♪ 目頭を熱くして呉る本を読む子殺し伝ふニュースの夜更け |
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児童虐待や卑俗殺人(子殺し)のニュースを聞く度にゾッとする。どうしてそんな事が起こるのか。実の子を虐待した上で殺してしまうなんてことを、人間に出来てしまうこと事態に愕然とする。
ニュースで何度も同じ映像を流され、繰り返して報道されると、如何にもその様な悲惨で卑劣な事件が増えているような印象を受ける。
しかし、実態は反対で、事件そのものは減少傾向にある。それは殺人事件のような凶悪犯罪も同じで、最近やけに報道されているので増えているのかと思えば、実態はその逆なのだ。
「虐待、体罰、いじめ… 子どもに降りかかる暴力や危害に対して、これほどまでに敏感な時代はない。子どもの人権を尊重しようと、不断の努力を怠らない社会の到来である。虐待防止活動がこの20年余りの間に驚く勢いで拡大し、悲願の児童虐待防止法も制定・施行(2000年、その後複数回にわたって改正)され、また養育者を対象とする子育て支援のサービスも急速に普及した。
これほどまでに子どもを大切にする社会において、それでもなお「過去最悪」の事態が訪れているというマスコミの報道は、いかにもおかしな話ではないだろうか。」と、内田良(名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授)は言う。
児童相談所の相談件数が7万件を超えた事態というのは「過去最悪」ではなく、むしろ「過去最良」なのだと。
子どもを大切にする社会では、子どもの死亡は減り、それと同時に子どもが受ける小さな危険が次々と表面化するからである。安全な社会ほど、(小さな)危険が目立つ。「安全と危険のパラドクス」とでも言うべき作用が生じているという。
マスコミは、事実を隠して嘘を煽り立て、報道の受けを狙う癖が付いている。
「本当に虐待が増えているから、減らしましょう」とウソの根拠を立てる場合、「本当に減っている」という証拠(根拠)が出されたとき、もはや「減らしましょう」と言えなくなってしまう。
「本当に減っているとしても、それでも減らしましょう」、皆がそう言えるようになったとき、子どもたちにとって本格的に安全な社会がやってくるのだろう。と、内田良准教授は結んでいる。
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行
●「手軽で簡単絞り染め」
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プロフィール
sunkyu
日本の四季と日本語の美しさ、面白さ、不可思議さ、多様性はとても奥が深い。日々感じたことを「風におよぎ 水にあそぶ」の心持ちで短歌と共に綴っています。 本業は染色作家
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