭然 きっと安い
     道具として とてもすぐれている


直近 こないだ 北八ヶ岳 ヒュッテ黒百合

コタツ 熱源は豆炭 ヌクヌク 夕食

       ↓


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  ここ山小屋としてはめずらしく 
  ほんまもんの やきもん=陶磁器 を使こてる

  もちろん機械量産の磁器 
  きっと瀬戸か美濃のもん 手づくりの陶器はない

  大ぶりなメシ碗 呉須染付け=碧い色の絵付け 千筋文
  右の煮物の碗 磁器の土やが 黄瀬戸風の色になってる
  中央の仕切りのあるプレート エルブリ風ってことかな 

  これだけは洋食器 
  仕切りがあれば皿数すくなく 
  多品種の食物を盛れる 合理的かつ簡素な美
  翌日の朝食には 別サイズの 仕切りプレートが出た

   スカッとした仕切りのあるプレートは 
   手づくりで作るのはムズカシー
   機械量産の磁器に分がある

  でね・・・・湯のみ と 急須(?)


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   湯のみ は 長崎県の波佐見焼 有田のすぐとなり
   この水玉文 だれでもかならず 見たことあるはず
   土瓶にもこの文様のヤツありますわ 機械量産の磁器

   急須とゆーか 土瓶とゆーか アルミの急須
   水切れバツグン 液たれなし 口が薄く一定の角度
   尻漏りしないカタチが 機械生産で安定的に作れる
   どう乱暴にあつかっても アルミ製なんで割れることない
   1~2人用のアルミ製の急須の値段は ¥1200くらい

   
ムカシの金属加工は 銅の打ち出し くらいでしたわねー
30年ほど前 京都の錦の有次で買おた 銅打ち出しのヤカン
当時働いてた窯元で オレがもろてた月給が 7万5千円
そのヤカンの値ぇが 3万5千円でしたわ・・・
今 それは 完全受注生産でね 15万円ほどになってる


   まあ 金属は割れないんで 一生もん ですしねー
   どころか 代をつないで 受け継ぐことも可能やが・・・

   それにしたって いま
   ヤカン一個に 15万円を払うのは
   特殊な思想を持ってるヒトやないと ムリ

ヤカン 土瓶 急須 そそぐための 日常の道具
われわれの日常は こんなグアイ

    ↓


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使こた道具は 洗ろて乾かす こんな風にしてねー
急須や土瓶 その注ぎ口は 出っ張ってるもんですわー
やきもん 磁器や陶器やち トーゼン カケやすい

 ここがツライ
 アルミ銅プラスチックの注ぎ口なら 薄く作って 
 尻漏りしない水切れのいい口づくり 簡単にできる 


良くデザインされた 機械量産の磁器 
そそぎ口がカケにくいよう 厚みを持たせてあっても 
ちゃんと水切れがいい プロダクトデザインのチカラ

手づくりの陶器や磁器 ほんのちょっとの角度で 
一滴つたう=尻漏りする 比較すると 道具としてダメ

注ぎ口をできるだけ薄く作って そこに
撥水材=液体セラミックを塗布すると 
水切れバツグン と言えるんやが 
おそらく すぐにカケてしまう

ちょっとでもカケると・・・・

901


トタンに 尻漏りする

ほんの ヒトしずく

こんな 漏り

くやしい


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    作ったけれども一般には売らない ウチのポット
    飲食業務の現場の「甘えられるトコ」にだけ
    お渡ししてる=買おていただいてる

    水切れバツグンではない です
    中には一滴:ひとしずく伝うものもある
    なので台拭きといっしょにサーブしてください

    これを呑んでいただいて 一個¥5000で
    買おていただいてる 


道具とは 
それがあることで それを使うことで 
するべきことが便利に 早く都合よく行く 
そのために使う 種々の器物のことである


     日常の食器は
     工芸の中でもとりわけ道具性が高い

         見にまとう織物・染織よりも
         机 椅子 家具 木工よりも 
         食器は はるかに道具性が高い
         食器は ひんぱんにヒトの手に取られ 
         ヒトそれを あつかい 動かし 目的を遂げる


漏れるのがフツー ならば良かったんやが
漏れないモノが 一つでも出来ててしまうと・・・
比較対象して ダメとイイに分けられることになる
   
         
     ダメな道具に 高い値段をつけて売ると
     使い勝手のいい道具を求めてる
     不特定多数の使い手たちを 裏切ることになる

   道具としてはダメだけども 表現作品として買う 
   ってヒトに売るならば この限りにあらず 

   美術作品であるならば 実用性は二の次三の次・・・らしい
   美術です作品です は あったかいザブトン・・・らしい


   まあ オレは サムい きびしいトコが 好き


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       なのでウチは 注ぐ道具を作らない
       劣った道具を 作って売ると

       使い手が うちの品に 満足してくれはらへん
       使い手は うちの品から 離れてしまわはる



どこへいっても ベンキョーしてしまう・・・・
全身全霊でやきもん屋 四六時中やきもん屋
やきもんを通して世界とつながってる 
仕事 この事に仕えてるんで 仕事 

    

こんな 漏り あしたも続く  
おもよどん あんじょうに♪


1164 


 ほんまじゃのう
 漏れるのと 漏れんのと あれば
 漏れんのが すぐれてる 自明=おのずからあきらか

 できることと できんこと を切り分けて
 現実=リアルの中に 理想=ロマンを立てる それがダイジ
  
 ブログ 読どらす おまはんらぁの 
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最終更新日  2010年12月21日 09時45分23秒
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